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禁断のアイドル雑誌「IDOL AND READ 006」の発売記念トークイベント第3弾が、4月4日dues新宿に於いて、しふぉん(ゆるめるモ!)、仮眠玲菜(BELLRING少女ハート)を迎えて行われた。入場時にはなんと当日の司会進行役、田中紘治さん(BELLRING少女ハート/ディレクター)、宗像明将さん(音楽評論家)のオープニング・アクト・トークというオマケ付きで進められた。

思ってもない重い弾で始まったインタビュー

宗像:まずはそれぞれご挨拶を。
玲菜:みんなのハートをいただきます!BELLRING少女ハートの仮眠玲菜です!よろしくお願いします。
しふぉん:ゆるめるモ!の赤担当、しふぉんです。今日は来てくれてありがとうございます。よろしくお願いします。
宗像:お二人に来ていただいて、この場が急にいい感じになりましたね(笑)。今日は「IDOL AND READ 006」に登場されたお二人にいろいろお話を聞いていきたいんですけど、二人はよく話すんですか?
しふぉん:面識はありましたけど、私がZeppを見に行って仮ちゃん(仮眠玲菜)推しになったので。それ以来、私が話しかけるようになって。
玲菜:今日(控え室で)たくさん喋りました。
宗像:しふぉんがれーれ(仮眠玲菜)推しになったのはどうしてですか?
しふぉん:目力。今こんなふわふわしてるのにライヴ中は目力で訴える。私は元々変なアイドルが好きなんですよ、でも今回初めて正統派の子を好きになりました。
玲菜:やったー!
宗像:ゆるめるモ!での正統派は?
しふぉん:黙ってればもねですね。歌もダンスも上手いけど、喋っちゃうと残念(笑)。
宗像:れーれさんはしふぉんさんを見てどんな感想を持ってました?
玲菜:カッコいい。ライヴで一番“熱い”が伝わってくる。
しふぉん:うれしい、泣きそう。今日は系統が違うからカップルみたいになっちゃってますね。 田中:チューすれば。
宗像:れーれさん、この田中さんのウザがらみってどう対処してるんですか?
玲菜:ウザがらみ? 田中:からんでも、日本語の半分くらいを理解できてないんで(笑)。だってさっき「疑う余地がないんですよね」って言われたその“余地”を、「あの、未来が見えるやつ?」って。
(場内爆笑)
玲菜:あの、予感とかじゃないんですか…。
宗像:ま、ま、そうです、そうです。疑う予感がない。れーれさんに日本語合わせていきましょう。ま、お二人の仲はいいと。
しふぉん:そうです。
玲菜:はい。

思ってもない重い弾で始まったインタビュー

idolandread006-3_01宗像:今回このIDOL AND READ 006で僕はしふぉんさんのインタビューを担当させていただいたんです。文の冒頭に「私はいわゆるアダルトチルドレン的なものらしいです」というのが出てくるんですけど、あれはそのままなんです。インタビューが始まった瞬間に、「両親が別居をしていて」といったご自分の家庭の話をされて。
しふぉん:長々と話しても伝わらないから端的に言っていこうと思ってまとめました。
宗像:要点から話すのは素晴らしいと思いましたけど、その要点があまりにもヘヴィ過ぎたので。
しふぉん:その場の空気を重くしましたよね。私、明るく言いましたよね、でも「あ、それは詳しくは後ほど」って言われて。
宗像:いやぁ思ってもない重い弾で、自転車が来ると思ってたらブルドーザーが突っ込んで来たみたい(笑)。れーれさんは今回のしふぉんさんのインタビュー読まれました?
玲菜:いろんな人のを読み過ぎて、誰がどの内容だったか… (場内爆笑)
宗像:わからない。
玲菜:あの、猫の写真でした。
宗像:そう、猫の写真でした。れーれさんも大丈夫です、要点押さえてます(笑)。今回のIDOL AND READは、いじめられっ子、いじめられた経験のある人たちが多くて、しふぉんさんもそういう話をされていて。でもれーれさんはそういう経験がなくて対照的なんですよね。しふぉんさんはれーれさんのインタビュー読まれましたか?
しふぉん:ベルハーに入ったきっかけを見て、いい意味でポジティヴ過ぎる…、でもネガティヴなのを隠していそうだなと思って、そこだけ読んでました。
宗像:今言われたことはれーれさん的には当たってますか?
玲菜:当たっているかもです…当たってます、ぴんぽん! 田中:わかりやすく聞くと、最近泣いた?
玲菜:最近、泣きました。
宗像:(応答が)二択ですね。でもネガティヴなところもあると。しふぉんさんは最近泣いたりしました?
しふぉん:泣いてますね、だいぶ。でも、涙は目に優しいんですよ。よく「泣きなさい」っておばあちゃんに言われたし、だから泣くようにしてます。感情を隠すことをあまり恥だと思わないので。
宗像:ご自分の身の上を話すときも明るく話されるので…、明るく受け止めて欲しいって感じですか?
しふぉん:事実だから。それをいつまでも抱えて引きずって暗くなってたら、暗い人間になっちゃうと思うんですよ。だから割り切るところは割り切って生きてます。冷たい人間なんで。
宗像:そうなんですか?話してみて冷たい人間って印象は全然受けなかったんですけど。 田中:(こっそりと)れーれ、これくらい深いこと言ってよ。
玲菜:えっ?
宗像:田中さん、さすがの無茶振りですね。
玲菜:深いこと…、深いこと…、重くなったら、寝ましょう。寝たらすっきりします。
宗像:いやぁシンプルなメッセージで素晴らしいですね。お互い悩みを話すとか、二人はそこまではまだ行ってない感じですか?
しふぉん:そこまではちょっと。
玲菜:さっき一蘭の話をしたばっかりなので。

お父さん、しっかり!して欲しいな

idolandread006-3_02宗像:IDOL AND READを読んでると、結構ご家庭に問題を抱えてらっしゃる方が多いようなんですが、れーれさんのお家は、お父さんが遠くに行きがちだけど、円満っぽい。
玲菜:円満…ではないかな。
宗像:いろいろありますよね(笑)。 田中:時々お父さんが顔を真っ赤にしてライヴを見に来てるんですよ。酔わないと人前に出られない。その酔っぱらったお父さんがライヴが終わった後に、娘にリプを送ったヲタクを探して歩いてるんです(笑)。
(ええ~~!場内騒然)
玲菜:なんかエゴサしてるの多分。じゃない、うちのファボ欄を見てるのかな。それで「こういうリプを送ったヲタさんがいる…、この人面白いよね、誰なの?」みたいな感じで会場を探してます(笑)。ほんとにあり得ない。喋りかけたのかな。
宗像:噂には聞いてたんですけど、ヲタさんが声かけられて、「私、仮ちゃんのパパでございます」って。
玲菜:もう、本当に怒った!何してるの?って。
宗像:やっぱりそこは娘さんを応援したい気持ちなんじゃないですか。
玲菜:お父さん、しっかり!して欲しいな。
しふぉん:うちは五つ下の妹がいるんですけど、やっぱりファボ欄見るんですよ。あとうちのオカンも赤押しはだいたい把握しておりますね。赤坂BLITZとか大きな所は必ず見に来て、関係者席で赤サイ(リウム)を振りまくってました。ホント、止めてくれよって思いました。同じかもね。

この後、ライヴを身内に見られることについて話題が及び、しふぉんは妹からダメ出しをされる話、田中さんは実家近くで公演があったときに自分の両親から来たライン要請を、軽くスルーした話などが語られた。

idolandread006-3_03宗像:インタビューをしてて、しふぉんさんが独り暮らしを始めたと聞いて驚いたんですけど。
しふぉん:してますね。
宗像:今、バイトを3つ掛け持ちしてるんですよね。
しふぉん:ひとつ辞めちゃったんで、今2つです。人前に出るバイトはあんまりしないようにしてます。
玲菜:私もバイトはしてます。なんと初公開!
宗像:え、どんなバイトなんですか?漠然とでも…いや、ほんわりとしたのでもいいので教えてください。
玲菜:お魚です。お肉もあります。白ご飯もある!
宗像:和食屋さんですかね。
玲菜:あ、食べ物です(笑)。
宗像:そこにファンの方はいらっしゃらないんですか?
玲菜:いない…と思います、多分。でも、時たまじっと見てくる人はいる。
しふぉん:そう、私も(バイトしている)歯医者さんでタオルかけるときにじ~っと見られるとおじいちゃんでもヲタクなんじゃないかと思っちゃう。
宗像:れーれはそのバイトどれくらいやってるんですか?
玲菜:もうすぐ半年?
宗像:でも、アイドルやってバイトやるって、尋常じゃない忙しさじゃないですか?
しふぉん:上手くやってますけど、正直、遠征とかいきなり入ると、「休みます」って言うのがつらくて。私、仮病をつかうのがどうしてもできないんです。だからいつも苦しい思いをして休みをとってます。
宗像:体調悪いって言えばいいんですよ。
しふぉん:はぁ~、それって結構上手くいくんですかね。
宗像:職場の方にはアイドルをやっていることは言ってるんですか?
玲菜:言ってます。
宗像:職場の人たちの反応はどうなんですか?
玲菜:なんか、スゴいね…みたいな。でも、あんまりアイドル、アイドルしたのじゃないんですよって言ってます。
宗像:人が飛んでたりとか。
玲菜:お客さんの上を歩いたりとかあるんですよ、とか。
(場内大爆笑)
宗像:それ、かなり特殊だなって絞られます。
玲菜:なんか、反応がいまいちだったので、あんまり理解されてないのかな、まぁいいやって。
しふぉん:私のバイト先はアットホームで、先生入れて従業員全部で6人なんです。シフトが決まってるから、今度スケジュールが入った日については、「どうにか出てよ」って言われてます。院長先生にはアイドルやってることも言ったし、礼儀としてアルバムもあげてるんですけど、他の怖いおばさんたちは私のことをバンドマンだと思ってるから。「バンドごときで休んでんじゃねーよ」って(笑)。 田中:それはバンドがアイドルになったって変わらないでしょ(笑)。
しふぉん:でもすごい偏見があるみたいで。赤髪でピアスだから本当にバンドマンだと思われてて。
宗像:院長先生にだけは知らせてるんですね。アルバムとか聞いた感想は。
しふぉん:仕事場ではふだんは有線が流れてるんですけど、お昼やすみご飯を食べてるといきなり「ハードコア(KAWAIIハードコア銀河)」が流れるんです。昼の休憩はずっと“ゆるめるモ!タイム”みたいな。でも「たびのしたく」が好きって言ってた。
宗像:それはずいぶん変わった趣味というか。
しふぉん:でみ、聞いてくれてるんだなぁって。年末生放送でテレビに出たのも見てくれたみたいで。

この後、ディレクターやプロデューサーに対するメンバーの感想や、気にしてること、やめて欲しいことなどが笑いの内に語られた。

idolandread006-3_04宗像:インタビューの最後の方で、「しふぉんが強い言葉をツートするのは、自分を奮い立たせててるんじゃないですか?」って僕が聞いたら「そうです」みたいな話をしてるんです。そのとき(インタビューに同席していた)プロデューサーの田家さんに「しふぉんのことどう思いますか?」って聞いたら、「めちゃくちゃ気の弱い子だと思いますよ」って言ってて。一般的なイメージだとしふぉんは熱血ですけど。
しふぉん:田家さんは見抜きますよ。私が心がもうヤバくて泣きそうなときにいっつも田家さんが来るから、田家さんの顔を見ると泣いちゃうんですよ私。ゆるめるモ!の他のメンバーも言ってるんですけど、どこかでメンバーのお父さんみたいな感じなのかな。
宗像:れーれさんは「自分のネガティヴなとこは見せたくない」って言ってましたけど。
玲菜:あんまり自分から発信はしないようにしてます。
宗像:でも、その辺りをちょっとファンの方にも見せると…、人ってちょっと心にうっと来るんですよ。
玲菜:あ、なんか分かります。
宗像:では、そろそろトークのパートは締めに入るので、それぞれメッセージをお願いします。
しふぉん:まず、IDOL AND READに載るのが私のひとつの目標だったので、編集長にとても感謝しています(場内拍手)。あと、今までこうやって自分の奥の奥まで話したことはなかったので、私みたいな人がいるということを知ったら心が楽になる人が現れるんじゃないかなとか、ちょっと境遇が似てるから頑張ってみようって、そういう存在になりたいなと思っていろいろ話しました。だからいろんな感情を抱いてくれたら嬉しいので、これからも応援宜しくお願いいたします。ありがとうございました(場内拍手)。
玲菜:昔、ベルハーに入る前に、でんぱ組.incの夢眠ねむさんが載ってた号を買って、ベルハーのもえちも載っててそこで知ったみたいなのもあったので、まさかそのとき読んでた本に自分が載れるのはすごい嬉しかったし感激です。で、仮ちゃんのことあんまりよく分からないって人が結構いるんですけど、このIDOL AND READ 006を読んで知ってくれたらな、と思います、ありがとうございます(場内拍手)。

この後、サイン会、チェキ会が行われた。

「IDOL AND READ 006」のご案内

IDOL AND READ 006

A5判/240ページ/本体 1,200+税

今話題のアイドルの生い立ちと赤裸々な思いをパーソナルで追ったロングインタビュー本『IDOL AND READ』の第6弾。 表紙巻頭は、今やアイドル界のみならずJ-POPシーンにも広く知れ渡っているトップグループ、でんぱ組.incの最上もが。 アイドル界では「異端児」と言われる彼女だが、今の驚異的な人気の秘密が垣間見えるストイックな生き様、そして生い立ちを、2万字パーソナルインタビューで包み隠さず、ぶっちゃけて話してくれた。また、原宿を舞台にストリートロケしたボリュームたっぷりのグラビア写真も必見。 裏表紙は、まだ結成から1年も経っていないが怒濤のサクセスストーリーを歩んでいる、今アイドル界一の注目グループ、BiSHのアイナ・ジ・エンド。これまで壮絶な半生を送ってきた彼女だが、それでも純粋な心を持ったまま夢を追い続けてこられたのは? 透明な心を持った少女のシンデレラストーリーを、2万字インタビューでたっぷりとフィーチュアした。また、初チャレンジしたセクシーなグラビアも注目だ。 さらに、SUPER☆GiRLSのあみたこと前島亜美、ツインテール協会でもおなじみのdropの大場はるか、バンドじゃないもん!の望月みゆ、アップアップガールズ(仮)の佐保明梨から、大阪発のピコリーモ系ラウドアイドルPassCodeの南菜生まで、総勢12人がパーソナルで登場し、生い立ちインタビューと完全撮り下ろしグラビアで激しく迫ります。

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