’60年代末にゼファーでデビューした後、ビリー・コブハムを筆頭とする時代の先端を行くミュージシャン達とのセッションでも冴えたフレーズを繰り出しながら、ファンク、ジャズ、ボサノヴァ、レゲエ、フュージョン、ハード・ロックまでの幅広いジャンルを、独自のセンスに溢れたギター・ワークで颯爽と越境していった先駆的マルチ・ギタリスト:トミー・ボーリン。

こと進歩的なギター・インストの領域においてはジェフ・ベックにとって同世代で唯一のライバルともなり得たこの夭逝のギター・レジェンドは、没後35年を迎えた現在もミュージシャンから一目置かれ続け、その魅力に引き寄せられるロック・リスナーは跡を絶たない。
その一方で、我が国では来日時の悪夢的記憶から未だ正当な評価を得られていない一隅が残るのも事実。

今こそそうした誤解も完全払拭すべく、現時点で集めうる音源、写真、情報、資料といった関連アーカイヴを元に、コアなファンの協力も仰ぎながら、この悲運の天才ギタリストがロック・シーンに切り拓いた軌跡を、マニアにはお馴染みのムック“ギターマン”シリーズの最新刊として集大成!

【CONTENTS】
プロローグ

PART-1
ギター&イクイップメント編
TOMMY’S MAIN GUITAR & EQUIPMENT CHRONICLES

[Guitars/ギター編]]
[01]Gibson ’61～’63 SG STANDARD w/swing away pull sideway tremolo
[02]Gibson ’53～’54 LES PAUL MODEL gold top
[03]Fender STRATOCASTER w/TELECASTER neck
[04]Gibson ES-335-12
[05]Fender ’58～’59 STRATOCASTER sunburst finish/maple neck
[06]Fender ’72～’74 STRATOCASTER black finish/maple neck
[07]Gibson DOUBLE 12
[08]Gibson ’60 LES PAUL STANDARD w/bigsby vibrato
[09]Ibanez No.2459
[10]Charvel(?) ST type
[11]other guitars

[Amplifiers/アンプ編]
[01]Fender TWIN REVERB
[02]Marshall head & cabinet
[03]Hiwatt DR-103 CUSTOM HIWATT
[04]Sound City cabinet
[05]Leslie Speaker
[06]other amps & cabinet

[Effects/Accessory/エフェクターその他編]
[01]Sam Ash “FUZZZ BOXX”
[02]Maestro “ECHOPLEX/EP-3”
[03]custom made PHASER
[04]Gerd Schlte Audio Electronik “COMPACT PHASING ‘A’”
[05]dbx “152”
[06]wah pedal
[07]Dallas-Arbiter “FUZZ FACE”
[08]Herco “FLEX 50”
[09]Ernie Ball “EXTRA SLINKY”
[10]slide bar

“炎”の試奏研究
トミー・ボーリンのギター・サウンドに迫れ!

なんちゃってトミー風ギター・アラカルト

column
■来日公演で使用されたYAMAHA “SX-125 CUSTOM”
■トミーに関するウ・ワ・サ
■トミー使用のYAMAHA “SX-125 CUSTOM”実機検分
■ジェイムス・ギャングの三大ギタリスト

PART-2
ヒストリー&ワークス編
TOMM’S HISTORY & STUDIO/LIVE WORKS

TOMMY BOLIN STORY 1951-1976

HISTORIC INTERVIEW
from MUSIC LIFE magazine archives

TOMMY’S STUDIO & LIVE WORKS
～関連アルバム全48作品を徹底網羅

カヴァー曲から見えるトミーの音楽嗜好

トミー・ボーリン関連の非公式アーカイヴ/音源編

トミー・ボーリン関連の非公式アーカイヴ/映像編

TALK ABOUT TOMMY…/スペシャル・インタビュー
PART-1■ジェレミー・スタイグ
PART-2■森園勝敏
PART-3■山本恭司

ファミリー・ツリーで俯瞰するトミー・ボーリンの活動履歴

“彼”に影響を与えたミュージシャン達

トミー・ボーリンのライブ&ツアー・データ

エピローグ