藤岡幹大 特集

99% 藤岡幹大(仮) 緊急出版!

すべての藤岡幹大ファンに捧げる入魂の一冊!

世界から愛された鬼才ギタリスト、藤岡幹大。2017年秋から本人監修の予定で制作が進められていたスペシャル・ムックを、多くの方々の助力を受けて緊急出版。
自身の半生を語る最新未公開インタビュー、ミュージシャン仲間を筆頭とする関係者陣の証言、愛用ギター/アンプ/エフェクターの撮り下ろし写真ギャラリーと詳細解説…など、独創性ほとばしる音楽性を育んだ背景を様々な角度から徹底分析。
さらには映像資料を元に精密に採譜した「HARMONYx」(藤岡幹大 of TRICK BOX)、「Common time’s Logic」(仮BAND)のギター・スコアや、ヤング・ギター誌にて8年間に渡って連載した奏法講座『TRICK BOX』からSeason Ⅲ(全55回)も初復刻掲載!

すべての藤岡ファンを納得させるべく作り上げる、編集部入魂の一冊です。


99% 藤岡幹大(仮) 巻頭インタビューの一部を特別公開!

 ここからお届けするのは藤岡幹大氏本人の全面協力のもと、2017年秋より制作が進められていたムック『99% 藤岡幹大(仮)』に掲載するため、昨年12月14日にシンコーミュージック・エンタテイメント社内で行なわれた、氏の半生を振り返るロング・インタビューである。2011年から藤岡氏の教則本に携わっている編集担当者、そしてヤング・ギター編集部のスタッフが聞き手となり、幼少時代から世界に名を知られるギタリストになって行ったキャリアについて、4時間近くかけて藤岡氏にじっくりと語っていただいた。しかしながら当初の想定以上に話が盛り上がってしまったこともあり、本来うかがうべき内容の半分弱を残してこの日は時間切れ…。年をまたいで続きのインタビューを行なう予定となっていたが、その矢先に藤岡氏が逝去されてしまい、続きを聞くことは永遠に叶わぬままとなってしまった。
 今回、ご家族の希望もあり、当初の企画タイトル通りに本書『99% 藤岡幹大(仮)』の刊行が実現。完全な形ではないが、本インタビューが世に出ることとなった。ファンのみなさんにはお馴染みかもしれないエピソードから、おそらく本邦初公開となる若き藤岡少年の知られざる秘話(?)までが満載だ。世界の聴衆を魅了した“ギタリスト藤岡幹大”の独創的なギター・プレイと共に、誰からも愛された彼の誠実な人柄、あの人懐っこい笑顔を思い浮かべながら読んでいただけたら幸いである。

「だんじり唄」の練習は
めっちゃ楽しかった!

――今回のインタビューでは、藤岡さんの半生を振り返っていただきつつ、ギタリストとしてのキャリアについても語っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

藤岡幹大:よろしくお願いします。

――では早速、子供の頃の話からうかがいたいのですが…。

藤岡:子供の頃…、今になって思うのは、僕はゲームを一切やらなかったんです。僕が子供の頃ってファミコンやゲームボーイが発売され始めた頃で、小学生の頃はみんなそれをやっていた記憶があるんです。でも僕はそういう物をほしいって言わなかったらしくて。祖母が見兼ねて、ゲームボーイと一緒に『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ』のソフトを買ってくれたんですけど、それで遊んだ記憶もないんですよ。だから、ゲームをやらなかったっていうその記憶と、あとは何だろう…。

――じゃあ、その頃に好きだったことというと?

藤岡:気象のこととか天体のこととか。小学校入学の時に天体望遠鏡を買ってもらって、それで星をよく見てましたね。

――それって今も変わらずですよね。藤岡さんのご出身は確か…。

藤岡:兵庫県の淡路島です。実家は淡路島でスーパーマーケットをやっているんですけど、お店の取引先の関係もあってか、僕は近所のカトリック系の幼稚園に通っていたんですよ。そこがすごく厳格で、授業がかなり苦痛だったんです。そこでは全く褒められた記憶がなくて、何かあると「イエスさまが見てらっしゃるのよ!」って怒られてしまって…。絵を描いても「ちゃんと見て描きなさい!」って直されてしまったり、折り紙が遅いと「出来る子にやってもらいなさい!」とか言われたりして、全く自由にやらせてもらえなかったんです。幼稚園ではピアノも習わされていたんですけど、古典的なクラシックばかりで、めっちゃ嫌でした。そんな風に何かあると怒られるし、子供の社会だと男の子がピアノをやってると馬鹿にされることもあって、僕の中ではその3年間はトラウマになってますね。この間、実家に帰った時に見に行ったら、その幼稚園はなくなってましたけど(笑)。

――のびのび育てる、というのとは対極ですね。 

藤岡:そう、全くのびのびじゃなかった(笑)。そんな経緯もあって、小学校に上がってからも音楽の授業は嫌いでした。テストで成績を付けられるのも嫌で、「ちゃんとできないと怒られる」「失敗したらどうしよう」みたいな感じでした。

――今の藤岡さんからは信じられない音楽体験から始まってしまいました。ちなみにご家族から音楽の影響はあったんですか?

藤岡:母が結婚前まで幼稚園の先生をやってたので、ピアノもちょっと弾けるんです。それで家にピアノがあって僕も習わされたんですけど、それくらいかもしれません。

――そんな幼少時代の藤岡さんが、自分から好きになった音楽は何だったか憶えていますか?

藤岡:授業は嫌だったんですけど、音楽自体は好きでした。歌謡曲とかアニメソングが好きで、オープニングやエンディングの曲を聴いていたのを憶えてます。当時はアーティストのタイアップだけじゃなく、アニメのための書き下ろしも多かったと思うんですけど、中でもちょっと哀愁のある曲が好きでした。オープニングはファンファーレ的に明るく始まるのに、エンディングは「なんでそんなに切ないんだよ!?」みたいな。例えば『まじかる☆タルる~トくん』のエンディング曲(1990年「キミと世界征服!?」/秋山みどり)とか。あと、『キテレツ大百科』のエンディングで来生たかおさんの曲(1988年「レースのカーディガン」/坂上香織)があったんですけど、その頃から「この曲を作ってる人、好きだな」って思ってました。

――みんなが好きなオープニング曲より、哀愁系のエンディング曲に惹かれたんですね。

藤岡:今考えると「何だ、その暗い小学生は?」って思いますけど(笑)。『YAWARA!』の辛島美登里さんの曲(1990年「笑顔を探して」)も哀愁があって好きでした。

――辛島美登里さんの名前が出ましたが、歌謡曲、J-POPだとどの辺りを聴いていましたか?

藤岡:小学校の頃にお小遣いでCDを買っていた記憶があるんですけど、一番最初に買ったのは確かGAOさんの「サヨナラ」(1992年)だったと思います。まだジャケットが縦長だった、8センチCDの頃ですね。工藤静香さんとかも好きで、「慟哭」(1993年)を買ったのを憶えています。

――どちらもどことなく哀愁系の曲ですよね。その頃、楽器を弾くことは?

藤岡:小学校の高学年くらいになると「音楽が好きだな」って実感し始めるんですけど、家にあるピアノを弾くことはあっても、人前で弾くことはなかったですね。人前で歌うのも嫌でしたし、まだ幼少期のトラウマが残っていた気がします。でも「だんじり唄」はめっちゃ好きでした。淡路島はだんじり文化が盛んで、みんなでだんじり貯金(註:提灯や装飾などが高価なだんじりのために地域で行なう積立金)をやっているぐらいなんですよ。岸和田のだんじりとは形が違う「布団だんじり」というのが特徴で。親に聞いた話では、僕は幼稚園の頃からだんじり唄をうたったり、太鼓を叩いたりしていたみたいですね。獅子舞の太鼓は西洋音楽の拍子とは全然違っていて、「ドンドン カラカン カランカラン ドンドン カラカン カン カランカラン ドンドン カラカン ドンカラカンカン ドンカン ドンカン ドンカンカン」みたいなのが、ひとつの型になっているんです。伝統音楽とか民族音楽が今でも好きなのは、その影響があるのかも。
 ちなみにお祭りは毎年ゴールデンウィーク中にあるんですけど、だんじりが近くなって来ると、小学校では「だんじり早退」をする子なんかもいるんですよ。ガチな集落では「だんじり唄の練習があるから午後からの授業は出られません」みたいな。今思うとけっこう無茶苦茶ですよね(笑)。僕もだんじり唄の練習はかなりやってた記憶があって、それはめっちゃ楽しかったです。集落ごとに違っただんじり唄があって、ソロ・パートとかもあるので、かなり練習しましたね。

・・・続きは、99% 藤岡幹大(仮)をご覧ください!

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