禁断のアイドルマガジン『IDOL AND READ 007』の発売を記念したトークイベント第6弾が8月10日dues新宿にて行われた。迎えるゲストは、ねう（じゅじゅ）。音楽評論家 宗像明将さんの司会でイベントは始まった。

じゅじゅの水着？　誰も見たくないんじゃないですか（笑）

ねう：今日はお集りいただきありがとうございます。（場内拍手）うわぁ〜、頑張ります。
宗像：今回のIDOL AND READ 007でねうさんに色々お話を聞いたんですけど、私は初めて聞く話が圧倒的に多くて。実は高校生の頃からねうさんを知ってるんですけど、こんなに転々として生きてきた人だって言うのは全然知らなかったです。
ねう：そうなんです。
宗像：あと、話しててわかっったのが、ものすごく飽きっぽい（笑）。私とのインタビューも飽きてるんじゃないかと心配になってました。
ねう：いやいや、そんなそんな、楽しく話させていただきました。
宗像：今日のイベントはまだ飽きてない？
ねう：全然飽きてないです。
宗像：最近webの日刊SPA!のインタビューで「日記を書いてる」って言ってたじゃないですか。日記書いてる？
ねう：書いてないです。（場内爆笑）でもそのときは本当に書いてた。
宗像：何日間続いたんですか？
ねう：見返したら5回くらいしか書いてなかった。
宗像：何を書いてたの？
ねう：今日は何をした、とか何を見たとか。
宗像：ツイッターに書いた方がいいんじゃない？
ねう：ツイッターに書くほどでもないくらいくだらない日記ですよ。
宗像：それはインタビューのときに深いことを言うために書き始めた。
ねう：そうそう。そう思って書き始めたんですけど、ふだんあまりに何もしてなさ過ぎて書くことがなかった。
宗像：今日ここに来るまでは何をしてらしたんですか？
ねう：色々してました。
宗像：大雑把すぎますね。そういう色々というのがねうさんらしいとこですね。で、今回インタビューに出てみてファンの方から反応とかありました？
ねう：なんかみんな、「読んだよ〜」とか言ってました。でも自分の生い立ちを大量の人に知られるのって恥ずかしくないですか。会った人全員に「私こんなに転校してたんだよ」って言わないし。
宗像：僕は全然知りませんでした。ねうさんが高校の頃パステルカラーの格好をしてリュックをしょって、チュッパチャプスとチョコレートを手に学校に行って…
（場内爆笑）
ねう：ほんとにあの頃どうかしてて。
宗像：まだ“ゆめかわいい”って概念もなかった頃。
ねう：その頃はめっちゃ「KERA」とか読んで、その憧れがすごい出ちゃってました。それが学校に行くときまでそんな感じになっちゃった。
宗像：その話を聞いて、僕少し引きました。だっていつも黒い格好とかせいぜい紺とかじゃないですか。それが昔はそんな格好をしていたなんて。
ねう：信じがたい。
宗像：周りの子たちはそういうねうさんにどう接してたんですか？
ねう：何も言われなかった。今考えると言いづらかったのかもしれない。

友だちっていうのがよく分からない

宗像：常に友だちは一人か二人で。
ねう：ツイキャスとかでも言うんですけど、大人数でいるとしゃべらなくてもいいやって思って黙ってることが多くて。するとその他の人同士が仲良くなって、結局私は「ま、いっか〜」ってなっちゃって。だから二人くらいでいるのが一番いいです。でも半年に一回くらい“友だち欲しい期”が来るんです。そのときは「人と遊びに行きたい〜！」ってなるんですけど、実際遊びに行くと疲れちゃって、「あと半年は人と遊ばなくてもいいや」ってなっちゃう。
宗像：今、友だちっていう人何人くらいいるんですか？
ねう：友だちっていうのがよく分からなくて。どれくらいの頻度で会ったら、連絡を取り合ったら友だちなのかって。
宗像：難しいですね。
ねう：1年くらい連絡をとってなかったら友だちじゃない？友だちってずっと友だちなの？……病んできた。
宗像：病むの早いよ、トーク始まってから10分くらしか経ってないし。
ねう：大学の卒業旅行で京都に一緒に行った子がいて、その子とは半年に1回くらい連絡をとってる。
宗像：一番長い子ですよね。
ねう：そう。でも一番長いっていったら小学校のときからの友だちがいて、３年に1回くらいしか会わないんだけど、お正月に電話をくれたりとかして。私からはしないんですけど。向こうからかかってきて「明けましておめでとう！」って。「あ、来た！」と思うと1年に1回だから緊張しちゃうの。で、出るの？出ないの？ってアセッちゃう。
宗像：出ないっていう選択肢もあるんだ。
ねう：出るんですけど、「あ、あ、ぁ…おめでとう」って。
宗像：すごいですね、電話に出るのにもそんな葛藤があるんだ。
ねう：電話がすごい嫌いで、飲食店でアルバイトをしてたときにお客さんに予約確認の電話を入れないといけないときがあって、私泣きながら電話をかけて…、本当に電話をかけるのがイヤで辞めようかなって思いました。
宗像：知らない人に電話をかけるのがイヤなの？
ねう：めっちゃ仲がいい人ならいいんですけど、ほどほどの人はイヤです。
宗像：それはかなりハードルが高いですね。ましてや知らない人になると、もう地獄みたいな。
ねう：めっちゃ噛んじゃう。あべべあべべべって（笑）。
宗像：なんでこういうことを言ってる人がアイドルになったのか、むしろ不思議ですけど。
（場内爆笑）

ねうさんはアイドルがお好き

宗像：ねうさんは昔からDDなアイドル好きだったからTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)はさぞかし楽しかったでしょうね。
ねう：TIFめっちゃ楽しかった。出たのはもちろんだけど、ヲタクとしても楽しかった。最高の一日でした。
宗像：フジテレビの湾岸スタジオに入っていくとアイドルしかいない空間があって。
ねう：そう！最高の空間！廊下にケータリングがあってかき氷とかお弁当とか置いてあって、そこにすべてのアイドルさんがお昼ご飯を取りにきたり、かき氷を食べに来たりするの。私、かき氷の前にずっと立ってました。
宗像：単なる不審者みたいな感じ（笑）。
ねう：いやぁ〜もう最高でした。そのときに写真を撮ってもらったのはバンもん！さんのみゆちぃさんでした。あと、アフィリア・サーガのコヒメさんっていらっしゃるんですけど、妖精だった。めっちゃちっちゃくって、かき氷の最後尾に立ってるとき、最後尾の看板よりちっちゃくて、「飛んで見える…、妖精だ」って私はみのる（じゅじゅ新メンバー）に言ってました。
宗像：あとは誰と写真を撮ったんですか？
ねう：私SKEさんの推しが古畑奈和さんなんですけど、いたの！びっくりしすぎて偽物かと思ったけど、本物がいたの！で、だいきさん（プロデューサー）に「SKEの方ってお写真とかお願いしてもいいんですかね〜」って聞いたら、傍にいらっしゃったのがSKEさんのスタッフの方で、「SKEですか？いいですよ」って言っていただけて、「誰ですか？」って聞かれたので、超ヲタクみたいに「古畑奈和さんで…!!」って。
宗像：指名したのね（笑）。
ねう：キョドリながら「古畑奈和さんです」って言ったら、古畑奈和さんがかき氷の列に列んでらっしゃったので、連れてきてくださって。「あ〜〜すみません〜推しです〜」って（笑）。
宗像：自己紹介とかは？
ねう：しばらく緊張しすぎて何も言えなくて、だいきさんが「じゅじゅのねうです」って言ってくれて、それで写真を撮っていただいて。で、自撮りしようと思ったら手がめっちゃ震えて、3回撮り直してもらった。（場内爆笑）…恥ずかしくなってきた…。
宗像：でもアイドルDDだった時代から考えると、一緒に写真を撮れるようになって。
ねう：いや〜〜あ〜〜、命日かと思って。
宗像：死なないでくださいよ。しかもTIFの話題がここで終わると完全にライヴのこと忘れちゃうんで。ついにじゅじゅがTIFに出た！という真っ昼間のフェスティバル・ステージ。じゅじゅの３人が太陽の光をすごく吸収しそうな真っ黒い格好で出てきて。
ねう：光集めてるなぁって感じでしたね。
宗像：３人がまず座ったんだよね。
ねう：「熱そうだな」ってみんな思ったと思う。ホントに熱かったんですよ、下も横も。でも階段の下にヲタクがいっぱいいて、曲が始まったら後ろの方からじゅじゅの旗が上がって。最高のTIFでした。

IDOL AND READ 007のインタビュー時ではまだ出演が決まっていなかったので「関係者の方、TIFに出してください」と言っていたねう。昨年はステージで土下座までして出演をお願いしたのに出られなかったため、家でぬいぐるみを投げたりして荒れたとのこと。今回の出演もじゅじゅの休止中に決まったため、新メンバーのお披露目のタイミングと逆になったことなどが語られた。

宗像：このインタビューのときは、まだねうさんが新メンバーと顔合わせしていなかったんですよね。
ねう：みのるちゃんには会ってたんですけど、残りの一人がデビューが決まったら「やっぱりできません」ってなっちゃって。結果みおりちゃんが決まってよかったんですけど、最初みのるともう一人の子は、私くらいめっちゃ人見知りで、3人で顔合わせしたときも10分くらい誰も何もしゃべらなくて。
宗像：それ無理なんじゃないの。
ねう：無理だったと思いますよ。でもみおりは最初からけっこうしゃべる子でよかった。
宗像：やっぱり新メンバーが入ったらねうさんの方から話しかけると思うんですけど。
ねう：そうなんですよ、でものど元まで言葉が出てくるんですけど止まっちゃう。だって知らない人怖いんですよ。まず嫌われたくないって思うじゃないですか。で、いい印象を与えようと思ったらなんにもしゃべれなくなってしまって。最初会ったときみおりがダンガンロンパのTシャツを着てて、私アニメが好きだからじ〜〜っと見てたの。「ダンロンですね」って言いたかったんだけど言えなくて、Tシャツをすっごい見てたの。で、それを後にみおりに言ったら「すごい見てるなって思った」って言うんですよ。
宗像：その日に辞めなくてよかったね。
ねう：よかったです、本当に。いつだったか３人で夜ご飯食べてからお酒を飲みに行ったんですよ。そのときからしゃべるようになりました。一番飲むのはみのるで、毎日くらいビールを飲んでる。私は日本酒好きで、みおりはカクテル。今は雑談とかもしますよ。
宗像：だいぶ進歩しましたね。
ねう：いやぁにぎやかになりました。ツイッターを介さなくても喋れます。二人ともそんなインターネットな感じじゃないんです、リアルを生きてる感じ。ラインでの会話がなくなりました。
宗像：人間らしい生活になりましたね。他のメンバーを励ましたりするんですか？
ねう：します、最近、私すごい人間力上がってると思いますよ。たまに二人のママかなって思うときがあります。この前メンバー間で大事な話し合いをしたんですよ、まじめな話をするときってめっちゃ緊張しますよね。今までそういう経験がなくて、黙っちゃうタイプだったんですけど、私がなんとかしなきゃって。じゅじゅ、大人でよかったって思います。
宗像：仲のいいアイドルさんっていますか？
ねう：コウテカ（校庭カメラガールツヴァイ）の、ののるる れめるさん、オヤホロ（おやすみホログラム）の八月ちゃん、エリボンのえっかさんとか。えっかさんとは去年の夏飲みに行きました。八月ちゃんと、ゆるめるモ！のようなぴちゃんと４人で代官山で飲んで帰りは渋谷まで歩きました。
宗像：そうやってアイドルが４人で飲むときって何の会話するんですか？
ねう：ヲタクの話とかしますよ、グループの話とかも。
宗像：最近は？
ねう：ののるるさんとは浅草に行きました。

じゅじゅの水着？誰も見たくないんじゃないですか（笑）

宗像：イベントとかで一人で話すのって今日初めてなんですよね？
ねう：そう、初めまして…。
宗像：ちょっと違うと思う（笑）。ソロも含めて一人で活動することで意識が変わった部分ってありますか？
ねう：なんだろう、しっかりした。しっかりしたと思わない？（場内に）うんうんうん。
宗像：けっこう要所要所でお客さんに同意を求めますね。
ねう：不安になるから。私、すごい不安になりがちなんです、いつも不安。ツイッターなんかもそう、今ツイートしたのはいいけど、これどう思った？って思っちゃう。怖い。
宗像：でも、ねうちゃんだいぶ変わりましたよね。（黙る、ねう）。なんで不安になるんですか…今、ツイッター何時間くらい見てます？
ねう：起きてる間中見てます。暇さえあればツイッター見る、リスト見る、エゴサする、ツイッター見る、リスト見る、エゴサする…のループ。
宗像：無粋な話ですけど、リストって自分のファンをリストに入れて？
ねう：リスト3個くらいあるんです。「よく私のことをつぶやく人」「じゅじゅのことをつぶやく人」「ライヴに来る人」。アカウントで見つけちゃったりして、私生活をチェックしてガンガン監視してます（笑）。
宗像：ライヴ終わった後のエゴサ速いですよね。ねうちゃんのソロ・ライヴの後ツイートしたら1分弱くらいで反応が来たんで。大丈夫かなこの人は？って。
（場内爆笑）
宗像：じゅじゅが3人になってからどんな反応が増えました？
ねう：３人体制がいいっていうツイートが多くて、よかったなぁって。
宗像：TIFについてはどうでした。
ねう：見ようって言ってる人に全部ふぁぼしました。知らない人とかもガンガンふぁぼしていくんですよ。ちょっとでも興味を持ってくれたらいいなっていうふぁぼで。結構マイナスなことでもふぁぼします。「でも見に来なよ」って。
宗像：そういう所はしっかりしてるなと思います。
ねう：興味を持ってもらわないことには始まらないですからね。
宗像：興味を持ってもらうってことでは、今年のTIFでは水着ライヴとかあったじゃないですか。じゅじゅはそういうことは？
ねう：じゅじゅの水着？誰も見たくないんじゃないですか（笑）。
宗像：インパクトはありますよ。
ねう：でも、ちょっと私は……。
宗像：じゃ、そろそろ時間なので今後のねうさんの抱負を。
ねう：ソロのライヴも月に２回くらいあったらいいなって感じ。やらないと緊張しちゃって、ブランクがあるとずっと下向いちゃうから。じゅじゅは滅茶苦茶ライヴがあるから、ちゃんと成長を見せられるように練習をいっぱいして、新曲も増えるからそのスピードにちゃんとついていけるように歌の練習もして、完成度を上げていきたいな、っていう感じです。
宗像：力強い発言で安心しました。
ねう：絶対頑張りたいです！いいイベントにも呼ばれたいし、お客さんも倍・倍にしたいし。
宗像：TIFも実現したからできますよ。
ねう：これからガンガン行きたいです。
宗像：じゃこれからガンガン行きましょう、今日はじゅじゅのねうさんのトークショー、ありがとうございました。
ねう：ありがとうございました。