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発売日 | 2023/01/31 |
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著者 | 島田雄三、濱口英樹 |
サイズ | A5判 |
ページ数 | 336ページ |
ISBN | 978-4-401-65253-2 |
1982年5月1日に「スローモーション」でデビューした中森明菜が今年(2022年)、40周年の節目を迎えた。メディアで繰り返し特集が組まれる中で、先日新事務所の開設が報じられて大きな話題となり、今また新たなフェイズに入ろうとしている彼女の歌声を待ち望む声は多い。
本書は、1981年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で彼女をスカウトし、ディレクター/プロデューサーとして足掛け5年(81~85年)彼女を担当した島田雄三(元ワーナーミュージック・ジャパン)の証言*を中心に、制作に関わった作家やスタッフにも取材し構成した「初期・中森明菜」の制作記録である。ひとりの歌好きな少女が時代を象徴するスターへと駆け上がっていく過程を、音楽的なこととその関連事項に絞ってドキュメンタリー的に描いている。
*CD「ワーナーイヤーズ・全アルバム復刻シリーズ」(ワーナーミュージック)の解説を再構成し、加筆したもの。
【CONTENTS】
第1章
明菜ワークス徹底解説/島田雄三(構成:濱口英樹)
中森明菜との出会いから、シングル11作とアルバム8作のコンセプトや制作秘話を中心に、作家のキャスティング、中森明菜の反応・発言、制作現場のエピソード等を時系列的に解説。
〈シングル〉
1st「スローモーション」(82年5月)
2nd「少女A」(82年7月)
3rd「セカンド・ラブ」(82年11月)
4th「1/2の神話」(83年2月)
5th「トワイライト-夕暮れ便り-」(83年6月)
6th「禁区」(83年9月)
7th「北ウイング」(84年1月)
8th「サザン・ウインド」(84年4月)
9th「十戒(1984)」(84年7月)
10th「飾りじゃないのよ涙は」(84年11月)
11th「ミ・アモーレ」(85年3月)
〈アルバム〉
1st『プロローグ〈序幕〉』(82年7月)
2nd『バリエーション〈変奏曲〉』(82年10月)
ミニアルバム『Seventeen』(82年12月)
3rd『ファンタジー〈幻想曲〉』(83年3月)
4th『NEW AKINA エトランゼ』(83年8月)
ベスト『BEST AKINA メモワール』(83年12月)
5th『ANNIVERSARY』(84年5月)
6th『POSSIBILITY』(84年10月)
第2章
制作スタッフが語る中森明菜/島田雄三・濱口英樹(構成:濱口英樹)
プロジェクトに関わった作詞家、作曲家、編曲家、エンジニアへのインタビュー、コメントで構成。
〈取材対象(敬称略)〉
作詞家:売野雅勇、康珍化、伊達歩(伊集院静:コメント)
作曲家:来生たかお、芹澤廣明、林哲司、高中正義(コメント)
編曲家:萩田光雄、船山基紀、若草恵
エンジニア:菊地功
第3章
中森明菜を生んだ80年代の音楽シーン/濱口英樹
当時の音楽シーンの状況と、中森明菜の活躍を俯瞰的に分析・検証。
第4章
資料編
〇島田時代の作品(約90曲)の完全ディスコグラフィー
〇中森明菜の受賞歴
¥ 2,530 (本体 2,300+税)