fabulous stage vol.09:井上芳雄インタビュー

fabulous stage Vol.09:井上芳雄 インタビュー


 

 

 井上ひさし没後10年目のメモリアルイヤーということは、再々上演が決まった最後の戯曲『組曲虐殺』も初演から10年の月日が経過したということだ。自由な表現が許されない時代に、弱き者のため、世の中を変えるために声をあげ続けたプロレタリア文学の旗手・小林多喜二と、彼を取り巻く家族や仲間、恋人との日々を描いた音楽劇。なぜ多喜二は29歳4ヵ月で生涯を終えなければならなかったのか。2009年に井上ひさしから投げられた問いは、2019年を慌ただしく生きる私たちの心を激しく揺さぶる。初演、再演に続き多喜二を演じる井上芳雄に今の想いを語ってもらった。

── 今回は再々演となるわけですが、『組曲虐殺』という作品についてどんな印象をお持ちですか?

「自分に当て書きしていただいた役ですし、井上先生の最後の作品でもあるので、思い入れはすごく強くて。インタビューでターニングポイントとなった作品について聞かれた時には、ほぼほぼ『組曲虐殺』を挙げているくらいなんです。同時に小林多喜二という役が背負ってるものを考えると、〝本当に自分でいいのかな?〟って問い続けているというか。だから10年経ったけれども、自分の支柱にある役をやるというよりはやっぱり挑戦だし、再演からの7年間をどう過ごしてきたのか、突きつけられる作品なんですよね」

── 舞台に上がる度に試されている?

「はい。今とは時代が違う分、背負っているものもまったく違うんですけど。使命を持って世の中と戦ったことに対する尊敬の念は当然あるので、やればやるほど多喜二への想いが深まっていくし、いつまで経っても自分が相応しいとは思えなくて」

── そう考えるとすごいですね。稽古中、上演中に考えさせられるだけでなく、舞台が終わってもずっと自分に影響を及ぼし続ける役というのは。

「そういう役って決して多くないから、出会えて幸運だったと言うしかなくて。仕事としてやらせてもらっているんですけど、どこか人生勉強というか。特に若い頃に出会った役なので、人間としても、役者としても、足りないものだらけだった自分に多喜二がいろんなものをもたらしてくれたなぁという想いはありますね、ずーっと」

 

 

・・・続きは、発売中のfabulous stage Vol.09をご覧ください!


fabulous stage Vol.09

 74日発売/B5変型サイズ/192ページ/¥1,620(税込)

 

内容

表紙:ムロツヨシ
共演の賀来賢人さん、上演台本・演出を手がける福田雄一さん、作品紹介を含む舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』巻頭42ページ大特集になります!

CONTENTS

ムロツヨシ
賀来賢人
福田雄一 

井上芳雄
浦井健治
古川雄輝
猪塚健太
池田純矢
東出昌大×仲野太賀
向井
小西遼生
小倉久寛×太田将熙 

連載「浦井健治の小福劇場」(ゲスト 井上芳雄)

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  • fabulous stage Vol.09<シンコー・ミュージック・ムック>
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    B5変型判 / 192ページ / ¥ 1,650

    表紙:ムロツヨシ

    共演の賀来賢人さん、上演台本・演出を手がける福田雄一さん、作品紹介を含む舞台『恋のヴェネチア狂騒曲』巻頭42ページ大特集になります!

    【CONTENTS】
    ムロツヨシ
    賀来賢人
    福田雄一
    井上芳雄
    浦井健治
    古川雄輝
    猪塚健太
    池田純矢
    東出昌大×仲野太賀
    向井 理
    小西遼生
    小倉久寛×太田将熙

    連載「浦井健治の小福劇場」(ゲスト 井上芳雄)

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