絢爛のロックショー、クイーン追想録 〜二代目ディレクターの独白〜

絢爛のロックショー、クイーン追想録 〜二代目ディレクターの独白〜

¥ 2,500 (本体 2,273+税)

発売日 2025/09/05
著者 松林天平
サイズ A5判
ページ数 312ページ
ISBN 978-4-401-65613-4

イギリスが誇る世界で最も成功したバンド、クイーン。著者の松林天平は彼らを1975年から1982年まで担当したディレクターで、日本における人気隆盛と維持に貢献した。本書は最もレコードが売れた1970年代、いわゆる洋楽の黄金時代に日本中を席巻したクイーン旋風を、その最前線で受け止めていたディレクターの視点から捉えた追想録である。

【CONTENTS】
第1章 イントロダクション

第2章 出逢い。いち音楽ファンとして聴いたクイーン 
┗〝ライヴ・エイド〟の感慨
┗下北沢フジレコード、発売初日
┗1974年、増えてきた女子購買客
┗英ジャーナリズムに冷遇された初期
┗『戦慄の王女』の第一印象
┗レコード漬けの生活
┗『クイーンⅡ』は唯一無二の音楽絵巻

第3章 洋楽ディレクターの目線で分析した人気
┗テレビ番組「リブ・ヤング!」と石坂敬一
┗ワーナー・パイオニア、アルバイト入社試験
┗ヤング・ミュージック・ショーの波田野ディレクター
┗裏方志向の人生。そしてデヴィッド・ゲフィン
┗初めて付けた邦題「誘惑のロックン・ロール」
┗アドバンス・シートからスタートしたディレクター人生
┗ヨーロッパ文化への憧景と『ベルサイユのばら』

第4章 華麗なるロックン・ロールのショーマン=フレディ
┗『ジャズ』発売に向けての突貫工事
┗フレディのロマンティシズム
┗ロックン・ロールという名の舞台
┗影響を与えたショービズのアイコン達

第5章 ジョン・ディーコンの貢献
┗「地獄へ道づれ」リミックスの衝撃
┗レキシントン・クイーンでのジョンとの会話
┗70年代のディスコ隆盛とロック
┗初期から中期への音楽的変遷
┗ジョンの作曲センスと曲想の豊かさ

第6章 対談・70年代のロックとファッション:金子美雪
┗ピーコック革命
┗ロンドンのブティック文化
┗ロック・スターのミューズたち
┗少女漫画を体現した存在

第7章 対談・ピアニストとしてのフレディ:難波弘之
┗ピアニストのいるヘヴィ・ロック・バンド
┗特異性を際立たせるピアノ
┗メロディの要素が反復なしで20個以上
┗ボードヴィルの影響
┗フレディのテクニック
┗オペラもワルツもやりたい放題
┗ペダル技術の謎
┗ピアニストとしてのフレディ
┗シンセサイザーの導入

第8章『オペラ座の夜』私的ライナーノーツ
┗とにかく聴いてよ。すごいんだから
┗アルバムの出来に貢献した3曲
┗声を重ねた時の相性、響きの美しさ
┗ロジャーとリンゴ、いぶし銀のドラムス
┗『オペラ座の夜』と『華麗なるレース』

第9章『華麗なるレース』私的ライナーノーツ
┗お正月用に20枚仕入れたよ
┗ヨーロッパ文化の香りと知性とエレガンス
┗フレディが音楽的主導権を握る
┗バランスの取れた選曲配分と曲順

第10章『世界に捧ぐ』私的ライナーノーツ
┗石像か、巨人か魔神か
┗こんなユニークな発想はなかった
┗いきなり始まる足踏みと手拍子
┗音像がよりはっきりと近く、力強く
┗帯のコピーには〝世界制覇目前〟

第11章『ジャズ』私的ライナーノーツ
┗音楽のJAZZではなくてアメリカのスラングだね
┗話題性はあるが、趣味がいいとは
┗より多彩なアプローチに回帰する
┗奇抜さと陳腐さと淫らな視線

第12章『クイーン・ライヴ・キラーズ』私的ライナーノーツ
┗最も作業が集中する時期に日本滞在
┗ジャケットの写真に問題がある
┗公演が終わると会社に戻り深夜まで残
┗刷り上がった色校正一式を持って福岡に
┗今日OKをもらわないと、発売が延期
┗ハロー、テンペイ。ディス・イズ・ポール
┗オウ・アイ・ライクィット! ドウモアリガトウ
┗正真正銘のライヴ・バンドであること

第13章『ザ・ゲーム』私的ライナーノーツ
┗初の全米ナンバーワン・シングル
┗分岐点でのラインホルト・マックとの出会い
┗いくつもの新しくユニークなアプローチ
┗新たに生まれた2大看板曲による大ヒット8
┗マイケル・ジャクソンの進言
┗邦題のエンターテイメント性

第14章『フラッシュ・ゴードン』私的ライナーノーツ
┗全曲書き下ろしたサウンドトラック
┗映画と音楽のタイアップとしては最良の形
┗カレー・スタンド、武道館、薬師丸ひろ子
┗フラッシュ・ゴードンは導師だ。俺たちの友情の証だ

第15章『クイーン・グレイテスト・ヒッツ』私的ライナーノーツ
┗クイーンとボウイの化学反応の結晶
┗日本ならではの選曲と曲順を考えてほしい
┗イギリスの音楽史上で最も売れたアルバム

第16章『ホット・スペース』私的ライナーノーツ
┗正当に評価されるのに時間がかかる
┗ラフ・ミックス・ウィズ・デヴィッド・ボウイ
┗クイーンの音楽的変化を的確に分析
┗現在進行形、それが『ホット・スペース』
┗あの手この手のプロモーションを展開
┗音楽的変化のプロセスを示した意欲作
┗難波弘之によるライナーノーツ

第17章 ありがとう、クイーン。わたしはあなたに借りがある
┗街で偶然旧友に出会った時のような
┗80年代の音楽業界に対するアイロニー
┗ワーナー・パイオニアとミュージック・ライフ

第18章 ボーナス・トラック

information

●ライナーノーツ(一部紹介)
https://www.musiclifeclub.com/books/20250801_books01.html

●A5クリアファイル特典付き通販サイト(数量限定)
https://queen2daimed.official.ec

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