awesome! vol.28：佐藤 健×高橋一生 インタビュー

awesome! vol.28：佐藤 健×高橋一生

　佐藤 健×高橋一生の初共演となる映画『億男』。『るろうに剣心』シリーズ、『３月のライオン』でそれぞれタッグを組んだ大友啓史監督の下で、〝お金とは一体何か？〟という普遍的なテーマに挑んだ。主演の佐藤演じる、ひょんなことから宝くじが当たり突然３億円という金を手にした〝一男〟と、高橋演じる、一男の大学時代の親友で、今や億万長者の〝九十九（つくも）〟。物語は、九十九が一男の３億円と共に消えたことから動き出す。〝お金〟という、現実的な存在を中心にしながらも、今作が確かな人間ドラマとして成立しているのは、二人の演技力によるところも大きい。そんな二人に今作への想いを聞くと……タイプの違うクレバーさが際立つ対談となった。

── 今作のオファーを受けたとき、作品のどの部分に惹かれましたか？

佐藤「〝お金〟って、誰にとっても絶対的なテーマじゃないですか？　だからこの作品に出ることで、お金に対する自分の理解を深められたり、世の中にメッセージを送れたり、それを映画という形で残せることに、まずは魅力を感じました」

高橋「今の時代、多くの人が〝何かが足りない〟と思って何かを足そうとしているように感じるんですが、僕は少し前から〝最初から足りている〟という感覚になっていて。この話もそういう話なんだと思ったので、お話をいただいたときは、素直にありがたいと思いました」

── メッセージ性が高い作品を意識的に選んでいるんでしょうか？

佐藤「僕にその感覚はないです。『億男』がそういう映画になればいいなっていう願いはありますけど、そうなりそうな作品を積極的に選ぶ、ということではないです」

高橋「僕もそうです。俳優がメッセージ性を持ったら、邪魔になるだけだと思っていますから」

── 健さんは、ここ何作かの出演作ではわりと制作の早い段階から作品に関わっていらっしゃいましたが、今回はいかがでしたか？

佐藤「今作も、クランクインの前から結構話し合いをさせていただきました。現場に入ってからもありましたが」

── 作って行く上で、軸としていたことは何だったんでしょうか？

佐藤「僕はどんな作品でも、面白いものになればいいと思っていて。だから面白くするためにやっているんですけど、それで言うと今回は、〝何の物語にするのか？〟というのは定めたほうがいいなと思っていました。例えば、とにかく〝お金について〟なのか、〝一男と九十九との友情〟なのか、〝一男と家族の物語〟なのか、とか。それをどれにするかによって、シーンの順番も変わってくるし。結論を言うと、〝一男と九十九〟ラインだな、と。クライマックスはそこだということに、撮影の中盤くらいに行き着いて、それで終盤のシーンの順番が変更されたりもしました。今回は特に、クランクインしてからもギリギリまで話し合っていて、ホントに綱渡りみたいな撮影だったんです。でも、完成したものを観て、最後まで粘って良かったなとは思えました。一つひとつのチョイスが間違っていなかったなって」

・・・続きは、発売中のawesome！ Vol.28をご覧ください！

awesome! Vol.28（10月17日発売）
B5変型サイズ／192ページ／1620円（税込）

表紙：吉沢 亮

◆内容
10月19日(金)公開の映画『億男』から佐藤 健×高橋一生が表紙に登場!
最新撮り下ろしグラビア&ロング対談インタビューを掲載。
さらに、共演の北村一輝、大友啓史監督の撮り下ろしグラビア&ロングインタビュー、完成披露レポートと作品紹介ページも含めた映画『億男』巻頭42ページ大特集をお届けします!

◆ラインナップ

佐藤 健×高橋一生…映画『億男』

北村一輝…映画『億男』

大友啓史監督…映画『億男』
映画『億男』完成披露&作品紹介

志尊 淳…映画『走れ!T校バスケット部』

戸塚純貴…映画『走れ!T校バスケット部』

佐藤寛太(劇団EXILE)…映画『走れ!T校バスケット部』 

小関裕太…映画『春待つ僕ら』 

村上虹郎…映画『銃』 

金子大地…NHK 土曜ドラマ「フェイクニュース」／映画『家族のはなし』

松本享恭…ドラマ「結婚相手は抽選で」 

今井隆文(劇団プレステージ)…劇団プレステージ第14回本公演『終わり to はじまり』

矢田悠祐…舞台『The Silver Tassie 銀杯』
浦井健治…ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS
連載「浦井健治の小福劇場」 (ゲスト 高杉真宙)