fabulous stage Vol.1:小池徹平×三浦春馬インタビュー

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fabulous stage Vol.1:小池徹平×三浦春馬インタビュー

2013年にブロードウェイで初上演され、トニー賞で作品賞を含む6部門を受賞したミュージカル『キンキーブーツ』。靴工場の跡取り息子・チャーリーがドラァグクイーンのローラと出会い、差別や偏見と向き合いながら、困難に立ち向かっていく物語だ。今回、その日本版の上演が決まり、意外にも初共演となる小池徹平とが、チャーリーとローラを演じる。劇中のすべての楽曲をシンディ・ローパーが手がけていることや、三浦が女装に挑むこと、10月には本場アメリカより“来日版”の公演も決定するなど、すでに話題満載の本作。オファーがあった時点から楽しめそうな予感がしていたという小池と、3年前に今作を本場で体感し、ローラ役を切望していたという三浦が、どんな舞台を作り上げてくれるのか。期待が高まる中、二人に今作への熱い想いを語り合ってもらった。

日本バージョンで公演を打つことになったら、僕が絶対にローラをやりたい、って

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ーー 春馬さんは今作の初演をブロードウェイで実際に観ていらっしゃるんですよね?

三浦「そうなんです。2013年の夏にニューヨークに行ったとき、トニー賞を総なめにした作品がやってるから絶対に観たほうがいいよ、っていう情報をいただいたんです。それで観に行ったんですけど、何だろう……もう、今回僕が演じることになったローラという役がステージに出てきた瞬間から、何とも言えない感覚が湧いてきて。衝撃ですよね。それで、“うわ~、こんな役をやってみたい!”って、瞬時に思いました」

ーー 一目惚れですね(笑)。

三浦「シンディ・ローパーさんの楽曲も素晴らしくて、観終わったあと、ずっとその数々の曲が自分の中に流れ続けていたんです。でも実は、この作品を観る前から、なんとなく今回のローラのような役をやってみたいと思っていたところがあって。こんなふうにインパクトが強く、強烈な個性がある、振り切った役どころをやってみたい、って。だから観た瞬間に“そうだ、こういう役をやりたかったんだ!”って思い出して。それから日が経つに連れて、“やっぱり、このローラという役をやりたい”って思うようになったんです。もしこの『キンキーブーツ』を、日本バージョンで公演を打つことになったら、僕が絶対にローラをやりたい、って」

ーー それが実現するってすごいですね。

小池「すご過ぎるよね」
三浦「そうですね。自分が少しでも動いてなかったらこういうことにはなってなかったし。気持ちが行動に出ていたんですよね」

ーー ローラを観たときに衝撃を受けたとおっしゃいましたが、そのときからもし自分でやるとしたらこんなローラ像にしたいというイメージはありましたか?

三浦「そのときはただこの役どころが自分に舞い込んで来ないかな?って。自分がやりたいな、ってことしか思ってなかったんですよね。だから、自分がなったらとかのイメージや、こうしたいみたいなことは当時はなかったですね」

ーー では、今はどんなふうに演じたいと考えてますか?

三浦「言葉にすると軽くなっちゃいそうで嫌なんですけど、ローラもチャーリーもくすぶってる時間というか、痛みを感じてる時間があって。特に、ローラは周りからの偏見や視線に耐えながらも、自分で居ることが出来る場所はここだと信じて、その頂点を目指している。そして、美に対する追求の思いが強い。そういうキャラクターですよね。だから、これまで僕自身が経験してきた“痛み”の感情だったりを、観ている側が納得できるような重みにして出していけたらいいなって思っています。それは、核の部分で、ですけどね。一方で、ドラァグクイーンという、とても存在感のあるキャラクターなので、舞台の上に立っている間は、常にどの角度から見られてもアートのような、魅力的なフォルムでいたいって思っています」

ーー 徹平さんは、役のオファーを受けてからこのお話を映像で観られたそうですが。

小池「そうですね。でもまずは、一緒にやるのが春馬っていうのを聞いて、“えっ?”って。本当にびっくりしました。春馬が舞台に出てたのはもちろん知ってましたけど、やっぱりテレビとか映像のイメージが強かったから、舞台で初共演なんだという驚きがありましたね」

ーー確かに。舞台でも活躍されているお二人ですが、やはり日頃から映像作品での出演が多いのに、今回、舞台で初共演ですものね。

小池 「そうなんです。それで、その驚きの後にこの作品がどういうものか?というのを知るんですけど……もう、すごいな、と。こんなに話題にもなっている作品に声をかけていただけて、しかも僕にチャーリーという役をくださるという……こんな素晴らしい作品に出会うって、なかなかないですよ。

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    【CONTENTS】
    浦井健治×宮野真守

    小池徹平×三浦春馬

    ムロツヨシ
    高橋一生
    中村倫也
    賀来賢人
    柳下 大
    平埜生成
    松岡 充×荒木宏文
    佐々木蔵之介
    加藤雅也
    石丸幹ニ
    市村正親

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