ジャズメン死亡診断書

ジャズメン死亡診断書

¥ 2,200 (本体 2,000+税)

発売日 2017/02/13
著者 小川隆夫
サイズ 四六判
ページ数 312ページ
ISBN 978-4-401-64341-7

全盛期のジャズメンの生き方は「普通」ではないことが多かった。つきまとう麻薬、カネ、女……。いきおい、その死に方もドラマチックかつ壮絶なものが多い。
そして、彼らの死に方(=生き様)は、彼らが鳴らした音楽にそのまま繋がっている。本書は、そんな角度から23人のジャズメンの死因と音楽に迫った異色の一冊である。
著者は、現役の医師でありながら、永くジャズ・ジャーナリストとしても仕事をしてきた小川隆夫。ニューヨーク留学中に多くのジャズメンの知己を得た小川は、その後マイルス・デイヴィスの「主治医」を務めるなど、医師的な視点でもジャズメンを見つめてきた。
そんな小川だからこそ書けた、新たな視点のジャズ論がここに完成。

【CONTENTS】
FILE No.01
前途多難だった精鋭の死──スコット・ラファロ

FILE No.02
雨上がりのターンパイクに散った若き才能──クリフォード・ブラウン

FILE No.03
ロックンロール・スーサイド──ビヴァリー・ケニー

FILE No.04
幻のヴァイブ奏者とロシアン・ルーレット──レム・ウィンチェスター

FILE No.05
愛憎のもつれが招いた死──リー・モーガン

FILE No.06
アルバート・アイラーの光と影──アルバート・アイラー

FILE No.07
65歳に見えた34歳の遺体──チャーリー・パーカー

FILE No.08
天才と狂気の挟間で──ジャコ・パストリアス

FILE No.09
異国に散った前人未到の創造性──エリック・ドルフィー

FILE No.10
生まれながらのハンディキャップを背負って──ミシェル・ペトルチアーニ

FILE No.11
イギリス海峡に消えた愛国者──グレン・ミラー

FILE No.12
聖者になりたかったサックス奏者──ジョン・コルトレーン

FILE No.13
不世出のシンガーが抱えていた暗い闇──ビリー・ホリデイ

FILE No.14
寡黙なトランぺッターの不運な晩年──ウディ・ショウ

FILE No.15
生きる気力を失ったテナー・サックスの巨匠──レスター・ヤング

FILE No.16
悲嘆の末に選んだ道?──ソニー・クリス

FILE No.17
時間をかけた自殺?──ビル・エヴァンス

FILE No.18
自殺の動機は孤独だったから?──フランク・ロソリーノ

FILE No.19
反骨精神を貫いた硬骨漢の最後──チャールズ・ミンガス

FILE No.20
ミュージシャンとして燃え尽きた日本公演──ソニー・スティット

FILE No.21
転落死した人気トランぺッター──チェット・ベイカー

FILE No.22
不死身の〈帝王〉の病気と怪我──マイルス・デイヴィス

FILE No.23
お墓から見える人生──アルフレッド・ライオン

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