『IDOL AND READ 017』の発売を記念したトークショー&サイン会が、ねうさん(じゅじゅ)をゲストに迎え、2019年1月16日HMV & BOOKS SHIBUYAにて開催された。司会進行はIDOL AND READ吉田編集長が担当。

<推し変>はイヤです。グループ内 <推し増し>もちょっとイヤ(笑)

年末年始のねう

── IDOL AND READの吉田と申します、平日なのにこんなに集まっていただいてありがとうございます。ではさっそくねうさんを呼びたいと思います。大きな拍手でお迎えください(場内大拍手)

ねう:今日はお集まりいただき、ありがとうございます、ねうです、よろしくお願いします。(場内大拍手)

── まずは、去年の大晦日から今年のお正月にかけてねうさんが何をしていたか──Twitterでも若干発表されていますが、改めてご本人の口から聞きたいと思うんですが。

ねう:(笑)何もしていないんですけど、紅白歌合戦の椎名林檎さんを観たくてずっとテレビを観て、その後Twitterで今年何があったかを振り返ろうと思ったんですけど時間もなかったので、まあいいかってお酒を飲みながら年を越しました。

── で、一升瓶を抱えて寝てた──っていう状況がよく分からないんですけど(笑)。

ねう:一升瓶があったので、<抱えて寝ちゃったよ〜>って自撮りをして。

── それが新年一発目のツイート(笑)。

ねう:<2019年もよろしく>ってツイートしてその後に。でも新年一発目の自撮りはアレですね、年が変わる瞬間一升瓶は抱えていませんでした、普通に寝ました。

── 明けて一日は何をしてたんですか?

ねう:29日から山形のおばあちゃん家に帰っていて、雪の自撮り動画をツイッターに載せました、年明けて一日から栃木のおばあちゃん家に移動して一泊して、そこから帰ってきて駅からライヴ会場へ。

── ほぉ〜家族思い、ちゃんと帰るんですね、おばあちゃん思いです。

ねう:毎年そうと決まってて欠かしたことがないので、普通の流れで帰ります、ねう家は(笑)。

── それで二日の初ライヴが赤ブリ(マイナビBLITZ赤坂)のアイドル甲子園2019。次が三日のTDC(東京ドームシティホール)の2019 iDoL Fes 新春スペシャルgirls。

ねう:ドームシティホールは初めてでした。大きくてびっくりしました。

── あそこは仮想武道館と言われてて、ステージからの景色が武道館に似てるという。

ねう:へぇ〜、それは先に知りたかった。

── 武道館を目指している人はまずTDCで、ちょっと気分を整えるそうなんですよ。武道館に似てお客さんが壁みたいになるんで、3階迄。

ねう:そうなんだ、ああ、ああ、ああ、後ろに人がいました。

── で、これはTwitterで発見したんですけど、「35席」で……。

ねう:後ろにコロンと行ってしまった話(笑)。

── これはどういう状況で。

ねう:曲の最後に跳んで着地するところがあるんですけど、着地してそのままコロンと後ろにいっちゃって、“ほぉ〜〜〜“ってなって。でも、どうにもならないからその後、ババってカッコつけて終わりました。

── 上手くいった。

ねう:上手くいったかどうか分からないけど(笑)。なんとかその瞬間、無になりました。

── ブリッツとかTDCの大きい舞台はどんな気分ですか?

ねう:気分はいいです、眺めが良くて。

── 例えばMARZとかのライブハウスでやるときとTDCは変えます?

ねう:これはよく言ってるんですけど、じゅじゅは大きい会場でも小さい会場でもあんまり広がらないんです、<ここまでしか広がらないよ>っていうばみりを決めてやってるので。大きい所に立つと小さく見えたりするので、それをどうしたらいいんだろう──って最近よく考えてます。

── それはなぜ変えないんですか?

ねう:大人数のグループだと一人一人がちょっとずつ広がったら端から端までいけるんですけど、4人で端まで広がると間隔が広すぎちゃう。あと、踊りながらでしか移動ができないとなると、広がりすぎて次のフォーメーションに行けなかったり、お互いの手が届かなかったりするので──間隔が難しいですね。

── ほ〜〜、じゃぁ武道館とか行ったらどうするんですか?

ねう:それでもこじんまり踊ってるんじゃないですか(笑)、真ん中しか使わない。

── 逆に言うと、大きい所でやろうと、小さい所だろうとそんなに気持ちは変えてないというか。

ねう:そうですね、だから代わりに「食」(メンバーで肩を組んでステージ左右にスキップする曲)とかでなるべく遠くまで走ったりしますけど。

── フォーメーション自体は崩さない。

ねう:そうですね。

── ライヴで心がけてることって何かあります?

ねう:今の、フォーメーションを崩さないとか、私個人としては指先、髪先まで意識を集中させて踊る──とか。

── すごい。

ねう:あとはスカートの広がり方。じゅじゅはクルって廻ったときのスカートがキレイなので。キレイに廻るスカートは気にしてます。

 

じゅじゅのライヴが変わったのは?

── 意識高いですね。<初めてライヴが上手くできてきた瞬間>って記憶にあります?どっかからか変わりましたよね。

ねう:そうですね、最初の頃は地獄みたいな顔をしてライヴやってたんで。ファンの人のTwitterでも、“じゅじゅって子たちって、ずっと下向いてる”って書かれたり。どっから変わったんだろ、お客さんにレスをあげる「食」みたいな曲が増えたときに、“あ、ちゃんと観なきゃいけないんだな”って思い始めました。

── 曲が増えたっていうのもありますね。

ねう:そうですね。最初の曲は「呪呪」っていう曲だったんですけど、プロデューサーから、“そんなにお客さんのことは見なくていいよ”って言われてたので下を向いてたというのもあって。まあ、単純に緊張してたというのもあるんですけど。あとは馴れですかね、もう長いので。

── 二人時代は置いといて、途中から、<このグループのライヴ力すげぇ!>っていうのが自分の中に出てきて、それはいつだろうなぁ?って考えたら、四人になってからかな──と思って。

ねう:それ、よく言われます。

── この間の東京キネマ倶楽部ももの凄かった、熱量が凄くて。あれって自分でも興奮?感動?しました?

ねう:興奮はありました。

── あの日はちゅんさんが疲労骨折のままライヴを駆け抜けたし、みおりンゴさんがライヴ中にむち打ち症になって。

ねう:どこからあの状態になったか分からないんですけど、本編が終わってちょっとMCをしたときに、隣のみおりが袖をひょいひょいってやってきたので、何?って見たら、涙目で“無理、無理、無理”って顔をしてて。だから、これはヤバいなと思って“ありがとうございました”って一回ハケて。で、もう一回出てきたときにみおりが出てこれなくて、でも最後の挨拶だから“みおり頑張って!”って呼んで挨拶して終わったんです、ちょっとだけでもちゃんと四人揃って挨拶したかったから。

── あのライヴは本当にカッコいいし、凄いと思って。だからそこに辿り着くまでの話を聞きたくて今回、インタビューをお願いしたんです。

ねう:ありがとうございます。

── 最初の東京キネマ倶楽部からいろんなことがあって、そこからまたキネマ倶楽部に返り咲くまで2年、じゅじゅをずっと護り続けたのは凄いなぁって。じゅじゅの“母”として。

ねう:母として(笑)。

── これは本でも言ってたんですけど、キネマ倶楽部のライヴは最後に“…終わった…”と一言漏らしたくらい記憶がなかった?

ねう:本当にあっという間で、じゅじゅのライヴはMCがなくて曲と曲の間にもつなぎがあったりするので、必死で、覚えた事を思い出しながら一曲ずつ集中しながらやってたら、何も余裕がなくて、終わったときに“あ、終わった”と思ったのが声に出てた。気づいたら終わってた。

── でも、疲労骨折の人がいたり、むち打ち症になる人がいたりする中で自分は体力的には大丈夫だった?

ねう:大丈夫だった──と思います。

── ふだん、何か鍛えてたりする?

ねう:しないです、全然何もしてないです。

── 元々強い方?

ねう:うーん、体力はある方だと思います。

── ノドも?

ねう:特に鍛えてないです。

── ねうさんは声いいですよね、癒しの声してますよね。『ねうラジ』聞いててもそれは思います。

ねう:ありがとうございます。

── 何かケアもしてない?

ねう:うーん、ハチミツ舐めるとか(笑)、好きなだけですけど。ボイトレとかはやってないですね。一回事務所でちょっとやってもらってた時があったんですけど、最近は全然。

── すごい。

ねう:またやるって言ってくれてますけど、プロデューサーが。

 

山奥のツアー・ファイナル、一日店長「BAR NEU」

── プロデューサーの大生さんが。で、そうだ、去年の12月1日、キャンプ場でツアー・ファイナルをやって。あれ行きたかったんですけど、ちょっと遠かったかなと思って(笑)行ってないんですけど、どんな感じでした?

ねう:めっちゃくちゃ楽しかったですよ!

── お客さんも山の中に監禁されて(笑)。

ねう:電波も入らない山奥で、細い山道をバスでギリギリ通って。寒いし、(場内に)来た人大変でしたよね。寒かったよね。

── それでも結構お客さんも入って盛り上がったという。

ねう:そうですね、私が思ってたよりも倍ぐらいの人数で、本当に全然来てくれないと思ってたからよかった〜と思いました。ギリギリまでライヴのセットリストも知らないし、どんな感じの環境でやるのかも知らなかったし。

── えっ!セトリ知らないんですか?

ねう:いつも直前に送られてくるんですよ。で、どんなステージなのかも知らなくて、行ったらキャンプ場にちょっとした木でできたステージが組んであって。なんだこりゃ〜?って思ったんですけどリハーサルをしたらレーザーとかが凄くて。“あ、ちゃんとしてる、よかった”って思って、楽しかったです。

── 屋外でやるってことも。

ねう:葉っぱにレーザーが当たってメチャきれいで。後、火の粉が凄くて。キャンプファイヤーしたんですよ。後ろから見てた人が、“じゅじゅが火の中で踊ってるみたいだった“って。なんかカッコいいなと思って、またやりたいですね、寒くないときに。

── もうちょっと早い次期に。夏とか。

ねう:夏は暑いし、春は花粉がひどそうだし、秋にしましょう、秋に。焼き芋とかやりたいね。

── 今年もやりそうな気配ですか?

ねう:大生さんはやりたいって言ってたので、あるかも知れないですよ皆さん。

── 今度はもうちょっと近い所で(笑)。で、また年明けの話に戻るんですが、1月12日にはねうさんが一日店長を行う「BAR NEU」をやって。

ねう:「スナックしろくま」ではよくイベントをやってたんですけど、今回みたいにお店を借りて一から全部用意してやるっていうのは初めてで。

── 「BAR NEU」ではどういうことをやったんですか?

ねう:私は「しろくま」より皆とゆっくり話したいな──と思って、予約制じゃなくいつ来てもフラっと入れるような形にしてたんですけど、でも私がやることが多すぎて全然みんなと話せなくて「しろくま」以上にお酒も飲めなくて、なんかただの従業員みたいな感じになってしまったんで、次回は私はカウンターの中で喋るだけの人になりたいなと。

── 料理は?

ねう:作りました。作ってないのもあるけど(笑)。あと、オムライスに絵を描いたりしてメイドカフェみたいな感じでしたね。メイドが一人のメイドカフェ(笑)。

── 誰もいないんですか?

ねう:スタッフは大生さん含めて3人いてくれて。でも一人は中でずっとオムライス作ってて、もう一人はずっとドリンクを作っていて。大生さんは一番アタフタして(笑)、そこ邪魔〜!みたいになってました。

── ねうさんは?

ねう:私は<コの字カウンター>の中にいて、出てきたオムライスに絵を描いたり提供したり、あとはみんな忙しくて作れないからちょっとしたオツマミを盛りつけたりしてたら超忙しくて。皆に背中を向けて仕事をしてました。

── でも自分で出したアイデアだったんですね。

ねう:そうですね。お店を借りてやってみたいというのは私が言い出したんですけど、でも色々考えたら普通に大変そうなので、“やっぱり「しろくま」でもいいです“って言ったら大生さんが、“でも、お店借りてやってみたいんだよね”って…。ただもう大変でした。

── 料理は作れるんですね、得意?

ねう:得意ではないけど作ったらそれなりに美味しい自信はある。

── なかでも得意な物は?

ねう:ハンバーグを上手に焼けます。カレーも作れるし、ラタトゥイユも作ったことある。

 

今年の目標は<サメ博士>(笑)

── あとはインタビューでも<キャラ>で悩んでるっていう話をずっとしてましたよね。

ねう:この本でも言ったんですけど、趣味が直接キャラにつながるかっていったらそうでもない──ので、でもキャラっていったら、最近は<ママ>って呼ばれることも多いので、母性を全面に出していきたいなと思い始めました。全てを許す存在として(笑)。

── 凄いじゃないですか、<母なる大地>みたいな。あと、キャラ話のときに出てきた、<サメ好き>の話。そもそもどこから好きになったんですか?

ねう:大学生の頃、授業もなくてヒマなときにテレビで「午後のロードショー」を毎日見てたんですけど、「アナコンダ」とか「トレマーズ」とかヘンな生き物と人間が戦う映画がメチャクチャ好きで。その流れで「ダブルヘッド・ジョーズ」とか「シャークネード サメ台風」を観出したのがきっかけで、サメの映画が一番面白いなって。サメとゾンビ、好きです。動物が好きなんですよ、だから動物がゾンビになる映画で「ZOOMBIE ズーンビ」というのがあって、動物園の動物が感染してゾンビ化するんですけど、それが凄い好きなんですよ。

── B級映画みたいなのが好きなんですね。

ねう:今、サメ・ブームが来てるじゃないですか。IKEAのぬいぐるみとか。こに乗っかって何かひとつ…(笑)。なんかないですかね。

── Twitterでも、ファンからもらったサメのぬいぐるみにまたがっている写真を上げてますからね。

ねう:頭から被れる。あれ可愛いですよね。

── あれとかも固定にしてずっと載せてるじゃないですか、だから来るかもしれないですねサメ仕事(笑)。

ねう:サメ仕事、欲しいですね。たまにLoftとかで「シャークネード」とかサメ映画のトークイベントをやっているので、呼んでもらえないかなぁ…って。

── 結構喋れます?サメについて。例えば<さかなクン>みたいに。

ねう:あんなに詳しくはないですけど、ファンの人から「サメ図鑑」とかを貰うのでそれで勉強しようかな。ぱっとみてサメの種類とか分かるように。今年は<サメ博士>になるのを目標にします。サメ仕事が来るように。

── 今回のIDOL AND READの内容について何か、チェキ会とかで反響はあります?

ねう:“買ったよ”って言ってくれる人が結構います。あと一番嬉しかったのが、あるファンの人が、“ねうちゃんを初めて知ったのが、2年前のIDOL AND READに載ったときだから、また読めて嬉しい”って言ってくれたこと。

── おお〜、二年振り。じゃ、また二年後に(笑)

ねう:二年後、お願いします。

 

諦めて積極的に寝る!

── もう一つ気になってたのが、この本で、ゆらねさんと会話がなかなか上手くいかない──って言ってて。それに関してゆらねさんは何か反応されました?

ねう:ゆらねさんはこの本見てないと思う(笑)。何も言われてない。

── この取材の後、距離が近づいたことは?

ねう:………(笑)、いやいやでも、前よりは大分、あの、喋ります。Twitterとか見せて、“見てこれ〜”とかは言うようになりました。

── 自分から?

ねう:自分から、あ、でも、あっちからも来ますよ。

── じゃあもう一歩じゃないですか。

ねう:ご飯誘います。ちゅんとみおりとはよくご飯に行くんですけど、なんかゆらねとは……一回しか行ったことがなくて。

── 今までで?

ねう:一回だけ。それも初めの方に。……行きます、今度。

── じゃ、ちゅんさんと、みおりさんと、ゆらねさんの三人はどういう関係性にいるんですか?

ねう:え〜と、どうなんだろう。

── もしかして三人でご飯に行ってたり。

ねう:えっ、悲しい。いや、まぁでも、ライヴ後にたまたま誰か一人が行けなくて、三人でご飯に行く──ってあるじゃないですか。まぁこの間は、それが私だったんですけど。それで、“三人でご飯に行った〜”ってTwitterに書いてあったら、ファンの方が“あれ?ねうちゃん行かなかったの〜?”って書いてて。いや、そんな深い意味はないよ──って。みんな、仲いいから、本当に心配しないで欲しい。誰か一人仲が悪い──とかまったくないから。

── だけど、ゆらねさんとはなかなか距離が縮まらない。

ねう:共通の話題が見つからないと会話がなかなか弾まないというか。

── 二人で一回ご飯食べたときはどういうきっかけで?

ねう:私が他の二人とご飯に行ってたら、ゆらねの方から“ゆらねともご飯行ってよ〜”ってきたので、可愛いと思って。で、誘って行ったんですけど、まぁ半分くらい無言でしたね(笑)。私は“何か喋らなきゃ”って結構気を使うので、よけいヘンな雰囲気になっちゃう。

── そういう系かぁ。でも、ねうさんって、なんだかんだ言っても最終的にメンタルは強いですよね。最近病みツイートもしなくなったし。

ねう:はい。

── 基本的にはネガティヴなことも考えないようにしてる──って本でも話してて、結構強いのかなとは思うんですけど。で、ポジティヴに物事を見るにはどうしたらいいんですかね?アドバイスをするとしたら。

ねう:え〜〜、なんか、“これを考えててもしょうがないなぁ”っていう諦めの方が大きい。う〜ん本当に考え込むとヤバくなっちゃうんで、なるべくそうならないようにする。家に帰ってから、“あ〜あのときの言い方マズかったなあ”とか、“あれはきっと嫌だったよなあ”とか考え出すと朝になっちゃうんで、もう諦めて寝る。

── 諦める…か。

ねう:諦めて寝る。

── 寝るっていうのは結構いい。

ねう:私は寝ます、ひたすら寝ます。寝てる間は考えないじゃないですか。ご飯食べてるときとかでも、はっと思い出しちゃうことってあるし。

── それを繰り返して慣れていくと耐性みたいなものができてきて。

ねう:そうですね、頭がもうそういう造りになる。

── 積極的に寝る──というのが解決策になるかもしれないという。夜は病みやすいですからね。

ねう:そう、本当に夜更かしはよくないです。

 

私は<重たい女>?

── あと、このインタビューで象徴的だったのが、私は<重たい女、嫉妬深い>ということを結構言ってて。なんでアイドルをやっているかというと、<私のことをずっと思っていて欲しい、死ぬときに思い出して欲しいから>ということで、アイドルならそれができる──と。で、他に私は<重たい女>じゃないか?っていうエピソードがあったら是非。

ねう:え〜〜前のIDOL AND READで話してたんですけど、学生時代は友だちができるとその子だけと話したり、仲よくなった子のことをメチャクチャ好きになり過ぎて、他の子と仲よくされるのがイヤ──とかなっちゃう、そういうところは昔から直したいなと思ってるんですけどね…。後はファンの人が、他の女の子を“可愛い”って言って画像を載せたりとか、“好き”とか言ってるのを見ちゃうと、あれれれれ…ってなっちゃう。

── <推し変>はイヤですよね。

ねう:<推し変>はイヤだ。<推し増し>は許すけど。あ、でもグループ内<推し増し>もちょっとイヤです。だって他のグループだったら分からないけど、同じグループだと、“あ、あそこの列にいる…”とか思っちゃう、“あそこの列◎周目なんだけど…”みたいな──、横目で見て数えます(笑)。

── それ、やっぱり<重たい>ですね。でも最初は<単推し>で入ってきたのが、じゅじゅの曲とかライブに触れていくうちに全体を好きになって<箱推し>になるっていうのはいい話じゃないですか。

ねう:いい話です、それは。

── “ねうさんが一番なんだけど、じゅじゅは曲もいいしパフォーマンスもカッコいいから、俺は<箱推し>になる”っていうのは。

ねう:それは(笑)。

── チェキは全員均等に撮る、もしくは集合しか撮らない──。

ねう:いや、いいんですけど、でも“<ねうちゃん推し>だよ〜”って言ってくれてたのが、“<箱推し>になる”って言われたらちょっと悲しい。“グループ全員好きだけど、<推し>はねうちゃん”だったらいいんです。<箱推し>になるって、私のランクが下がったのか、他の子のランクが上がったのか分からないけど同列になるじゃないですか。その人の中での好きが他の人よりちょっと上じゃないとイヤなんですよ(笑)。それをちゃんと私に分かるようにして欲しい。

── ああ〜そういうわけじゃないことをちゃんと説明してくれ──と。

ねう:みんなのチェキには行くけど、“ねうちゃんが一番なんだよ”って言ってくれれば、まだ、“分かった、行ってらっしゃい”ってなるんだけど、コソコソするってことは疚しい気持ちがあるってことじゃないですか?

── なるほど、一番はあくまでねうさんだと(笑)。

ねう:“俺、ねうちゃん<推し>だよ”って言ってくれれば(笑)。ちゃんと特別扱いしてくれないとイヤだな。

── 嫉妬深いですね、やっぱり<重たい女>(笑)。

ねう:はい(笑)。

 

生誕企画

── それで、今度3月に生誕企画があるんですけど。本当の誕生日の28日じゃなくて、30日に。

ねう:曜日の関係で今年は3月30日(土)に。“土曜日がいいなぁ〜”って言ったんです、地方の人たちもなるべく来やすい日にしたくて。

── これまでの生誕で記憶に強く残ってることってあります?

ねう:今までに二回、生誕限定の曲を作ってもらって、去年も作ってもらったんですけど、私<ガチ恋口上>に憧れてて、それをどうしてもやって欲しくて、去年は間奏を長めにしてもらって事前に曲を公開して、“ここに<ガチ恋口上>入れてください”ってみんなにお願いして当日やってもらったんです。そうしたら、生誕で今まで泣いたことなかったんですけど、ちょっと泣いちゃった(笑)。

── 普段はあんまり泣かないんですか?

ねう:あんまり泣かないですね。

── 強いですね。

ねう:一人のときはわんわん泣くんですけどね。人がいると気を張っちゃって泣けない。

── そういう生誕の思い出もありつつ、今年は3月30日に渋谷WOMBLIVEで生誕ライブがあると。何か意気込みを。

ねう:呼びたい人はもう何組か考えていて、私が好きな人とか仲のいい人を呼ばせてもらおうと思ってます。去年は生誕チャレンジ──メンバーそれぞれがチャレンジしたことの結果を生誕でお披露目する──っていうのがあったんですけど、今年はやりたい人はやったら──って感じなので、どうだろ……!

── 生誕の日のチェキでファンが他のメンバーのところに行ったらイヤですね。

ねう:まぁまぁまぁ、私のところに一回来てくれたらいいかなって。他のメンバーのところに行くっていうこと自体は全然問題ないです!

── 二回は来て欲しいですよね。

ねう:そうですね(笑)。

── そういう<嫉妬深い>ねうさんの嫉妬をかり立てないような生誕になるといいですね。

ねう:楽しい生誕にしましょうね。

── 結構時間もオーバーしちゃったんで、一旦ハケていただいてサイン会へ。今日はありがとうございました。

ねう:ありがとうございました。

── では拍手でお送りください。(場内大拍手)

 

この後サイン会が行われた。

 


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  • IDOL AND READ 017

    A5判 / 224ページ / ¥ 1,320

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    最新刊は、9月にアイドルグループZOCを立ち上げた、超歌手の大森靖子が表紙巻頭を飾る。
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    さらに、でんぱ組.incの根本凪、NMB48の太田夢莉、=LOVEの野口衣織、TEAM SHACHIの坂本遙奈、ばってん少女隊の上田理子、フィロのスのマリリ、じゅじゅのねう、CY8ERのぽち、ゴキ帝のいちほら、幅広いアイドルたちが全員パーソナルで登場し、ロングインタビュー+撮り下ろし写真で掲載。

    【CONTENTS】
    大森靖子 ZOC

    根本 凪 でんぱ組.inc

    太田夢莉 NMB48

    野口衣織 =LOVE

    坂本遥奈 TEAM SHACHI

    上田理子 ばってん少女隊

    奥津マリリ フィロソフィーのダンス

    ねう じゅじゅ

    小犬丸ぽち CY8ER

    白幡いちほ 劇場版ゴキゲン帝国

    戦慄かなの ZOC

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