恋汐りんご(バンドじゃないもん!)を迎えた「IDOL AND READ 011発売記念トークショー&サイン会」が、タワーレコード渋谷店に於いて6月27日に行われた。当日は音楽評論家、宗像明将氏の司会で進行。
特別になりたい。自分がこの世界の中で特別になりたいと思うんです。
恋汐りんご:はわー、バンドじゃないもん!の恋するりんごいろ担当、汐りんこと恋汐りんごです。よろしくお願いしまる〜。(大拍手)
ーーどうぞ、お座りください。
汐りん:失礼しまる、あ、アザラシもおりまる(IDOL AND READ 011の撮影にも登場)。
ーーアザラシさんがウサギをかぶってるんですね。
汐りん:きゅ〜〜ん(差し上げて)、これだよ、見えまる?
ーーアザラシさんは普段ウサギをかぶるものなんですか?
汐りん:たまーに着てますね。しおはこのIDOL AND READの撮影で動物園に行ったんですけど、そのときに、やっぱり動物園だからアザラシも来たいかな〜って思って。
ーーアザラシ、当日はどうでした?
汐りん:(アザラシが)きゅ〜〜ん!(場内爆笑)
ーーもう以心伝心ですね(笑)。
汐りん:きゅっきゅっきゅ〜ん。
ーー写真もアザラシさんを大々的にフィーチャリングして。この日の撮影はどうでした?
汐りん:思ったより動物がたくさんいて。
ーー動物いますよ、動物園ですから(笑)。
汐りん:井の頭公園、公園って名前だから動物そんなにいないでしょって行ったら、モルモットが死ぬほどいっぱいいました。(場内爆笑)
ーー死んじゃうとマズいですよ(笑)。結構いっぱいいたと。
汐りん:頑張って数えようとしたんですけど、数えられないくらい。
ーー汐りんの好きな動物は?
汐りん:しおはやっぱりアザラシが好きなんですけど、ウサギも好きです。
ーーウサギいました?
汐りん:いなかった…。いたかもしれないけど、見れなかったです。
ーーモルモットは好きなんですか?
汐りん:モルモットは中くらい。(場内爆笑)
ーー厳しいですね、動物の中にも格差社会がありますね。
汐りん:テンション上がったのがカピバラ。思ったより大っきかったのと、堅そうだったので。象とかも見たらテンション上がります。
ーー小動物好きかと思ってましたけど、案外大きなのが好きなんですね。
汐りん:見るのは好きです。一緒に暮らしたくはないです。(場内爆笑)しおの家に象が入るかしおが入るか…みたいな感じです。
ーーいや、象は入らないです。なかなか象と暮らす人っていないですから。
汐りん:だから、ちょっと象は遠慮しまるね。
ーーIDOL AND READでの2回目のインタビューをさせていただいて、今回は「はわー」から始まって「まる」で終わるんですけど、途中一切“汐りん語”がない。IDOL AND READだけ、そういう形にさせていただいておりまして。
汐りん:真面目に話してて。
ーー汐りんの所に来た感想で印象的なものってあります?
汐りん:感想ですごく多かったのは、「恋汐りんごが自分の中で一番のアイドルだ」って言ってる人が多かったです。
ーーこういうインタビューされると、そうなると思いますよ。
汐りん:しゅごい。
ーー自分的にはそこまでのリアクションは予想してなかった。
汐りん:これを読んでみんながどう思うのかな…っていうのは、そんなにわか
んなかったんですけど、これはみんなに“どう思ってもらいたい”から言った言葉じゃなくて、ただ自分が思ってること、日頃思っているけど言えないことを言った言葉だったんで。素直に言った言葉がいい方向に響いたのはとても嬉しいです。
ーー僕も話を聞いててぐっときたのは、“恋汐ふぁみり(恋汐りんごファンの総称)はどんなに遠くでも来てくれるヒーローだけど、抱き締めてもらえたりはしない、死ぬほどさみしくなる”っていうところですね。Twitterで感想を読んでて、女の子が“ファンの側も、アイドルとの関係で死ぬほどさみしくなることがあって、これがファンとアイドルの関係なんだ”っていうのをツイートしてる子がいて。
汐りん:うぅぅぅ〜〜ん…(場内に)みんなも思ってるの?
ーーみんなうなずきますね。
汐りん:しゅご〜〜い。嬉しい、なんだか。好きになるのにリスクというか、さみしくなるっていう一面もある存在じゃないですか、お互いにね。だけどそれでもこうやって相思相愛でいれるということは、きっと普通の恋愛だったら存在しない気持ちとかもあると思うし、それ以上に強い気持ちやつながりがあるんだなって、しおは感じていてそれはスゴく嬉しいなと思います。ありがと(ちょっと涙ぐむ)。
ーー普通の恋愛ではないような特殊な感情ですよね。
汐りん:特殊だけど、しおはさみしいと思うときもあるけど自分が選んだことだし、それによって得られるものが本当に大きいなと日々感じる…。先日お誕生日記念のイベントでソロ・コンサートをやったのだけど、そのときもひしひしと感じて、とても愛されているなと実感できてとても嬉しかった。
ーー実感って欲しいものですか?
汐りん:欲しい!目に見えて伝わるものがやっぱり前に出てくるじゃないですか。いっぱい会いにきてくれるとか、毎日コメントとかTwitterとかで言葉を送ってくれるとか、そういうちっちゃいことでも目に見える形にして行動してくれることがとても嬉しい。だからここに来てくれてるみんなを本当はもうぎゅっと抱き締めて耳元で“ありがと”って伝えたいくらい感謝してるし、みんなのことが大好きだなって思います。
ーー(場内に)よかったですね、今、抱き締めるレギュレーション(特典)ってあるかなって思っちゃいましたけど、僕、汚れてましたね(笑)。そういう話じゃない(笑)。
ここから本書のインタビューにもあった汐りんの新しい大きな夢、「白くて大きなお家に住むこと」の話題に。先日の生誕ソロ・コンサートのときにいただいたケーキの上に砂糖菓子のお城が立っていて、本体はみんなで食べたけれど、そのお菓子の家は部屋に飾ってあるとのことが語られた。ただ砂糖なので蟻が心配なので「アリの巣コロリ」を置いてあるとも。
ーーその生誕記念セカンド・コンサートの話をしましょうよ。6月23日の代官山UNITで、ソールドアウトの満員状態で汐りんが2時間ギッチリやったじゃないですか。あのワンマンってやってみてどうでした?
汐りん:去年は新宿のMARZでお誕生日にファースト・ソロ・コンサートをやったんですけど、今回の2回目は平日だったので前日までの券売ではソールドアウトしてなかったんです。だけど、当日券でソールドしたよっていうのをライヴの途中で聞いて。
ーーMCのときにすごい嬉しそうに話したんですよね。
汐りん:しおはそれを目標にしてきたので、しおと同じくらいふぁみりもそれを意識して一緒に頑張ってくれてたから、これをふぁみりに伝えたら喜ぶかなって思ったら本当に嬉しくて。
ーー正直、ソールドするまでは内心落ち込んでた?
汐りん:死ぬほどヤバイなって思って、前日にツイキャスの配信をしたんですけど、“最後のお願い”って。でもその時点ではソールドしてなかったので、このままソールドしないのではっていう不安と、そうなったらふぁみりにどんな顔をしよう…っていう気持ちが。
ーーそこは自分の気持ちだけじゃなくて、ふぁみりの気持ちも考えて。
汐りん:いつもそんな感じがする。
ーーそこは相思相愛なところを感じますね。
汐りん:ふぁみりがいなくなったら、しおはもういなくなってると思う。
ーー新宿MARZ、代官山UNITと来たわけじゃないですか、なんかこの流れどっかで見たことがあるな…って思って。
汐りん:はわ…。
ーーバンドじゃないもん!のライヴの歴史では…ということは、来年は?って思っちゃうんですけど。
汐りん:本当に?
ーーそういうこと考えたりしてます?(ちなみに、バンドじゃないもん!のサードワンマンライブは新宿BLAZEで行われた)
汐りん:考えて…いたんですけど、今、どうしようかって思ってます。できるかな?
ーーふぁみりが“できるよ”って言ってくれるんじゃないですか。
汐りん:できるかな〜〜。挑戦することってとてもパワーが必要だし、覚悟が必要だし、リスクもあるなぁって。
ーーUNITではそれをもう踏み出してますよ
汐りん:UNITはそれを乗り越えることに成功したと思います、ぎりぎりのところで。
ーー汐りんがそのうち、一人で4桁の所に手を出すのではって気がしてまして。いつかそうなりますよ。
汐りん:いつかそうなりたい!
ーー行列もできて。
汐りん:行列のできる恋汐りんご。
ーー23日の感想を汐りんに初めて言うんですけど、僕はバンもん!が好きだから、あの日「ピンヒール」が無茶苦茶よかった。
汐りん:ありがとうございます。
ーーあのときの汐りんがものすごい大人ぽかった。バンもん!より大人っぽくて、あの人こんなに大人っぽい一面があるのかって、あの「ピンヒール」の間は身を乗り出して、マジか!?と思いながら聞いてたんですよ。
汐りん:「ピンヒール」はまさか歌うとは思ってなかったと思う…。
ーーバンもん!の曲でくるのならもうちょっと有名な代表曲的、「ショコラ・ラブ」とかでくるかなっと思ってたので、あの選曲はすごい意外でした。
汐りん:バンもん!の曲をセットリストに入れようと思ったのは、最近恋汐りんごとしてコンスタントにライヴをやってこれなかったので、しおのオリジナル曲とかカバーで歌っていた曲を知らない「もんスター」(バンドじゃないもん!ファンの総称)も来てくれると思ったから。セトリを作ったときに2時間でも全然足りなかったんです、やりたい曲がいっぱいあって。で、最初のメニューから削っていく方向で組みました。そこで最後まで残っていたバンもん!の曲が2曲あって、「ピンヒール」と「ロマンティック♥テレパシー」だったんですけど、それを歌っているところをスタッフさんに見てもらって、“「ピンヒール」がぐっときたよ”って言われたので、そっちを歌いました。
ーーぐっときました。
汐りん:よかった〜。
ーー「ピンヒール」歌ってるときの汐りんは、“はわ〜”っていう感じの雰囲気ではなくて、すごいよかった。すごく大人の女性の雰囲気で。
汐りん:(大人っぽく)はわっ。(場内爆笑)
ーー実は今トークをしてる場所の前の時間枠のイベントがアカシックで。
汐りん:そうそう、そうなんですよ。
ーーその方々が作られた曲だけに、あれはよかったですね。
汐りん:よかった〜。バンもん!のライヴで、「ピンヒール」の汐りんのパートが好きだよって感想を送ってくれる人も多くて、でも丸々一人で歌うのは初めてだったので。
ーーバンもん!の曲を丸々一人で歌うってどういう気持ちになります?
汐りん:バンもん!で自分が歌うパートじゃないときは、スポットライトを浴びてるわけでもないんですけど、ずっと誰かに見てもらいたくて振り付けを頑張って一生懸命やってて、ワンマンの日はずっと恋汐りんごちゃんにスポットライトが当たって一人で歌えるっていうことで、すごく感覚が違います。いつもはみんなでやってるので、間違えても誰かしらがカバーできる。でも一人だと間違えたら終わりだから、なんだか綱渡りをしてるような気分。
ーーでもその綱渡りをバンもん!のツアー中にやって、あれ、そうとう大変だったんじゃないんですか?
汐りん:物理的に準備の時間をとるのが大変だったりとか、あと、どっちにも気持ちを持っていくということが…。ソロ・コンサートは成功させたいけどバンもん!のコンサートにも来て欲しい…、みんなにはあっちもこっちも来て欲しいって言っちゃってるんですけど。
ーー新木場スタジオコースのバンもん!のときは、ツアー中にメンバーの新衣装のテキスタイルを作ったりしたじゃないですか、だから汐りんはツアー中並行してバンもん!だったりソロだったりしてるから本当に休むヒマがないんじゃないかなって。
汐りん:時間の管理はあまり得意ではなくってギリギリできてる感じなんです。でもそうやって人より努力してたことでその後それが返ってくるなら、そういうのを惜しみたくないなと思います。
ーーそこまで思うのはなぜなんですか?
汐りん:特別になりたい。自分がこの世界の中で特別になりたいと思うんです。みんながこうやって来てくれるのは“特別だ”と思ってくれるからだと思うんだけど、まだ出会ってない人の“特別”にもなりたいし。何かで気になってくれたらなぁって思うんで、テキスタイルを担当したりとか、なんかやってやりたいなって気持ちはあります。
ーーそこがスゴいですよね、それが苦になってない…って言えば嘘になるけど、それでもやっちゃうところが。そういうところは恋汐ふぁみりの支えって大きいんじゃないですか。
汐りん:すごく大きいですね。ふぁみりがいるから頑張ってたなってときはあるし、いいとこ見せたいなって。バンもん!のライヴを見てても、ふぁみりは“俺の推し、よかったでしょ”って他の人に言える状況があったらいいなって思うから。いつでも気を抜かずにやってたいなって思います。自慢してもらえるようになりたい。
ーーで、時の流れは早いもので、そろそろ時間なので汐りんから恋汐ふぁみりの皆さんにメッセージ、告知とかお願いします。
汐りん:ちょっと立ってもいいですか(立ち上がる)、はわー、(場内「はわー」)今日は来てくれて本当にありがとう。こうやってトークイベントをやるよっていったら駆けつけてくれるみんながいて本当にうれしいなと思いまる。7月16日横浜ベイホールにてバンもん!のツアーのライヴがあります。あと加賀温泉フェスにバンもん!が出演するんですけど、そのアフターパーティが7月22日にあって恋汐りんごがDJ汐りんごとして出演します(場内大拍手)。出演者さんを見たらモグモール(秋葉原MOGRAのイベント)みたいで、なんか懐かしい感じ。
ーー秋葉原MOGRAみたいな。
汐りん:しおはその日はアニソンとか、ちょっとアイドルソングとか流そうかな〜って思ってます。多分ソロ曲もちょっと歌ったりするので、是非、迷ってる方、お来しください(笑)。
ーー加賀までみんな迷わず来て欲しいということなので行ってください。
汐りん:かが〜。
ーーこの後はサイン会となりますので、恋汐りんごさんありがとうございました。
汐りん:ありがとうございまる〜。
(場内大拍手)
この後、サイン会が行われた。
IDOL AND READ 011 のご案内
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IDOL AND READ 011
A5判 / 240ページ / ¥ 1,320
今を駆け抜けるアイドルの本音と本当が詰まったパーソナルロングインタビュー集『IDOL AND READ』の第11弾。
今回の表紙巻頭は、2月のメンバー急逝を経て、4月に活動を再開した私立恵比寿中学の柏木ひなた。
「降っても晴れてもひなた日和」がキャッチフレーズの彼女の生い立ちに迫ります。裏表紙は、けやき坂46(ひらがなけやき)の佐々木久美。今、俄然注目を集める坂道グループから本誌初登場となる、彼女の2万字インタビューは必読です。
さらに、メジャーデビュー後も勢いが止まらないバンドじゃないもん!の恋汐りんご、BiSに期間限定移籍したカミヤサキなど、今注目のアイドルが目白押しです。【CONTENTS】
柏木ひなた 私立恵比寿中学佐々木久美 けやき坂46
恋汐りんご バンドじゃないもん!
志田友美 夢みるアドレセンス
三品瑠香 わーすた
坂井仁香 ときめき♡宣伝部
鹿目 凛 ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)
太田里織菜 愛乙女☆DOLL
宮谷優恵 アキシブproject
日向すず ストロベリー症候群
ユメノユア GANG PARADE
カミヤサキ BiS