禁断のアイドルマガジン「IDOL AND READ 007」の発刊記念トークイベント第４弾が７月28日タワーレコード渋谷店にて行われた。音楽評論家、宗像明将さんの司会で、ゲストにはあの（ゆるめるモ！）が登壇。

宗像さんの挨拶が終わり、呼び込みをした瞬間、あのちゃんがドドドッと脱兎のごとくステージに駆け上り、宗像さんの椅子にちゃっかり座るという状況でイベントはスタートした。

インスタグラムがきっかけで、ゆるめるモ！のMVがテレビで流れたのはうれしかった

宗像明将：この威勢のいい出方はなんだったんですか（笑）。
あの：なんとなく気分で。
宗像：テンション上がってきた？あのちゃん、ポケモンGOは最近どう？
あの：ポケモンGOは１回もインストールしてません。
宗像：やってない。
あの：はい、やってない。
宗像：…さっき楽屋で話したんですけど、ということを、今日あのちゃんが強く主張したかったということで。
あの：違う…、ポケモンGOの話して欲しいんですよ、宗像さんに。さっき楽屋でずっとやってたし。
宗像：ポケモンGOはこういうものだということを、あのちゃんに説明したんですけどほぼほぼ聞いてなかったですよね。
あの：どうでもよくなっちゃって、途中。
宗像：あのちゃんとは、IDOL AND READの第一回のトークイベントで2014年の12月に一緒に出て、その時最終的には「宇宙人と死」についての話になりました。
あの：むかし話ですね。

ここから唐突に、ゴキブリが出るホテルの話から上海の話題へ

あの：香川県でライヴをして、ゴキブリが出るホテルに泊まったんですよ、退治するのに時間がかかって。そこにあったアイテムがサンダルとかコップしかなくて。しほちゃん（しふぉん）にコップを渡すんだけどやってくんなくて。本気じゃなくてコントみたいなノリで。
宗像：あぁ被せるんですね、でも小さいから相当接近しないとダメですよ。
あの：最終的に、サンダルとかスリッパを投げまくった。それとファブリーズをかけた。
宗像：いやな匂いがどんどんとれるんだ（笑）。で、弱まった？
あの：でも死ななかったから、ちゃんとメンバーがホテルの人を呼んでくれた。
宗像：それによって解決したと。それが香川の一番の思い出。
あの：うん。で、次の日、上海に行った。
宗像：普通に言ってますけど、国境渡ってますからね。
あの：そう、中国。
宗像：上海のライヴどうでした？
あの：よかったよ。でも環境がすごかった。どこかわかんないとこに入れられて、楽屋とか鍵かからなくてトイレも臭いし、廊下臭くて、でもライヴはいっぱい上海の人が見てくれて、いい人たちといっぱい会った。
宗像：よかった、いい話になってきましたね。
あの：でも、上海のコンビニでこのくらいの（20cmくらい？）のクモが出た。
宗像：今度はクモ…。虫に好かれるんじゃないですか、あのちゃん。
あの：二日連続きたないもの見て、イヤな気分になった。
宗像：虫は愛でたりしないんですか？
あの：去年の夏はカブトムシ飼ってました。
宗像：昆虫とか飼うんだ、で、それはどれくらい長生きしたの？
あの：夏終わって死んだ。
宗像：死んだときはどんな気持ちになるの？
あの：わかんない…、あ、死んだ…みたいな。

この後、当日朝のテレビの情報番組で、今、中学高校生で人気のインスタグラムのアカウントとして、あのちゃんのことが報道された話題に

あの：見てないんですよ。後から送ってもらったのは見たけど。
宗像：でもああいう風にテレビに流されてるってどんな気分ですか？
あの：え、でもMV流れたってことでよかったと思います。
宗像：いい宣伝になった、でも自分のインスタグラムがそうやって紹介されるのってどういう気分？
あの：まさかインスタグラムが地上波に乗るとは思わなくて、最近載せたばっかの上海の写真が出てたから、“テレビ局の人、コワ”って思って。インスタって、あまり、ゆるめるモ！に関係なくない？って。だけど、それをきっかけでゆるめるモ！のMVを流してくれたのはうれしいなって思いました。きっかけはなんでもいいんですよ。

ここで、足の置き場も含めどうも座り辛そうなあのちゃんの様子に気がついた宗像さんがテーブルを動かしてみる。少しは楽になったようなあのちゃんだが、突然足置きの上に立ち上がり会話が続いた

宗像：（上を見ながら）あ、立ちたくなった？で、久しぶりのリキッドルームのライヴが発表されましたが。
あの：即完させたい。どのライヴもしたいです。でも全然チケット売れない（笑）。
宗像：そんなことないんじゃないですか。
あの：買えよ（場内に）（笑）。でも、本当に来て欲しいです。
宗像：まだチケット発売されてないから、されたらリキッドは即完しますよ。
あの：そうなんだ。売れるといいなと思いました。
宗像：もう少しリキッドの話膨らませようよ（笑）。前のライヴと違って、“初心に返る”って話があったじゃないですか。
あの：（ゆるめるモ！が）４人になって“初心に返ろう”っていうのは話に出ました。

この辺りから、宗像さんが立ち上がるとあのちゃんが座り、宗像さんが座るとあのちゃんが立ち上がるというシチュエーションが繰り返され、場内はザワツイていく

宗像：同じ目線の高さにいるのは止めたいですか？
あの：（宗像さんと目が合うことに対して）なんか…きつい（笑）。
（場内大爆笑）
あの：合わせてくれてるから逃げてるの。
宗像：大丈夫ですよ、よく言われることだから（笑）で、どこまで話しましたっけ…。“きつい”ですべて飛んじゃった。
あの：４人で“初心に返ろう”って話しました。だからリキッドルームなんです。
宗像：ツアー廻っててそんな感じになってる？
あの：うん。
宗像：あのちゃんの中で、“疲れるな、きついな”っていうのはあるんですか？
あの：疲れない人はスゴい。疲れるもん、ね。ゆるめるモ！のスケジュール的に。うん、体力はもともとそんなにないから、結構へバーってなっちゃう、ライヴ中はそうじゃないんですけど。
宗像：今日のオープニングのダダダ～っていう登場の仕方は、なんの打ち合わせもなくやったので、今日はあのちゃん元気があるなって。今日はどのくらいのテンションなんですか？
あの：この前の仕事が、ずっとじっとしてなくちゃいけなかったからバ～って走った。

宗像さんの顔がおもしろいとか、プロデューサーの田家さんがおもしろいとかの話から人間関係の話へ

宗像：人間関係は浅くしておきたいタイプですか？
あの：そんなことはないです。できればワァ～ってしたいです。
宗像：ワァ～って、ぐらいの関係が深いと。
あの：みんなどうやってそこまで行ってるんだろうって疑問が湧きましたね。
宗像：ツイッターとかでやりとりすればいいんじゃないですか。ラインの交換とか。
あの：ライン交換とかできない。どうやって言うんですか？
宗像：“ラインを交換しましょう”って言えばいいんじゃないですか。あのちゃんがそう言えば断る人間いませんよ。
あの：断られるのって恐くないですか？
宗像：あのちゃんから言われて断る人なんていないですよ。
あの：いや、断る人いるんですよ。いると思うんです。
宗像：いないですよ、いても1000人に１人くらい。
あの：でもそこまでして叶えたいって人いない。そこまで相手のことを知らないと踏み込めないです。今、リプしか見れないし。だからこの本（IDOL AND READ 007）が発売されたときも感想とかわからなくて。大丈夫だったかなって不安でした。
宗像：あのちゃんについてのツイートが多過ぎて（検索すると）追いかけきれないと思うんですよ。だからみなさん直接リプライをして欲しいということで。
あの：その方がネットでは届きます。なるべくリプライはちゃんと見てます。ライヴ行きたくても行けなくて、ずっとネット見てますって人もいますし。
宗像：あのちゃんがそういう人たちのことを考えてるのは優しいなぁって思います。

そう言いながら、ペットボトルの飲み口にストローをバランスをとって乗せようとするあのちゃんに宗像さんが気付く

宗像：バランスとれましたね、そういうのよくやるんですか。
あの：してる
宗像：今、それ壊したらスゲー怒ったりしませんか？
あの：しません。
宗像：はい、というわけでこのトークイベントそろそろお時間になりました（笑）
あの：えぇ～喋った気しない。
宗像：最後にメッセージがあればぜひ。
あの：別にそういうのないんですけど、なんかしてください。
宗像：なんかしてください？なにすればいいんですか？
あの：ポケモンGOの話。
宗像：終わらないですよ。ポケモンGOはいいから、あのちゃんからのメッセージはない？
あの：ない。集まってくれてありがとうございました。
宗像：はい。
あの：だからこう言うとヘンな空気になるのがイヤなんです（笑）。
宗像：でも大人になるのはこういうのが必要なんだよ（笑）。
あの：大人はちゃんと言って、普通の空気になるのに。こちらが言いますと、なんかちょっと、ヘンな空気にいつもなる。
宗像：ヘンな空気になってないよ、今。みんな感動してる。というわけで、今日はあのちゃんのトークイベントでした。ありがとうございました。
あの：ありがとうございました。

この後サイン会が行われた