ミュージシャン“高田メタル”監修による「IDOL AND READ 高田メタルSpecial!」の発刊記念イベントが行われた。アイドル界隈に造詣の深い高田氏が、今注目しているアイドル/タレントを激写!ということで、INUWASIのはのんまゆさんを迎えてのトークとなった。司会進行はIDOL AND READの吉田編集長が担当。

廃墟のような建物へ撮影に入った二人は不思議な出来事に遭遇……“咄嗟に私を置いて逃げて行ったんです、高田さん(笑)”はのんまゆ


吉田編集長(以下吉田):「IDOL AND READ」の別冊として「高田メタルSpecial!」を出したんですけど、なぜこの本を作ることになったんですか?

高田メタル(以下高田):一応オファーをいただいた形になるんですけど…。

吉田:この本に関して僕は編集をやっているんですが、ヤング・ギターという雑誌の編集の方が高田さんと仲がよくて、“高田さんが写真を撮ってIDOL AND READの名前で出さないか”という話をいただいて実現したんですよね。何度か打ち合わせをした中で撮りたい人を聞いた時、はのんさんの名前も挙がってきて。

はのんまゆ(以下はのん):うれしい! 実はその前に、私が8月に生誕祭をやらせていただいた時にELLEGARDENの曲が大好きで、歌いたいなと思って思い切ってツイートをしてみたんです。そうしたら…。

高田:僕、オタクの友達しかいなくて、誰かが教えてくれたんですよ。それですぐに(はのんさんを)フォローしました。それが直前にあったので、撮影候補に入れさせていただいたんです。

はのん:ええ〜うれしい。ファンの方もめっちゃ喜んでくれたんですよ。

吉田:名前が挙がった人たちにオファーをしたら、一番最初に返事が返ってきたんですよ。オファーが来た時、どう思いました?

はのん:“えっ!? 嘘でしょ?”みたいな。本当ですか?って嬉しくて夢みたいでした。

吉田:高田さんからは“夕方くらいに撮りたい”っていう指定が来たんですよね。

高田:これはカメラマン的な思想の問題というか、夕方の柔らかい光、横からの光を利用したいというのがあったんです。それで指定したんですけれど、見事に雨ということで。(場内大爆笑)

はのん:私、あまり撮影が雨っていうのはないんですけど、すみません。

吉田:それで、どう撮られるかは。

はのん:全然予想していなかったです。ポートレートというのが意外でした。こういう撮影はだいたいスタジオというイメージだったので、野外でポートレートなんだ!ってびっくりしました。

吉田:撮影は今日のこの服(ワンピース)でしたよね。ファッション・ポイントとしては?

はのん:全身真っ白で統一して、綺麗めのお姉さんっぽい感じで。

高田:これはどこのブランドですか?

はのん:dazzlinです。

 

こうして撮影現場にカメラやレンズを色々と持ち込んだ高田さんだが、よりキレイに撮れるのかな──と準備した、初めて使う巨大なリングライトのストロボのあまりの明るさに驚き、格闘することとなる。そしてはのんさんと二人で入っていった廃墟のような現場である事件が起こる。

 

吉田:撮影風景をはのんさんのYouTubeにアップしていましたけど、異常なモザイクが入っていましたね。あそこで何があったんですか?

高田:今思えば最初から置いてあったのかな──と思うんですけど。死角に傘が置いてあったんですよ。廃墟というわけではないですけど、僕はあそこに入る前からビビっていて…。

はのん:廃墟っぽい建物。いや、でも最初は傘はなかったですね。

高田:そうですよね。で、先に僕が逃げた(笑)。

はのん:先に私を逃がしてくれると思ったんですけど、咄嗟に私を置いて逃げて行ったんです、高田さん(笑)。

吉田:映像に残ってますよね(笑)。

高田:“逃げないでください!”って(笑)。

吉田:他のスタッフは、あまり大勢で入っても…と外で5〜6分待ってたんですよね。そしたら叫び声とともに高田さんが降りてきた。

はのん:それまであんまり喋ってなかったのに、いきなり言葉数が多くなって(笑)。

高田:全然逃げます、置いて逃げますよ。

吉田:なかった傘があった、ということですか。

高田:そうです、振り向いたら傘が置いてあって。

はのん:そうですね、人も全然いないところで。

高田:最初からあったのか、誰かが置きに来たのか。

はのん:いやぁ、なかったですね。

高田:その二択じゃないですか、傘が自然に移動したらまずい。

はのん:そうですね、でも傘の色がエメラルドグリーンで印象に残る色で。

高田:あったら気づく。だから、誰かが置いたんですよ、住民が。

はのん:人、住んでますか?

吉田:住んでると思いますよ。

高田:ぽつぽつ住んでると思います。完全な廃墟じゃない。

吉田:結局、はのんさんは撮影についてどうでした?

はのん:楽しかったです。

高田:よかったです。自分は余裕があまりなかったので……いや、写真はちゃんと撮ってますよ。

はのん:楽しかったし、また機会があったら誘って欲しい。

吉田:被写体としての、はのんさんはどういう印象でした?

高田:なんかこう…、撮りやすかったですよ。

はのん:それだけですか?(笑)

高田:自分のことで頭がいっぱいだったというか、初めて使うバカでかいライトとかでテンパっちゃって。でも、被写体をちゃんとやってくれてたから、僕は戦いに集中できた…という感じですね。素晴らしく撮りやすかったです。

吉田:カメラマとしての高田さんはどうでした?

はのん:ええ〜〜あの〜。

高田:キモかった?(笑)

吉田:距離が近いとかなかった?

高田:僕は近づいてないですよ。

はのん:むしろメッチャ離れて撮ってた。

高田:それは僕のカメラの焦点距離の問題ですね。

吉田:そして、編集する側として本当に困ったのが納品問題。

高田:納品問題? 大変でしたね(笑)。

吉田:ひどかったですよね。(撮った素材のチェックが)1ヶ月待ちでしたよ(笑)。

高田:撮影が10月中に固まってたから、僕の脳内が編集作業に行けなかったんですよ。

はのん:大変だったんですね。

吉田:では、そろそろ時間もなくなってきたのですが、はのんさんからの告知は何かありますか?

はのん:INUWASIなんですが、今バンドセットの全国ツアーをしていて、ツアーファイナルが2025年3月2日KT Zepp Yokohamaに決定したので、ぜひ遊びに来てください。(場内大拍手)

吉田:(場内に向かって)お客さんで何か質問がある方はいますか?

Q:高田さんはINUWASIの音楽を聴いてどう思います?

高田:今回聴かせていただいたんですけど、ロックっぽさがちょっとあるような感じですよね。実はまだライヴを観たことがないので、観てみたいなと思っております。

吉田:バンドをやってる側からしても、全然イケてるバンド・セットですよね。

高田:いい仕上がりだと思います。

はのん:うれしいです。ツアー・ファイナル来てください。

高田:はい、観に行きます。

吉田:では今日はありがとうございました。

はのん:ありがとうございました。

高田:ありがとうございました。

 

この後、サプライズとしてはのんさんとお客さんの間でジャンケン大会が行われ、勝ち残った1名にその場でサインを入れたパネルがプレゼントされた。そして続けてサイン会が行われたが、購入していただいた本に、ひとりひとり丁寧にサインしていくはのんさん。希望者には高田メタル氏のサインも(結果的にお客さん全員がサインをもらっていたが笑)。全員分のサインが終わると、お客さんを送り出して無事にイベントは終了した。

 

 

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