THE EFFECTOR BOOK Vol.49〈シンコー・ミュージック・ムック〉

THE EFFECTOR BOOK Vol.49〈シンコー・ミュージック・ムック〉

¥ 1,980 (本体 1,800+税)

発売日 2020/09/14
サイズ AB判
ページ数 112ページ
ISBN 978-4-401-64969-3

今回の第一特集は「フェイザー」です。

フェイザーとは極めて癖の強いエフェクターであり、耳にすると、その特徴的な音色が故にかつて多用された70年代の音楽が強く喚起される。当時の音楽を知る者にとって、フェイザーとは古くさい効果の代名詞であるに違いない。しかし、その登場から50年の月日を経た現在、フェイザーのイメージは少しずつ変化してきている。「古くさい」という表現は「レトロ」という単語に置き換えられ、「レトロ」という言葉が与える印象は「ヴィンテージ」という形容に繋がる。エフェクターに限らず、古い機材の再評価が進み始めた今、往年の音楽を思い出させる個性はむしろポジティヴな要素として捉えられるようになってきたのである。ならば、かつて先人達が大いに活用したエフェクターについて知ることには大きな意味があるはずだ。R&B、ファンクといったブラック・ミュージック、そして近年再評価が進む日本のシティ・ポップなど、70年代〜80年代の音楽史に刻まれた名盤たちにはフェイザーの音色がしっかり焼き付けられている。
温故知新の精神もってそれらに触れ、その音色を自身の音作りに取り入れることにより、“新しいヴィンテージ・サウンド”をクリエイトすることをオススメしたい!

【CONTENTS】
[特集1]Phaser
フェイザー、それは甘く危険な都会の香り

■[Vintage Gallery]いまみちともたかがヴィンテージ・フェイザーと格闘
■[History]紆余曲折の変遷を遂げた“フェイザー”のヒストリー
■[Interview]田村 進「日本側から見たフェイザー・ストーリー」
■[Interview]マイケル・ライアコナ「MXRの初代セールス担当の証言」
■[Playing Analysis]“現行フェイザー・ペダル”試奏分析(坂本夏樹)
■[Interview]鈴木 茂「テンション・コードを効果的に響かせる道具かな」
■[Column]1960年代末期、そこにフェイザーの萌芽があった
■[Disc Guide]“フェイザー・サウンド”の真髄を味わえるアルバム50選
■[Column]1970年代初期、ソウル・ミュージックの中で躍動
■[Playing Guide]“効果”と“目的”を知り、フェイザーを100%使いこなす
■[Column]フェイザーは“何段”を選ぶのが正解なのか?(BENIMARU)
■[Circuit Analysis]フェイザーが揺れるメカニズム
■[Sound Analysis]位相のズレは人の知覚をどう惑わすのか?
■[Using Guide]“揺れ”が音作りに与える可能性を探る(Jake Cloudchair)
■[Column]1980年代初期、ハード・ロック・プレイヤーとの邂逅
■[Using Guide]現代のバンド・アンサンブルに合うフェイザーを探せ!(坂本夏樹)

[特集2]Line 6 feat. POD Go
生まれ変わった“POD”の「新たな一歩」

[Pedal Board Profiling]
勝井祐二(ROVO)

[新製品紹介]COMING UP NEXT NEW PRODUCTS REVIEW

[特別企画]Drive Pedal Evolution
VOX Valvenergyシリーズ分析
リアルな“真空管アンプ・サウンド”を足下に!

[インタビュー]Builder’s Voice
Fryer Guitars
Anasounds

『CULT Of Pedals』インタビュー
新製品インフォメーション

[連載]Whatever cool with me
さいとうさんに聞いてみよう(Soul Power Instruments)
世界のマニアックさんたち、こんにちは(きになるおもちゃ)
音の正体(布施雄一郎)
BENIMARULABO [出張版](BENIMARU)
試奏動画の裏側から(川村健司)
なんばの楽器店からキラーパス(兼政拓実)
マニアの極北 (細川雄一郎)

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