1980年代のビートルズ物語とソロ活動

1980年代は、ビートルズ伝説の起点となった10年だった。ジョン・レノンの死という悲劇の後、残された3人のメンバーの活動と関係はいかに変化し、ビートルズ伝説を伝承していく活動を開始するに至ったのか？
ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター……3人の元メンバーの80年代のソロ活動と、ビートルズを巡る関係の変化を追いながら、ビートルズ伝説の起点と伝承の始まりを検証する。

【CONTENTS】
情報特集
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ザ・ビートルズ1980年代の蘇生

プロローグ

［概論］ビートルズ史の大転換期 1980年代への道

ビートルズ伝説の誕生 1980-1984
［概論］ビートルズはいかにして伝説となったのか

1980年代ビートルズ物語① ジョン・レノンの死と伝説の誕生
ポールの逮捕とウイングスの終焉
ジョンの死と新たな伝説の始まり
デビュー20周年とビートルズ人気の再燃
ファン層拡大に寄与した編集盤とリンゴの番組
未発表音源の発掘とリリースへの期待

1980年代のソロ活動① ライバル時代から協力時代へ
ジョンを唸らせたポールの「カミング・アップ」
音楽人生の原点に立ち返った『ダブル・ファンタジー』
ビートルズ再結成とは違う3人の「過ぎ去りし日々」
4人がリンゴのために結集『バラの香りを』
ビートリーな音作りに貢献したジョージ・マーティン
ジョンの生前の活動を尊ぶポールの『タッグ・オブ・ウォー』
楽園で愛を歌うジョージの『ゴーン・トロッポ』
リンゴがジョンに捧げた『オールド・ウェイヴ』
ポールが奏でた平和と愛の歌『パイプス・オブ・ピース』
ビートルズ伝説に生命を灯す『ヤァ！ブロード・ストリート』
『ミルク・アンド・ハニー』とジョンのビートルズへの思い

ビートルズの蘇生 1985-1989
［概論］ビートルズはいかにして伝説となったのか

1980年代ビートルズ物語② デジタル時代の到来とビートルズの蘇生
ロックの殿堂に象徴される顕彰と再評価
ノーザン・ソングスの買収をめぐる攻防
より大きな世界に向けて市場を広げたビートルズ
ビートルズ作品のCD化と音源統一の時代の始まり
4人の内面でも起きていたビートルズの蘇生
EMI・キャピトルとの訴訟問題の解決

1980年代ソロ活動② ライブ活動再開とビートルズ伝道活動の開始
ポールがライブ・エイド出演、ロック・シーン統合の象徴に
ロックの最前線とビートルズ、その間で揺れ動くポール
ジョージとリンゴの転機となるチャリティ活動とライブ
全米ナンバーワン・ヒットで再び黄金期を迎えたジョージ
ジョージの理想とするウィルベリーズでの活動
ジョンの遺作発表が続き、ポールはライブ再開へ動く
ビートルズ時代以上にビートルズを歌うリンゴ
ビートルズの伝道師の如くポールがワールド・ツアーへ

FABULOUS EIGHTIES
読めば読むほどポールを好きになる『クラブ・サンドイッチ』
ジョージが観たい映画を作るハンドメイド・フィルムズ
ジュリアン・レノンのデビューと日本公演
リンゴが初代ナレーターを務めた『きかんしゃトーマスとなかまたち』

1980年代 ザ・ビートルズ年鑑 100の事件簿／年譜／音楽作品
1980年 ジョン・レノン凶弾に倒れる
1981年 追悼曲と結婚式で3人が集合
1982年 デビュー20周年とリバイバル上映
1983年 「オールド・ウェイブ」への回帰
1984年 ジョンの遺作とポールの映画
1985年 ライブ・ステージへの復帰
1986年 新たな世界へ、それぞれの挑戦
1987年 CD時代の到来とジョージの復活
1988年 ビートルズが「ロックの殿堂」入り
1989年 リンゴがメンバー初のソロ来日公演

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