The EFFECTOR BOOK Vol.38：特集　ファズ・フェイス

2008年創刊、まもなく10周年を迎える“こだわり派のためのエフェクター・マガジン”、『THE EFFECTOR BOOK』。毎号1種類のエフェクターにスポットを当て徹底的に掘り下げる特集記事、他では見られない国内外のミュージシャンのペダルボード解説インタビューなど、とことんマニアックな内容でお届けします。
最新号の特集は“Fuzz Face”！ 

あなたを“ファズ沼”へ誘う運命の１台がそこに

巷では「“Fuzz Face”系のファズは使いにくい」なんて、まことしやかに囁かれていたりするが、実は状態の良いヴィンテージの個体や完成度の高いヴィンテージ・クローン・モデルほど扱いやすいエフェクターはない。ファズというエフェクターが纏っている扱い辛いというイメージは、「ノイジー」とか「暴力的」とか「爆音」といった、本質とは異なるキーワードとセットで語られることが多いが故の誤解。使い方や弾き方さえ間違わなければ、ヴィンテージ・ブリティッシュ系ファズは、プレイヤーの表現力を無限大に拡張してくれるのである。毛羽立ったサイケデリック・トーンから真空管アンプのナチュラル・ドライヴを思わせる洗練されたクランチ・サウンドまで、歪みのキャラクターをプレイヤーが手元で自由自在にコントロールすることができるのだ。これは他のどんな歪み系エフェクターでも実現できない、ブリティッシュ系ファズだけが備える大きなメリットである。しかし、ひとたびそれに気がつき、その魅力にハマってしまったら最後、今度は抜け出せなくなってしまうので覚悟しよう。
　誰が言ったか“ファズ沼”——それはサウンドメイクに熱意を持って取り組む真摯なプレイヤーほど陥りやすい、機材探しの“底なし沼”なのである。

［特集記事項目］
■ ［Special Interview］エリック・ジョンソン
■ 1966年〜1973年までのヴィンテージ実機を解剖
■ 現行モデルの設計者、ジョージ・トリップスが明かす開発秘話
■ ジミ・ヘンドリックスと“Fuzz Face”の関係
■ タイプ別“Fuzz Face”波形分析
■ “Fuzz Face”は如何にして歪むのか？〜回路解説
■ 回路定数の“最適解”を導き出す
■ デニス・コーネル・インタビュー（再録）
■ オーガニック・サウンド・インタビュー
■ “現行ブリティッシュ系ファズ”試奏分析
■ 2010年代の“Fuzz Face”活用術 （Jake Cloudchair）
■ “Fuzz Face”の弾き方、教えてください！（村田善行×井戸沼尚也）

●The EFFECTOR BOOK YouTube
https://youtu.be/wV7XzbwtAJE
P.42〜P.43「2010年代の“Fuzz Face”活用術」連動動画を公開中！
※リンクはトップページ

●☆WEBサイト「デジマート・マガジン」にて連動記事掲載中！
“現行ビンテージ・ブリティッシュ系ファズ”試奏分析
https://www.digimart.net/magazine/article/2017121202904.html