『IDOL AND READ』第11弾の発売を記念したトークイベントが、ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)の鹿目凛を迎えて、7月10日にヴィレッジヴァンガード下北沢店で開催された。当日は音楽ライター山村哲也氏の司会で進行。

Twitter上のぺろりん先生は炎上とかも気にしない “煽りたがり”なんです(笑)

── では、ぺろりんこと鹿目凛さんよろしくお願いいたします。

鹿目凛:こんにちはベボガ!のぺろりんです。今日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

── さて、暑いですね。

ぺろりん:土日もヤバかったですね。

── 土日はイベント、アイドル横丁 夏まつり!!でしたがどうでした?

ぺろりん:メッチャ日焼けしました。

── でも、見た目そんなには。

ぺろりん:実は昨日けっこう日焼けして、まねきケチャの玲緒菜ちゃん(松下玲緒菜)に、“メッチャ日焼けしてない?”って言われちゃって、帰ってから“どうしよう…”って悩んで、とりあえずシャワーはお湯じゃなくて水にして、洗顔用のフォームを肌に塗ってみたら気持ち白くなったような気がしたんです。これは続けてみて効果があったらネットに書こうと(笑)。

── 今年の夏は洗顔で。

ぺろりん:洗顔フォームで身体を洗う(笑)、でも元々肌が白い人は日焼けするとすぐ赤くなりますけど、私は地黒なんですぐ黒くなっちゃうんですよ。

── イベントはライブもあったけど、企画物で、水着もあったし、りんりんりんコラボ(鹿目凛、来栖りん[26時のマスカレイド]、宮内凛[まねきケチャ])もあったし。あのコラボってけっこう練習したんですか?

ぺろりん:動画が送られてきたんですけどスケジュールが合わないので、合わせは当日でお願いしますって言われてて。だから当日の10分とかで3人で合わせました。私、動画を見てダンスを覚えるのがすごい苦手なんですよ。でもたくさん人もいるし、これ以上叩かれるわけにはいかないと(笑)。

── また炎上するのはマズいと。

ぺろりん:3人でコラボするにあたってエゴサしたら、“「りんりんりんコラボ」、ぺろりんいらないんだけど”って書かれてて。これでダンスがヤバかったらヤバいなって頑張って練習しましたけど…、ちゃんとできてたかはわかんないです。

── いやいやいや、すごく良かったですよ。あれはいい企画だなと。他の2人とは面識はあった?

ぺろりん:まねケチャの凛ちゃんとはけっこうご飯食べに行ったりとか。にじマス(26時のマスカレイド)のりんちゃんとは今回のコラボで初めてお話ししました。ダンスが2人一緒だったので教えてくれて。

── あの暑い中、裏で練習してたんですね。

ぺろりん:そうですね、仲良くなりました。

── 今回のIDOL AND READでも、学生時代はちょっと自分の中に問題があって友だちが作りづらい子だったって話してましたけど、最近はそうやって友だちもできて。一番仲がいいのは誰?

ぺろりん:アイドルさん…誰だろう…。最近は凛ちゃんとも仲がいいですけど、まりちゅう(長澤茉里奈)ちゃんとかも仲いいですね。FES☆TIVEのひなりちゃん(青葉ひなり)とかもすごい話が合いますし、でんぱ組.incさんのピンキー先輩(藤咲彩音)ともすごく仲良くさせていただいてます。

── そういうのは、イベントで一緒になったとき、自分から声をかけるんですか?

ぺろりん:最近は声をかけてもらえることが多いんですけど、自分も波長が合って…自分も最近行けるようになりました。

── 昔は行けなかったけど、最近は克服してるんだ。

ぺろりん:私も、仲良くなろうって心を開ける気持ちでやってます。

── 前は、相手の気持ちをあまり分からなかった人だと言っていましたよね。

ぺろりん:分からなかったというのもそうなんですけど、分からないで開き直ってた所もあったので。アイドルを始めてそこが改善されました。

── 特典会とかでファンの人と話したりするじゃないですか、そういう所から変わっていったんですか?

ぺろりん:そうですね。ファンの方も人生経験が豊富じゃないですか。それでアドバイスをくれたり、自分がちょっと変わったりすると、“成長したね”って褒めてくれるし。それとやっぱりメンバー間であったり、自分がアイドルをしていく環境の中で成長できたなって思うときがあります。

── そうか、アイドルになってから日々成長と。そうそう、今回のインタビューではメンバーのことを全然聞かなかったなと後で思って。メンバーとは一緒に遊んだりしてます?

ぺろりん:う〜ん、そうですね、毎日会ってるので。でも最近はスケジュール的にも遊ぶということがなくて。3人は学校へ行ってますし、後の2人は、う〜〜ん、寝てるんじゃないですか(笑)。

── ぺろりん自体もそんなに外に出るタイプの人ではないし、家でイラストを描いたりとか?

ぺろりん:プライベートですか?そうですね、アイドルをやってなかったら全然外に出ないと思います。アイドルやって、SNSに載せたいからプライベートは外に出てます。

── そのために出てるの?

ぺろりん:以前、秋葉原のライブで、2公演の空き時間が2時間くらいあったので、わざわざ上野の博物館に行って写真を撮ってブログに載せるくらい…。

 

── そういう涙ぐましい努力があるんですね。あと、インタビューの中で、面倒くさいことから逃げたくなるので、今それを変えてる途中ですって話もしたじゃないですか。前できなくて、今できるようになったことってあります?

ぺろりん:ダンスと歌とか、普通の人がすぐ覚えられることが全然覚えられなくて、身体も全然動かないし、歌もアイドルをやっていない一般の人より、私、下手なんですよ。でもアイドルをやるに連れだんだん人並みにはなれてきたかな…と。

── ステージを見てると、そんなこと微塵も感じないですけどね。

ぺろりん:ありがとうございます。3年前にアイドルを始めたんですけど、友だちとカラオケに行っても相手の方が上手くて、それ以来人とカラオケ行けなくなっちゃったくらい歌がヤバくて。でも最近はTwitterでエゴサしたりすると、初めて来てくれた人が、“ぺろりん先生、ダンスキレキレだった”とか“歌上手かった”とかツイートしてくれていて。それがモチベーションにもなってます。

── 褒められて伸びるタイプですね。

ぺろりん:褒められて伸びるタイプって言って、褒められたいです。厳しく言われて伸びる所もあるんですけど、でもそれはちょっとキツいから褒められたい(笑)。

── 今回、インタビューで一番面白かったのは、ぺろりんとぺろりん先生と神様の話なんですけど、神様についてはあのインタビューのときに思いついた感じだったじゃないですか。

ぺろりん:ぺろりんとぺろりん先生がいて、神様のことは『IDOL AND READ』のインタビューで初めてわかった気がします。私の人生そんな感じです。やりながら気づいて後出し…みたいな。でも、今までやってきたことが未来につながる結果になってると思ってます。

── 最近、神様の調子はどうなんですか?降ってきますか。

ぺろりん:この前は七夕に降って来ました。一年振りくらいに。

── 今日も楽屋でイラストを描いてましたけど、そんな感じなんですね。

ぺろりん:さっき描いてたのは仕事の…(笑)。Twitterのイラストは、昔メッチャ描いてた頃はライブ帰りの電車の中で描いてました。周りは気にならなかったです。昔の方が時間はあったんですけど、今より全然キャパが小さかったので。

── 忙しいときの方が降って来やすい?

ぺろりん:そうですね、忙しい=いろんな経験/場面というのがありますから、何もしてないと降って来ないのは当然かなと。

── 今、メチャクチャ忙しいじゃないですか。

ぺろりん:ただ“忙しいですよね“って言われても、“メッチャ忙しいんです”って言ったらそれまでだし。確かにスケジュール的にけっこう危機感はあるけど、もっと売れてるアイドルさんはもっと忙しいと思うから、なんか忙しいって言うのが悔しいし、いっぱいいっぱいだけどみんなに心配されたり、大丈夫?って言われるのが悔しい。

 

── でもヒマなのはいやでしょ?

ぺろりん:ヒマなのはいやです。

── この本が出て、周りの人とかファンの人から何か言われました?

ぺろりん:言われました。“ぺろりんのことが知れた”とか、“ぺろりんの考え方好き”とか。

── 共感してもらえたと。そういえばあの取材は私服だったじゃないですか、今日も私服?

ぺろりん:私服です。

── 全然イメージが違いますね。

ぺろりん:今日はヴィレッジヴァンガードということもあって、サブカルっぽい服で。

── 自分なりに考えて来たんだ。本の取材のときの服はどういうイメージだったんですか?

ぺろりん:Tシャツは赤ちゃんのイラストで、一昔前に流行った森ガールみたいな、ああいう古着っぽいのが好きなんですよ。あれはその日にちょうど古着屋さんで買った服で、自分の好みの服を。だから洋服は一目惚れした服しか買わないです。

── 服以外もそうですか?

ぺろりん:私、インテリアがすごい好きなんです。一応お目当ての物はあって、でもそこで他にいいのを見つけたときは買っちゃいます。

── なるほど。で、毎日忙しくしてるからTwitterのフォロワー数も増えたりって感じなんですか?10万人超えましたよね。

ぺろりん:不思議なことがあって、Twitter見る側でもあるんですけど、開いて見てる時間が長いとき程そんなにフォロワーが増えなくて、Twitterを見られないくらい忙しいとき程フォロワーが増える気がします。なんか、私ヲタクのツイートとか見ることが多いんですね。その時間って自分からは発信しないじゃないですか。でもいろいろ仕事をしてる時はその分発信することが多いので増えるのかなぁって思います。

── 忙しさに比例して増える。例の「◯◯って使っていいよ」の炎上もあって、あれで人が増えたっていうのも。

ぺろりん:ありましたね、でもあれは別に炎上まではいかないです。あれは小火。でもあれでいろんな人が注目してくれて、そのことで初めて知ってくれた人も増えたので。私なぜか炎上することが多いんですけど。

── そうですね、自分ではあまり分かってない感じ?

ぺろりん:そういう意味では疎いので、なんで炎上するか分からないんですよ。私、けっこうアンチが多くて、でもアンチがファンになってくれたっていうケースも多くて。<初めは存在は知っていてもあんまりいいイメージを持ってなくて、でもよく知ったら好きになった>ってそんな風に言ってもらえるようになったらいいなって思っています。

── インタビューで“ぺろりん先生は煽りたがり”って言ってたじゃないですか。なかなか厄介ですね(笑)。

ぺろりん:今、こうやってみなさんに話しているのはぺろりんなんですけど、ぺろりんはそうやって煽るとかはしてなくて、でもTwitter上のぺろりん先生はちょっと何か言われるとその人を煽りたくなる…という性格をしてるんです。だから、“ぺろりん先生大丈夫?”って言っても、先生は“大丈夫だよ、ちょっと炎上してもフォロワーが増えるから”って(笑)、メチャ強いんです。

── 自分の中に二つ人格があるっていう感じですか?

ぺろりん:いわゆる二重人格ってわけではないと思うんですけど、ある日自分の中で、自分の中にいる誰かにネガティヴな発言とか不安とか弱音を吐いたら、その誰かが解決のアドバイスをくれたっていうのがあって。それで、自分の中にいろんな人を作ることによって自分が助かるっていう方法を見つけたんです。

── それ、いいですよね。

ぺろりん:自分一人で受け止めるというより、いろんな人が受け止めてくれることで分散するから。自分にとっていい方法を見つけました。

── その一人がぺろりん先生ってことなんですね。今後例えばまた炎上とかがあっても大丈夫そうですね。

ぺろりん:そうですね。一回大きい炎上をしたのでそれ上のことは…。でも、私その大きいのでどんどん強くなるから、それ以下があっても全然響かないんですよ。だから炎上は自分を強くしてくれる(笑)。

── ぺろりんは強くなるし、ぺろりん先生はさらに強くなる。また今後もそういうことがいっぱい起こると思うので、僕はインタビュアーとして、ぺろりんにこの『IDOL AND READ』にまた出て欲しいなって思ってます。

ぺろりん:出たいです私。今はまだまだなんですけど、2〜3年後とかもっと大きくなって表紙狙ってます。

── おお!

ぺろりん:表紙狙いたいです。

── じゃあ早めに編集長に予約を。

ぺろりん:それまでに自分がもっと強く大きくならなきゃいけない。

── そこですね。じゃあせっかくなので今後のこともお話しいただきましょう。8月22日にはサードシングル「4文字メロディー」が発売されますけども、個人的にこの曲の気に入っている所とかはどんな所ですか?

ぺろりん:大人しい女の子が歌ってる所(笑)。今までの曲は私の中でベボガ!みんなが歌う応援ソングだったんですけど、今回はベボガ!じゃない、その中のストーリーの女の子の気持ちを私たちが歌ってる曲なので、今までのベボガ!とはちょっと違います。私は歌ってるときはその子自身にもなっていて、私のイメージでは<一人の女の子がいて、その子が好きな人がいて、ベボガ!は女の子を見守る妖精だよ>っていう解釈です。曲自体にストーリー性があるので、その分女優魂が(笑)、歌ってると女優になれた気がします。

── 昨日ライブで見せてもらって、フォーメーションでぺろりん見所もあるなって思いました。真ん中を割って前に出て来る所があったりとか。

ぺろりん:一番は落ちサビ前の、<素敵な恋のキセキ起きてしまう予感!?>が、すごいいい所をもらえてるんですけど、昨日のアイドル横丁では全然声が出なくて、そこが歌えなかったのが悔しくて歌ってる最中に涙が出ちゃって…、あっヤバいっ、でも遠いからみんなからは見えないか…と。

── いやいや、最前列からは見えてますよ。

ぺろりん:そうですね、最前の人の顔見えてましたから、見えちゃったかな。でもああいうフェスって初めて見てくれる人も多いじゃないですか、だから“え、ぺろりんってあんなハスキーボイスなの”って第一印象が付いちゃうのは…とかいろいろ考えちゃって、そうするとますます声が出なくなっちゃって。でも最後のライブでは、“それを全部忘れて楽しもう!”っていう気持ちで歌ったら、最後ちょっと声が出ました。

── そこは気持ちで持っていった。

ぺろりん:気持ちは大事です。

── で、ワンマン・ライブもこの後、台湾、大阪、東京とあります。

ぺろりん:台湾は、今回は事前告知とか準備期間もあるので、集客もパフォーマンスもトークも含めていいライブができたらと思っています。

── 台湾の人って日本のファンの人と違います?

ぺろりん:台湾の方はすごい表情豊か。それに声がすごいです。“ぺろりん、ぺろりん”って、物珍しそうに言ってくれてるような気がします(笑)。

── それはうれしいんですか?

ぺろりん:うれしいです。なんでもうれしいです。

── あと、また本(『アイドルとヲタク大研究読本』)が出るんですよね。

ぺろりん:第3弾が出ます。今日もインタビューをしてきたんです。

── 今回はどんな感じに仕上がってるんですか?

ぺろりん:今回はSNSを的にした拡散希望の本で、SNSが上手いアイドルさんとかも呼んだりして、後はTwitterにいるヲタク分析とかも書いてます。例えば前回は厄介行為とか、攻撃なリプライとか、そういうのを本物の弁護士さんを呼んで法律的な見地から判断してもらうコーナーがありました。

── 自分的にすごく役立ちそうですね。

ぺろりん:そうですね、変なリプが来たら、“君、それ犯罪だよ”って(笑)。

── 今後、かなり使えそうじゃないですか(笑)。でもまたそれで炎上して。

ぺろりん:炎上しますね(笑)。だんだん注目度を上げていきたい。

── いやぁ多才ですね。将来の印税生活に向かって。

ぺろりん:でも今は、今できるからいるファンの人がいるので、今を大切にしていけたらなと思っています。

── じゃあ、いいお言葉をいただけた所で、お時間もそろそろなので、最後に皆さんに一言お願いします。

ぺろりん:もしかしたら今日初めて来てくださった方もいますか?実は私、普段もっと可愛い声してるんです(場内爆笑)。今日はハスキーボイスになっちゃってるんですけど、普段けっこう可愛い声をしてるので、あの、イベント来てください、今日はありがとうございました。この後、特典会よろしくお願いいたします。(場内大拍手)

この後、特典会が行われた。

IDOL AND READ 011 のご案内

  • IDOL AND READ 011
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  • IDOL AND READ 011

    A5判 / 240ページ / ¥ 1,320

    今を駆け抜けるアイドルの本音と本当が詰まったパーソナルロングインタビュー集『IDOL AND READ』の第11弾。
    今回の表紙巻頭は、2月のメンバー急逝を経て、4月に活動を再開した私立恵比寿中学の柏木ひなた。
    「降っても晴れてもひなた日和」がキャッチフレーズの彼女の生い立ちに迫ります。

    裏表紙は、けやき坂46(ひらがなけやき)の佐々木久美。今、俄然注目を集める坂道グループから本誌初登場となる、彼女の2万字インタビューは必読です。
    さらに、メジャーデビュー後も勢いが止まらないバンドじゃないもん!の恋汐りんご、BiSに期間限定移籍したカミヤサキなど、今注目のアイドルが目白押しです。

    【CONTENTS】
    柏木ひなた 私立恵比寿中学

    佐々木久美 けやき坂46

    恋汐りんご バンドじゃないもん!

    志田友美 夢みるアドレセンス

    三品瑠香 わーすた

    坂井仁香 ときめき♡宣伝部

    鹿目 凛 ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)

    太田里織菜 愛乙女☆DOLL

    宮谷優恵 アキシブproject

    日向すず ストロベリー症候群

    ユメノユア GANG PARADE

    カミヤサキ BiS

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