難解に捉えられがちなジャズ理論を素朴な疑問に答える「Q＆A形式」で優しく解説！

「ジャズ理論って難しい」「そもそもどういう理屈でアドリブって行なうの？」…楽器を手にし、プレイ経験があるものの、ジャズ的な演奏に行き詰まったそんなアナタにこそ手にしてほしいジャズ理論書が登場！

ビギナー視点の素朴な疑問に答える形（Q&A形式）で構成され、コンテンツはすべて見開き完結なので、必要なところからチェックする使い方もOK。本書の対象は、リード楽器（管楽器や弦楽器など）、コード楽器（ピアノやギターなど）、ベース・ラインを作りたいベース、スキャット・ソロを披露したいヴォーカル、さらに作曲にもチャレンジしたい打楽器奏者など。
つまり、すべてのジャズ奏者が対象です！ちなみに英語のスラングでは、ジャズ演奏家やジャズ好きな人のことを“Cat”と呼びます。悩んでいるそこのアナタ、この機会に“ネコの手”を借りてみませんか？

【CONTENTS】
CHAPTER 1 基礎知識
楽譜の基礎知識①
楽譜の基礎知識②
音名
メジャー・スケール（長音階）
21個のメジャー・スケール
マイナー・スケール（短音階）
音程（インターヴァル）
調性と調号
倍音列
和音の発生
和音の記号化
テンション・ノート

CHAPTER 2 曲の仕組みを知ろう
アナライズ
メジャー・ダイアトニック・コード
ナチュラル・マイナー・ダイアトニック・コード
ハーモニック・マイナー・ダイアトニック・コード
メロディック・マイナー・ダイアトニック・コード
アヴォイド・ノートとテンション・ノート
機能的名称①
機能的名称②
トライトーンとドミナント・モーション（メジャー）
ドミナント・モーション（マイナー）
サブスティテュート・ドミナント・モーション
セカンダリー・ドミナント・モーション
セカンダリー・ドミナント7thとツー・ファイヴ
パッシング・ディミニッシュ
トニック・ディミニッシュ
ケーデンス①メジャー系
ケーデンス②マイナー系
ケーデンス③その他
デセプティヴ・ケーデンスと逆循環
インタラプテッド・ケーデンス（終止保留）
強進行と弱進行
裏コード
ツー・ファイヴとツー・♭ツー
♭ⅡM7（ノン・ダイアトニック・コードの正体を知る）
ケーデンスの細分化と簡素化
パッシング・ディミニッシュの置き換え
ライン・クリシェ
ペダル・ポイント
転調の技法①
転調の技法②

CHAPTER 3 スケール
メジャー・ダイアトニック・コード・スケール（MDCS）
ナチュラル・マイナー・ダイアトニック・コード・スケール（NmDCS）
ハーモニック・マイナー・ダイアトニック・コード・スケール（HmDCS）
メロディック・マイナー・ダイアトニック・コード・スケール（MmDCS）
オルタード・スケール
各種7thコードでのスケール①
各種7thコードでのスケール②
その他のスケール①
その他のスケール②

CHAPTER 4 ヴォイシング
4ウェイ・クロース・ヴォイシング（4WCL）
ドロップ2ヴォイシング（Drop2）
ドロップ3ヴォイシング（Drop3）
ドロップ2＆4ヴォイシング（Drop2&4）
低音優先ヴォイシング
4度ヴォイシング
アッパー・ストラクチャー・トライアド（UST）
ハイブリッド・ヴォイシング

CHAPTER 5 ブルース
ブルースとは？
ブルース・コード・ブログレッション（ブルースのコード進行）
コンポジット・ブルース・スケール
マイナー系ジャズ・ブルース

CHAPTER 6 モード
モードとは？
モーダル・メロディ
モーダル・ハーモニー
モーダル・コード・パターン

ネコが教えるちょっと音楽のお話
「サウンドの明度」
「耳コピはベースから」
「スロー・テンポほど消耗は激しい」
「君はジャズを聴かない」
「ジャズのコード楽器はルートを弾かない!?」
「カタカナ表記と理論用語」
「本書で使用されている略記について」
「ケーデンスとカデンツとカデンツァと」
「ブラジル音楽の響き」

Column
コードの表記法、カタカナの表記法
メンバー共通のインターフェースとしての五線譜
パソコン楽譜のワナ
「枯葉」を侮るなかれ
とにかくペンを執ろう〜作曲のすすめ

巻末付録①：21個のメジャー・スケール
巻末付録②：ダイアトニック・コード
巻末付録③：チャーチ・モードを白鍵盤だけで表記
巻末付録④：各モードでのモーダル・ハーモニー
巻末付録⑤：各モードでのコード群の分類