『IDOL AND READ』第14弾の発売を記念したトークショー&サイン会が、小此木流花(アキシブproject)をゲストに迎え4月17日、書泉ブックタワーにて開催された。司会進行はIDOL AND READ吉田編集長が担当。
私はアイドルになれたことよりもアキシブになれたことがうれしかった
── 拍手でお迎えください、小此木流花さんです。(場内大拍手)
小此木流花(以下 小此木):こんにちは、るーるること小此木流花です。今日は来てくれてありがとうございます。
── 一日過ぎちゃいましたけど、改めて、お誕生日おめでとうございます。(場内大拍手)
小此木:ありがとうございます。
── 昨日、渋谷wwwで生誕ライヴがありましたけど、どうでした?
小此木:なんか、自分のこと<幸せ者!>って思った。
── ライヴ中にヲタクの人たちからプレゼントももらってましたけど── 体重計と、腹筋を鍛える器具、これ、どういうことですかね?だって別にダイエットする必要ないですよね?
小此木:春休みに5kg太った、3ヶ月くらい春休みで。
── あ、大学生だから春休みが長いんだ。
小此木:そしたら、もらえた。うれしかった。
── 生誕は初めてだったんですよね?去年もアキシブprojectのメンバーだったわけですけど、その時は何をしてました?
小此木:ライヴ中に、ちょっと“おめでとう”って言ってもらえました。
── じゃぁ、今年はしっかりアキシブのメンバーになれたっていう実感があるんじゃないかと。
小此木:うん。
── アキシブに入る前、高校、中学の頃って誕生日はどうしてました?
小此木:覚えてないくらい、全然何もしてもらったことがないです。だからうれしかった、あんなに祝ってもらったのは初めてで。
── で、二十歳になった15日の24時というか16日の0時、その瞬間は何をしてました?
小此木:ツアーで新潟に行ってて、帰って来る途中のパーキング・エリアで、“あ、20歳だ!”と思って、皆寝てたからひとりで車を出て自販機で── いつもは<飲み物は水>って決めてるんですけど、抹茶オレを買って飲みながら戻ったら、マネージャーが「大人のきのこの山」をくれて。
── 甘さ控えめのやつですね。
小此木:“覚えてくれてる人、いた!”って、そのきのこがうれしくて、インスタに載せて静かに眠りました。
── そして、東京に戻ってきて翌朝学校へ行ったんですよね?
小此木:行きました!
── 学校ではお祝いされました?
小此木:LINEでちょっと“おめでとう”を言われたくらい。
── 大学にもお友だちはいます?
小此木:いますよ、二人います、仲良しの子。
── でも、忙しくないですか?新潟でライヴやって、その夜に東京に戻ってきて、翌朝学校へ行って、その日の夜もまたライヴやって、ライヴ後はケーキに顔を突っ込んで(編註:ライヴで用意されたバースデーケーキに誤って顔を突っ込む動画をTwitterにアップした)。
小此木:見たんですか?(笑)
── はい(笑)。スゴい濃密な一日を過ごしてるなぁ…と。一日を振り返ってどうですか?
小此木:よかった、特別!って思った。
── そして今日は二十歳になって二日目ですけど、お酒は飲みました?
小此木:昨日、ライヴの後にもらったんですよ、「赤霧〜」とか。
── 「赤霧島」ですね、焼酎。
小此木:それをもらって,匂いを嗅いで蓋を閉めました。なんかヘンな匂いがして。
── お酒はまだちょっと飲めない?
小此木:しかもカロリーが高いって聞いたんで。
── (笑)。で、昨日もライヴで言ってましたけど、「二十歳になって、したいこと」は他にもあります?
小此木:え〜〜なんだろ、あ、成人式!来年の一月。楽しみ。
── 着物で出たい?
小此木:まだ決めてない。
── それにしても、小此木さんは、超有名校の大学に行きながらアイドル活動をしてるじゃないですか、大変ですよね。
小此木:大変?…大変です!最近は春休みだったから大変さを忘れてたんですけど、夏とか、リリイベがあった期間とか超つらくて。テスト期間と被ったから、撮影行ってテスト受けに行って、撮影行ってテスト受けに行って── みたいな感じで。その頃レコーディングがあったんですけど、でも疲れ過ぎてて、「疲れた…」と思ったらぴよ〜っと涙が出てきて、でも録音してくれてる人は、るー(小此木)が疲れて泣いてるなんて知らなくて、自分が音痴なことに泣いてると思ったみたいで。だから「疲れて泣いちゃった」って言い出せなくて。
── 実は疲れて泣いていたのに(笑)。ま、そんなこともあって、この4月で大学2年生になったわけですけど、振り返ると、一年間の大学生活はどんな日々でした?学校はちゃんと行ってます?
小此木:行ってます!!!今日も。2時間目と3時間目。
── おお、スゴい。
小此木:でも、今、アイドルの人と日常をずっと過ごしてるじゃないですか、だから鏡とかをず〜っと見てるのは当たり前なんですけど、大学の人からしたらそうじゃないみたいで、授業中とかリュックから大きな鏡を出して机の上に置いて自分を見たり、体育の授業とかもそうしてたら、“ヘン!”って言われて。
── (笑)。TIFとかアイドルイベントの楽屋だったらそれは普通ですもんね。でも学校でそれはちょっとヘンかも(笑)。
小此木:だから合わないと思います。
── でも、頑張って行ってて、辞めないじゃないですか。そこは何かあるんですか?今、忙しいし、人気もあるし、学生って肩書きは無くても、いいっちゃいいわけじゃないですか。
小此木:でも、普通に、初めての人と会ったときに、絶対「ちょっとバカな人かな…」って思われるんです。でも「◎◎大学を卒業してます」って言ったら、「あ、なんか普通の人か」って思われそうだから、大学を卒業したいと思って。
── なるほど。確かに、言い方はあれですけど、小此木さんって話し方がちょっと天然っぽい感じがするんですよね、ほわーっとしてて(笑)。でも行ってる大学は一流だし、言ってることは芯が通ってるし、実は頭が良いじゃないですか。それが、なんでそういう喋り方をするのかっていう(笑)。
小此木:でも、大学の人からも“流花ちゃん、ヘン”って言われて。で、この間、群馬の友だちが遊びに来たときに、大学の友だちに会わせたんですよ。そしたら、“あ、群馬の人って、皆そういう感じなんだ”って言われて。だから群馬では普通なんです。
── 今、群馬でパッと思い浮かんだ人が、バンドじゃないもん!の恋汐りんごさんなんですけど。そう考えると、確かに群馬では普通なのかもしれないですね(笑)。で、大学一年間を総括すると、エンジョイできてます?
小此木:うん。忙しいけど楽しい。高校の時の友だちの中で流花が一番幸せ…って思う(笑)。
── でも、『IDOL AND READ 014』のインタビューでは、ちょっとネガティヴなことも言ってたじゃないですか。
小此木:ネガティヴ── 、だけど、自分が一番幸せかどうか分からないけど、口に出したら本当かもって思っちゃうから。だから言葉にする。
── 言霊みたいな。ちなみに、この『IDOL AND READ 014』のインタビューは、『ミスiD 2018』で一位を獲れなかった結果が本当に悔しくて、髪の毛も切って── というタイミングでやったんですね。でも、このインタビュー後、今度は『サキドルエースSURVIVAL』で準グランプリを獲って。昨日のライヴでは、それを振り返って「私は、私を応援してくれた人たちの一位だから、二位という結果でも悔しくない」って言ってて、スゴいいい話だなって思って聞いてたんですよね。
小此木:『ミスiD』も、その時はチョー悔しかったけど、もしその時一位を獲ってたら髪の毛を切ってなかったじゃないですか。でも、今ここにいる人の中には髪が短いのがいいと思って好きになってくれた人もいるし、だから今は一位じゃなくてよかったって思う。
── そういうとこもポジティヴに切り替えられるようになったし、成長できてるんだなぁって思います。ちなみに、このインタビューはご家族は読んでくれました?お母さんは何か言ってました?
小此木:“寂しい思いさせちゃっててごめんね”みたいな。
── お母さんは昔綺麗だったのに最近太っちゃって悲しい── みたいなことも話してましたけど、そこは読んでないのかな?
小此木:多分読んだと思う、自覚してると思います。
── でも昨日のライヴにお母さんいらしてたけど、綺麗じゃないですか。
小此木:全然、前はもっと可愛かった。
── ……、インタビューでも触れてましたけど、アキシブの中ではゆりんごさんと仲がいいんですよね?どんな所が好きなんですか?
小此木:え〜〜〜、性格が合う。出会った瞬間から、お互い“イエィ!”ってなって。合格発表があった日も、そのままゆりんごン家に帰って、自転車乗りながら、“今日からアキシブだぜぃ!”って。
── せっかくなので、他のメンバーについても一言コメントをいただきたいです。
小此木:ほに(星乃まひろ)は、初めて見たとき、「はぁ〜〜」みたいな喋り方をするから、なんだこの子?って。絶対仲良くならない── って思ったけど、今は超仲良しだし、ほにが一番お姉さんだから色々相談したりするし、中身も落ち着いてる。
── じゃ、みづき(津代美月)さん。
小此木:みづきちゃんは、う〜〜〜ん、超仲良し。休みの日もずっと一緒にいるし、無言でも何時間でも一緒にいられる。遠征のときはいつもみづきちゃんと一緒で、寝るときはいつも同じ方向を向いて同じ姿勢で寝る。
── 同期の三人、皆超仲良しということは分かりました。先輩たちは?
小此木:ひなひ(計良ひなこ)さんは、もうお母さん。皆で遠征の日、ご飯を食べに行くといつも自分のことはしないで、皆のお肉を焼いてくれたり。お母さんで、本当に優しい。あと、お洋服とかくれます。
── ますますお母さんですね。じゃ、みぃちゃん(田口未彩)は?
小此木:未彩さんは、先輩の中だったら一番距離が近い感じ。まだ、ちょっと子供で、可愛い(笑)。
── そして、ゆえち(宮谷優恵)。
小此木:ゆえちさんは、『ゆえちさん!』みたいな感じで、だから生誕祭でゆえちさんが書いてくれた手紙が読まれて── 、「ゆえちさん忙しいのに、るーるるのために時間を使ってくれてゴメンなさい…」って思いました。
── 小此木さんも、昨日のライヴで「私はアイドルになりたかったんだけど、アイドルになれたことよりもアキシブになれたことがうれしかった」って言ってましたね。
小此木:本当に!
── 本当にいいこと言うなぁって思いました。で、昨日ミニ写真集とMV(編註:縦型動画メディア“Q16 GIRL”にて『小此木流花×Q16GIRLスペシャルコラボMV』が公開)のことが発表されてましたけど。写真集は『ミスiD 2018』受賞のご褒美ですよね?
小此木:CHEERZ賞の。
── どんな写真集なんですか?
小此木:なんか、生活感がある感じ。自然体で、化粧も全然してなくて、服とかも下着みたいで(笑)、お家に住んでる感じの写真。
── 撮影は楽しかったですか?
小此木:うん(笑)。早く見て欲しい、皆に。
── そして、ちょっとエロいMV。初音ミクのボカロ曲のMVで、小此木さんはソロでモデルとして出演されてますけど、あの撮影はどうでした?
小此木:楽しかった(笑)。初めて演技みたいなことをして、フランスパンを割って食べたりとか、チューした(笑)。
── ああいうことをしちゃうんだって、ちょっとショッキングな感じでしたけど(笑)。そういうソロ活動が一気に増えてきたじゃないですか、今日もそうだし。
小此木:うれしい!
── でも、ソロ活動が増えると心配されるじゃないですか、アキシブ辞めちゃうんじゃないか?とか。
小此木:辞めない。
── 辞めそうにないですね(笑)、でもソロ活動はやっていきたい?
小此木:うん。
── どんなことをやっていきたいですか?
小此木:演技したい、本当は。── 女優とか
── 台詞覚えられます?(笑)
小此木:覚えられる!暗記チョー得意です!
── 実は努力家ですからね。女優の他は、ソロ歌手?
小此木:歌、できない。
── (笑)、ダンスは?
小此木:できない!、歌とダンスはできない。
── (笑)、小此木さん、アイドル・グループのメンバーですよね(笑)、普通は歌とダンスをできる人がアイドル・グループに入るわけですよね?(笑)
小此木:できない(笑)。
── (笑)。あ、あとアキシブになって一人暮らしも始めたじゃないですか、料理はできます?
小此木:しよう!と思って、やる気が出てスーパーに行ってネギを買ったんです。で、家に持って帰る途中で、ネギの青い部分がどっかでちぎれてなくなってて。ネギの青い部分を使いたくて買ったのに── 残りの白い部分って使えるんですか?
── え?どういうことですか、ちょっと理解できないんですけど(笑)。
小此木:ネギは長いじゃないですか、だから袋からはみ出てる部分だけどこかでなくなって。
── 気づいたら(笑)。不思議ですね。
小此木:だから作れませんでした。
── (笑)、白い部分はどうしたんですか?
小此木:………どっか、わかんない。
── 料理、作れるものって何があるんですか?
小此木:鍋。
── 鍋は中に入れればいいだけだから(笑)。
小此木:はい。
── もうちょっと料理っぽいのはないんですか?
小此木:最近は千切りキャベツをコンビニで買って、その中に塩コンブを入れて、混ぜて、食べました。
── たぶん料理のお仕事は来なさそうですね(笑)。では、時間も経ってきたので、ここでお知らせを。
小此木:5月23日にツアー・ファイナルが赤坂BLITZであるので来てください!
── それともう一つありますよね?
小此木:なんでしたっけ?
── さっき楽屋で確認したじゃないですか!(笑)夏にメジャー・デビューしますよね?(笑)
小此木:シングルが出ます。
── どんな感じですか?まだ録ってない?
小此木:はい。
── あ、メンバーも増えますからね。
小此木:まだ募集してる途中。
── レコーディングはそれが決まってから?
小此木:うん。だから、パートとか減るかな── ってちょっと怖い。
── でも歌には自信がないという(笑)。
小此木:でも、最近ヒトカラ(一人カラオケ)も行けるようになって、いっぱい練習してます。
── じゃあ今後は歌にも頑張る、るーるるを期待してます!
小此木:頑張ります!(場内大拍手)
この後、サイン会が行われた。
IDOL AND READ 014 のご案内
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IDOL AND READ 014
A5判 / 240ページ / ¥ 1,320
アイドルや女性アーティストの生い立ちや本音に迫ったノンフィクションパーソナルロングインタビュー集『IDOL AND READ』14号は、今や時代の寵児なっている歌姫、“楽器を持たないパンクバンド"BiSHのアイナ・ジ・エンドが表紙巻頭を飾る。
どんどんモンスター化していくBiSHの歌とダンスの要であり、TeddyLoidやMONDO GROSSOといった先鋭クリエーターとのコラボでもその存在感を示しているアイナにとって、今のBiSHとは? 歌とは? そして清掃員(BiSHファン)とは? 2.2万字インタビューで、今の本心をとことん語ってくれた。
また、裏表紙で登場した前回(006号)は“毛ブラ"ヌードで衝撃を走らせたが、今回のグラビアはバスタブ、ベッド、100本のロウソクなどを使い、“大人"のアイナ・ジ・エンドの魅力を引き出したものになっている。裏表紙は同じ事務所WACKのユメノユア(GANG PARDE)が飾り、さらに、4人になったLADYBABYの金子理江、昨年9月にNMB48を卒業した百花といった尖った女性アーティストも登場。異端児から正統派まで、今をときめくアイドルと女の子が全12人、全員がパーソナルロングインタビューと完全撮り下ろし写真で掲載されている。
【CONTENTS】
アイナ・ジ・エンド BiSHユメノユア GANG PARADE
金子理江 LADYBABY
甘夏ゆず バンドじゃないもん!
石塚朱莉 NMB48
髙松 瞳 =LOVE
ようなぴ ゆるめるモ!
ゴ・ジーラ BiS
栗栖りん 26時のマスカレイド
小此木流花 アキシブproject
間宮まに ヤなことそっとミュート
百花