『楽な読書』刊行記念 古屋 美登里さんトークショー開催!

BURRN! 1994年1月号から連載中の書評エッセイ、初期の傑作50選を収めた『雑な読書』に続く第2弾『楽な読書』登場!――英米文学をはじめ多くの作品を手掛けている翻訳家・古屋美登里氏の鋭い選書眼とユーモラスな筆致はいっそう冴え渡り、取り上げた作品への愛はますます炸裂!
――その発売を記念して、前作『雑な読書』内で古屋氏と“読書の達人”ならではの対談を繰り広げた書評家・豊﨑由美氏をゲストに迎え、「今この時代に本を読むということ、本を評するということ」を語る。

日時◆2018年3月21日(水・祝)14:00開始/13:45開場
会場◆紀伊國屋書店新宿本店9階イベントスペース
定員◆50名様
参加方法◆2月20日より2階中央レジカウンターにて、新刊『楽な読書』(シンコーミュージック 1,620円)をお買い上げの方に整理券をお渡しします。
電話予約◆残席がある場合に限り、2月21日(水)10:00より承ります。
お問い合わせ◆2階文学書売場 03-3354-5702(売場直通、受付時間10:00-21:00)
注意事項◆当日の座席は自由席となります/トークは約1時間を予定しています/写真撮影・録音は固くお断りいたします/参加整理券の再発行はいたしません/整理券の転売は固く禁止させて頂きます。
★トーク終了後、会場にてミニサイン会を開催いたします。★
詳細◆https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20180220110006.html

古屋美登里(ふるや・みどり)
翻訳家。主な訳書にエドワード・ケアリー『堆塵館』『穢れの町』『肺都』(アイアマンガー三部作)、ラッタウット・ラープチャルーンサップ『観光』、イーディス・パールマン『双眼鏡からの眺め』、M・L・ステッドマン『海を照らす光』、デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』ほか多数。2017年1月に初の書評エッセイ集『雑な読書』をシンコーミュージックより刊行、『楽な読書』はその続篇となる。

豊﨑由美(とよざき・ゆみ)
ライター、書評家。「GINZA」「TVBros.」「共同通信」などで書評を多数掲載。主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、『文学賞メッタ斬り!』シリーズ&『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(大森望氏との共著)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎氏との共著、原書房)、『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』(筑摩書房)などがある。

『楽な読書』のご案内

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  • BURRN!叢書 18
    楽な読書

    B6判 / 304ページ / ¥ 1,650

    BURRN!で連載中の書評の書籍化第2弾!
    至福の知の世界へと誘う痛快エッセイ、再び!

    BURRN!に24年に亘って連載している翻訳家・古屋美登里氏による書評エッセイの単行本化、第2弾。
    初期10年間から50本のコラムを厳選した第1弾『雑な読書』(2017年1月刊行)に続き、今回は連載11年目で誌面デザインが変更された2004年以降のコラムのなかから68本を収録。「海外のフィクション」「日本のフィクション」「ノンフィクション」と章を分け、さまざまな本を紹介している。
    また、著者が敬愛し、公私にわたって深い親交を結んだ作家・倉橋由美子の作品を取り上げたコラムを特集する章を設け、著者と作家の関わりを語る書き下ろしエッセイも収録!

    豊富な読書量に裏打ちされた選書眼と翻訳家ならではの「共感力」、さらに言葉のプロとして磨き上げてきた文章のセンスとユーモア溢れる人柄によって紡がれるエッセイは、それ自体が面白い読み物として楽しめるものばかりで、読者に新たな読書体験を促すこと必至!

    特別対談として、『雑な読書』の刊行を記念して2017年2月に行なったトークイベント2本(ゲスト:書評家・杉江松恋氏/広瀬和生BURRN!編集長)の模様を誌上再現!

    【CONTENTS】
    第一章〈海外のフィクション〉
    01 フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』
    02 ジョン・スタインベック『エデンの東』
    03 アリス・マンロー『イラクサ』
    04 レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』
    05 コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』
    06 ジャック・ロンドン『火を熾す』
    07 スティーグ・ラーソン『ミレニアム1』
    08 ドン・ウィンズロウ『犬の力』
    09 ヘルタ・ミュラー『狙われたキツネ』
    10 アラン・ベネット『やんごとなき読者』
    11 ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』
    12 ウェルズ・タワー『奪いつくされ、焼き尽くされ』
    13 マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
    14 キャロル・オコンネル『愛おしい骨』
    15 マイケル・コックス『夜の真義を』
    16 カルロス・バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』
    17 ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』
    18 オルガ・トカチュク『逃亡派』
    19 フェルディナント・フォン・シーラッハ『カールの降誕祭』
    20 閻 連科『年月日』
    21 エドワード・ケアリー『堆塵館』
    22 エドワード・ケアリー『穢れの町』
    23 エドワード・ケアリー『肺都』

    第二章〈日本海外のフィクション〉
    24 浦沢直樹『20世紀少年』
    25 宇月原晴明『安徳天皇漂海記』
    26 川上弘美『真鶴』
    27 筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』
    28 佐藤亜紀『ミノタウロス』
    29 桜庭一樹『私の男』
    30 広瀬 正『マイナス・ゼロ』
    31 堀江敏幸『未見坂』
    32 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』
    33 皆川博子『開かせていただき光栄です』
    34 深緑野分『戦場のコックたち』
    35 羽海野チカ『3月のライオン』
    36 小川洋子『不時着する流星たち』

    第三章〈ノンフィクション〉
    37 斎藤美奈子『物は言いよう』
    38 トム・マシュラー『パブリッシャー:出版に恋をした男』
    39 内田 樹『下流志向』
    40 雨宮処凛『生きさせろ! 難民化する若者たち』
    41 武藤康史『文学鶴亀』
    42 水村美苗『日本語が亡びるとき』
    43 中村保男・編『英和翻訳表現辞典[基本表現・文法編]』
    44 池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』
    45 行方昭夫・編訳『たいした問題じゃないが』
    46 四方田犬彦、石井睦美『再会と別離』
    47 栗田明子『海の向こうに本を届ける』
    48 最相葉月『セラピスト』
    49 ロジーナ・ハンソン『おだまり、ローズ』
    50 岩出克人『経済学の宇宙』
    51 スベトラーナ・アレクシエービッチ『チェルノブイリの祈り』
    52 内田洋子『イタリアからイタリアへ』
    53 清水 潔『殺人犯はそこにいる』
    54 池内 紀『旅の食卓』
    55 ブレイディみかこ『子どもたちの階級闘争』

    第四章〈倉橋由美子〉
    【倉橋由美子とわたし】
    56 『パルタイ』
    57 『偏愛文学館』
    58 『聖少女』
    59 『スミヤキストQの冒険』
    60 『酔郷譚』
    61 『暗い旅』
    62 『蛇 愛の陰画』
    63 『夢の浮橋』
    64 『大人のための残酷童話』
    65 『完本・酔郷譚』

    【倉橋没後十年によせて】
    66 『最後の祝宴』
    67 『夢の浮橋』

    【倉橋由美子・作品一覧】

    巻末付録〈特別対談〉
    一、杉江松恋(書評家)× 古屋美登里
    二、古屋美登里×広瀬和生(BURRN!編集長)