『IDOL AND READ』第15弾の発売を記念したトークショー&サイン会が、大桃子サンライズ(バンドじゃないもん!)をゲストに迎え、7月6日ヴィレッジヴァンガード渋谷本店にて開催された。司会進行は吉田IDOL AND READ編集長が担当。

身近な人を大切にして、自分の中にある愛をちゃんと見つめて生きて行こうって思ってます

── 拍手でお迎えください、大桃子サンライズさん。

大桃子サンライズ(以下大桃子):みなさん今晩は!バンドじゃないもん!ディープマリンブルー担当の大桃子サンライズです、今日はよろしくお願いいたします。(場内大拍手)

── 最初に確認したいんですけど、今はなんて呼べばいいのか…と。<ちゃんもも◎>さんが僕は一番言いやすいんですけど、今は<サンライズ>さんとか<大桃子>さんって言ったほうがいいんですか?

大桃子:いや、好きな呼び方でいいですよ。<ちゃんもも◎>にします?

── もしくは<もも>さん?

大桃子:じゃあ<大桃子>で行きましょう。


── わかりました、では、今日はバンドじゃないもん!の大桃子さんをお迎えして。大桃子さんってヒップホップの方と仲良いですよね? 今回の「IDOL AND READ 015」の撮影で使わせてもらったのも漢a.k.a.GAMIさんの店「9SARI CAFE」で、お願いするときも“あ、ちゃんもも◎の撮影なら、全然OK”って言ってもらえて。

大桃子:お世話になっております。そっち系めちゃくちゃ大好きです。

── 嫌いなジャンルはないですか?

大桃子:ないですよ、私は谷村新司さんもガッツリ聴いてるから、特に何が〜とかないです。好きなのはヒップホップとフランスのバンドとか。いいな…と思ったらフランス人だったっていうのが多いですね。

── 音楽でビビッとくるポイントってなんですか?

大桃子:音に厚みがあって、ひとつひとつ奇麗なのが最近は好きなんです。他にも、初期パンクとか古いレコードとかも聴くけど、音から色んな色とかが見えるくらい──言葉にするのは難しいんだけど、ビビッとくるのが(笑)好きです。

── 子供の頃から音楽を好きだったりすると、楽器に目覚めちゃったりするじゃないですか、でもバンドじゃないもん!の中では歌が中心で……担当楽器もありますけど…。

大桃子:ないない、過去の話は止めてください。

── 今もオフィシャルホームページのプロフィールに載ってますよ、「担当:ティンシャ」って。

大桃子:ティンシャは──いい時代ですよね。今やその音色を聴く者はいない(笑)。でも、最近はインタビューで聞かれたら、“ハンドマイクを担当してます”って汐りん(恋汐りんご)が言ってる。だからももは“ヴァイブスを担当してます”って言ってます。

── 楽器にはあんまり興味ない?

大桃子:やりたかったんですけどね──、こういう性格だから、子供のときはあれもこれもやってみたい──ってあるんですけど、始めるには親の許可が必要だったからやれる機会がなくて。でも、歌だったら勝手に練習できるって思って、中学では合唱部にも入って放課後とか練習したり、ダンスを習ったりとか楽器じゃない方向、身体につけるものの方向で行きました。私、自伝を書いてるんですけど(『イマドキ、明日が満たされるなんてありえない。だから、リスカの痕ダケ整形したら死ねると思ってた。』)、子供の頃はお家が貧乏だったので楽器を買ってもらったり習ったりできなかったんですよ。でもそのおかげで歌が好きになったから、すごいよかったなぁって思ってます。

── 自伝にもあったけど、家の中にタケノコが生えてきたくらい貧乏だったんですよね。

大桃子:幼稚園の頃、それまでは大きな家に住んでたのがある日突然そういう家に引っ越すことになって。そうしたら畳の部屋の床を突き破ってタケノコが生えて来たんですよ。三歳くらいでしたけど、“これはとんでもない事態に陥ったな”って思いました。

── でも、それがあったから今があるかもしれないですね。前の家のままだったらピアノやヴァイオリンを習って今に辿り着かなかったかもしれない(笑)。で、これは本当は「IDOL AND READ」のインタビューで聞こうと思ってたんですけど、突然大桃子さんが泣き出しちゃったので、僕が動揺して質問を忘れてしまったという一幕もあって聞けなかったことを今日は聞きたいです(笑)。去年『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』のCDを聴いて、大桃子さんの歌がスゴく上手くなった──って思ったんです。歌に対しての考え方とか練習方法が変わったとかはありますか?

大桃子:めちゃくちゃあります!一昨年、ボイス・トレーニングにいっぱい通えるようになって、ずっと習いたいと思っていた、ハロプロとかに歌を教えてらっしゃる菅井先生って言うマッチョな方に習うことができたんです。歌は聴いてきたように育ってしまうから、私の歌い方の系統的なことを考えて、その先生に教わって、その方向で上手くなった方がいいんじゃないかなと思ってお願いしたんです。やっぱりそれからスゴい変わりました。他のメンバーと同じように、ボイトレのまさ先生と一対一でレッスンする場合でも、今は結構高度なことをやってて、着実にちょっとずつだけど上手くなってきてるかな──と。ちょっとずつしか行けないから日々ガンバらなくちゃって思ってます。

── 感情を表現するのが突出してきたなって感じがします。感情表現にもテクニックが必要ってことなんでしょうか。

大桃子:そんな気もします、歌に集中するってことが必要な気が。

── ダンスもキレキレで。

大桃子:全然ですよ…。私は昔から自分のダンスにコンプレックスがめっちゃあるから──本当は厚底を履いて踊りたいんですよ。背が低いからみんなと同じカッコ良さは出せない…、よっぽど筋肉とか鍛えてキレを強くしていかないと自分を見てもらうことはできない。

── ストイックに筋トレをして…と。あと、この間生誕祭があって、そのときの動画がアップされてて、BAROQUEの圭さんが作曲した大桃子さんのソロ曲「青空に吹かす夜、晴れ渡る日」をバンドセットで初めて披露されてたんですけど、どうでした?

大桃子:メチャクチャカッコ良くて、ももを応援してくださる皆さんにとってもこのソロ曲はものすごく大きな意味合いを持っていて、この曲で心がつながってるな…と思える曲だから、それを生演奏で皆に届けて一緒に喜んでくれたから、それだけで私はうれしい。この曲を作って、みんなが“もものことを推しててよかった”って思ってくれたら、それよりうれしいことはないですね。


── 僕も今回のインタビューであの曲の成り立ちを聞いて、それで改めて曲を聴いたら余計にぐっと来たんです。なんとか前を向こう──ともがいているのが。

大桃子:本を読んでくださった方はわかると思うんですけど、<PERFECT YEAR 2017>は本当に辛かった…。

── 大丈夫ですか? また泣きそうになってません?

大桃子:いや、全然泣く気はないですよ(笑)。あの時は私もびっくりしましたよ。キツいことを言われて泣く…っていうのなら分かるんですけど、“PERFECT YEARどうでした?”って言われた瞬間に、ドド〜っと。それくらい心に深く刻まれた一年だったってことですね。得るものも多くあったし、でも時間って取り戻せないから、去年の悔しかったことがあるからこそ今年は何一つ諦めないでやりたいな──と。もちろん上手くいかなかった事がいっぱいあるけど、常にそれに対してはメンバー皆で言うようにして行こうと。例えばアートワークの中でもメンバーがこうしたいと思ってなったものと、そうじゃないものもあって、そういうモノに対して曖昧に目を瞑ったり、なんとか理由を付けて自分たちを納得させて前に進もうとしていたことも何回かあって。バンドじゃないもん!メンバー6人全員は分かっていても、外に伝わるものの中にそれが反映されてないから、色んな面で“何が本当のバンもん!なんだろう?”って思わせてしまったのが、私にとってのPERFECT YEARの後悔かな──と。

── 僕には順風満帆そうに見えてたんですけどね。

大桃子
:出さないですから。私はこういう話はラジオでする方だけど、他のメンバーとかはそういうのを報告する場所とかもないし。ももの場合は<大桃子サンライズ>っていうのをやってる<ちゃんもも◎>っていう人格があって、ちゃんもも◎は客観的に見てるだけだから、何にでもそんなに演じずに言えて。

── そうそう、僕が勘違いしてたのが、<ちゃんもも◎>が<天照大桃子>になって──と思ってたんですけど、そうではなくて<ちゃんもも◎>は今もいて、つまり<大桃子サンライズ>との二人がいる。

大桃子:分かりやすく言うと、<竹内桃子>さんという人がいました、これは本にも書いたんですけど、その方は肉体を残して精神をお病みになって完全に存在不可能となったんです。で、肉体が余っていたので<ちゃんもも◎>っていう人格が立ち上がって、それはももの中に元々あった<やってみたかったこととか、どうせ諦めるなら好きにしてしまえ>っていう自我が立ち上がったもので、それが<ちゃんもも◎>として今も身体を使ってくれていて。その<ちゃんもも◎プロジェクト>っていうのが色々あるんですけど、その中の展開の先に今、アイドルとして<大桃子サンライズ>っていうのもやってるんです。だから<ちゃんもも◎>はアイドルじゃない、あんな女にアイドルは任せられない(笑)。複雑で申し訳ないんですけど、私がどこの視点から世界を見ているのか──というのを、映像とかVRで皆に説明できるものならしたいくらいです。だからももが人に話すのが苦手な理由って、喋ってる間にどんどん目線の置き所と考えてる場所が三つくらい同時に走っちゃって、自分で何の話をしてるのか分からなくなっちゃうんです。

── それって頭がいい人の典型的なパターンだと思うんですけど。

大桃子:いや、本当に頭のいい人はその三つをちゃんと順序立てて相手に伝わるように起承転結をつけて話せるのに、私は走り出した所と違う所にゴールするから、すごい悩んでます。

── いや、頭の回転が速いからだと思いますよ。で、話を戻すと、「IDOL AND READ」のインタビューで話が結構ネガティヴな方に行ったんだけど、最終的には宇宙の話になったので安心しました(笑)。

大桃子:ずっと宇宙のことを考えてて、今年は価値観が変わる年で、それと愛。

── そう、愛と宇宙の話になったから、いつもの大桃子さんに戻った!って思たんですけど。

大桃子:私はネガティヴなんじゃなくて、それを受けとめているだけなんです。去年は辛かったし、時間を意識して生きてるから悔し過ぎて、自分の人生にとっては許せない一年だったから、何を責めていいのか分からないし、誰に嫌われても無理矢理にでもこの事態は避けられたんだろうかとか、考えれば考える程なんか…、それはネガティヴというより自分なりの分析で。だから2018年は2018年の時間の使い方をするんですけど。これからの20年以内でこの世の中が一気に変わるな──というのは皆も分かってると思うんだけど、私的には、今やっておけることをちゃんと伝えたいなと思ってます。だから身近な人を大切にして、自分の中にある愛をちゃんと見つめて生きて行こうって思ってます。私は「世の中」で生きていくことに興味があって、そうやって色々感じたものの中には有益な情報がいくつかあるので、<ももを推してる人>はそれを利用して欲しいなって思います。例えばTwitterとか自分が持ってるメディアに自分が残したものは、一生自分に残るものだって思って生きて欲しいから、私は軍団(大桃子サンライズのファンの総称)には、安易に人の悪口とかをネットに書かない方がいいよ…、ネガティヴな言葉使いはしない方がいいよ…とか、そういう話を伝えようとしています。”生きてる”ってことは、世の中では”履歴を残す”ことだから、どんな履歴があったとしても──私も過去には消したい履歴があるけれど──でも、今できることは変わろうとした履歴を残すことが大事だと思います。色んなテレビやドラマや小説などを見ていて思うのが、いつか、現在のような相対的で横並びに人を見る時代が終わって、人間一人ひとりが個別で評価される日が来たとしても、そのとき自分がどういう人間であるかっていうのを意識しててほしいんです。人の足なんて引っ張てももう無駄なので、その時間を使って人の助けになった履歴を人生に残した方が良いと思います。頭の良さとか仕事で求められるものはかなりハイレベルになってきそうだし、それが自分に出来ないようであればせめて愛のある良い人間でいるしかないですよね。身近な人に感謝しながら、大切にできる人じゃないと。とはいえ、このような答えの見えない人生観については<どうしていいか分からない──>のを上手くエンタテイメントにする方法が分からないから、ちゃんもも◎としてのメディアや、大桃子サンライズのメディアでは発表してないんです。ただ時間をかけて文章にすることだけができるから、そのときはまた自伝で、考えついて生きた人生について発表しますけど。──今、超頑張った(笑)。

── なんかスゴいです!大桃子さん、こういう話をエンタテイメントにできたら絶対教祖様になれますよ(笑)。

大桃子:自分が人前に立つことは、今、自分しかいないので自分でやってるけど、誰かが担ってくれるならエンタテイメントの部分を誰かに任せたい。誰か<ちゃんもも◎>やってくれないかなってずっと思ってます(笑)。私って、このポテンシャルの割には人生ここまで頑張れてるなって。でももっと表面としてのポテンシャルが高かったら、今頃とっくに天下を取っていたな──だから誰かに変わって欲しい、14歳の栗山千明とかに(笑)。14歳の栗山千明が同じことを言ってたらマジでテッペン取ってますよ。

── いやぁスゴいなぁ。それで、さっきの文章にするという話でいうと、小説を書き上げたんですよね。

大桃子:書きました。

── まだ編集される前のものを読ませていただいたんですけど、スゴい長いんです。最初は、短編小説くらいに思ってたんですけど、そしたら長い長い12万字超えていたという。

大桃子:そこからちょっと減らしました。

── ただ無茶苦茶面白くてスリリングな展開で、さっきの話じゃないけど三重人格くらいの人が書くような内容でしたね。

大桃子:そうなんです、登場人物も、分かりやすく言えば<「呪怨」システム>というか、主観が入れ替わっていく展開なんです。私の中には男の人と女の人が両方がいるんですけど、この小説の主人公も男の人と女の人が両方いて…。


── あ、でもあまり内容を言うと。

大桃子:楽しみにして欲しいです。

── 最終的な結末とか、大どんでん返しをくらった感じがして。でも、書くのは大変だったでしょうね。

大桃子:二度と書きたくないです(笑)。最初で最後の小説になるかも。一年半から二年かかったし。

── でも直木賞とか取れるかもしれないですよ。

大桃子:どうしよう(笑)。何かしらの賞に入ったらいいなって思うけど──「本屋大賞」とかいいな。

── 簡単に粗筋みたいなことは言えます?

大桃子:サスペンスというか、主観が入れ替わるので粗筋の言い方が難しいんです。簡単に言うと、芸能界を舞台にして色んな欲望を持ってる女性たちが登場して、その向かう先が一人の男性。私、女って生き物が大好きで、そこで色んな人生で観察してきた色んな女のイヤな部分を人物にして、その人たちが巻き起こすサスペンスを物語にしました。でも現実にこんなことが起こったらヤバ過ぎるって話なんで、私はファンタジーだと思ってます。

── 本の発売日は決まりました?

大桃子:仮では9月25日になりそうです。表紙とか拘ってたら発売が遅れちゃって。でもスゴいいい感じになりそうです。

── あと、ナイトウェアの専門ブランドも立ち上げましたよね。

大桃子:そうなんです、立ち上げました。「Lola wed.」っていうナイトウェア専門のブランドを。男性の方も女性の方も購入できるアイテムがあって、一応愛用ケースとTシャツとパジャマは性別を問わないもので、ランジェリーとかは男性も欲しければ買えます(笑)。ここでまた宇宙が関係してくるんですけど、宇宙にお引っ越ししたとしても使えるもの、宇宙対応の素材/NASAの特許で協力開発の物──を入れて作ろうと思ってたので。この先宇宙に引っ越す人は是非持って行って欲しいなと。

── デザインは?

大桃子:私はデザインはしないので、形とか素材とかこういうコンセプトでこういう雰囲気の物を作りたい──って言って。それが12月には買えるようにして、10月か9月には展示会をやるっていう流れです。

── 忙しいですね。

大桃子:忙しまる。(笑)

── はわぁ〜〜ですね。(笑)

大桃子:ちょっと友だちの言葉がうつっちゃった。

── で、その前に『バンもん!おったまげ!肝試しツアー!〜お分かりいただけただろうか〜』があって

大桃子:バンもん!ツアーがあります。(場内大拍手)じゃあ今まで隠してたこと全部言いますね。汐りんに“ちゃんとやって”って言ったんですよ、そしたら“はわ”って言ったんです。

── 爆弾発言?

大桃子:うそうそ、いつもあの方はちゃんとやってるから(笑)。

── びっくりした(笑)。

大桃子:最近コピペが好き過ぎて、松井珠理奈さん(SKE48)の話し方がメッチャヤバくて感動しちゃって、これ全部汐りん語で書いてくれないかな──って妄想してました。汐りんがすべてを投げ打ってそのツイートをしたら、めっちゃリツイートする(笑)。で、こんな感じのバンドじゃないもん!は、ツアーが始まって、“今のバンドじゃないもん!が見られるラストツアーくらいの気持ちでやろう”って思ってて、今までやってきたことの中で極まりたいなって。今、メンバー6人で話し合いすることが多くて、一昨日も夜遅くまで話し合いをしてました。だから私も楽しみだし、メンバーも皆ワクワクで、バンもん!の本質っていう所をちゃんとやりたい。バンもん!の本質ってすごく楽観的な独善主義だと思うんです。だから自分たちがいいと思ってることをやる。極めて押しつけになっちゃうときもあると思うんですけど、少なくとも、今後は、私たちがいいと思ってることしかやりたくないんです。女の子同士でキャッキャって盛り上がって楽観的な感じがしてるバンもん!って、それが多幸感だって言っていた時代の、ただ明るくて賑やかみたいな形に変わっちゃったのが、私たちは結構ショックで。バンもん!ってそれよりはもうちょっと主義があるからやってる──って感じだったから。だから賑やかだったら賑やかで一回やって行こう──今回のツアーはそうです。肝試しツアー!って、<肝試し>って言葉をWikipediaで見て楽しんで欲しいです。根性を試しに行くっていうか…。だから、とりあえず今は、なんでもいいから今を楽しもう──って感じですね。

── 今は成田さん(事務所社長)とは仲いいんですよね?

大桃子:仲いいですよ、成田さんとはずっと仲いい。

── <ポスト・アイドル>って言葉も成田さんとの会話から生まれたんですよね?

大桃子:はい、<ポスト・ロック>とか<ポスト・パンク>って言ってて。だから<ポスト・アイドル>ってバンもん!を表すのにピッタリな言葉がやっと現れたなって感じで、皆、これだったんだ!って。

── 正直、アイドルって、運営的なことは運営に任せて、演者としての部分だけやるって感じのところが多いと思うんですけど、バンもん!の場合は全てに意見を言って、自分たちでなんとかしていくっていう、DIYな感じが、確かに<ポスト・アイドル>だなって。

大桃子:バンもん!にいると、自分の<在りたい女の子>でいられるっていうのが、6人が離れられない理由。やっぱりここの場所しかないんですよ一人ひとりが自分の<在りたい女の子>でいられる所って。世の中ではなく、バンドじゃないもん!に自分を発揮できるじゃないですか。こうやってもんスター(バンもん!のファンの総称)が、私は話が下手だって分かってるのに駆けつけてくれるのも、バンもん!の大桃子サンライズであるからで。だからバンもん!をやるってことは、こんなに好きに生きてこんなに楽しいんだよっていうのを伝えたい──。

── バンもん!ってそれぞれカラーが全く違うので、ひとつにまとまるのは結構大変だと思うんですけど、今回のインタビューでも言ってたように、それを大桃子さんが劇薬で中和しているっていうのも納得しましたね。

大桃子:すごくいい6人だなって思います。仲がいいところがバンもん!の自慢です。

── では、この後サイン会に移りますね。

大桃子:その前に来てくれた皆にありがとうを。ありがとうございました、私は、これからも頑張ってエンタテイメントもできるようになろうと思うので、どうか暖かく見守っていてください、皆のおかげで毎日生きてます、これからもいいものを作れるように頑張ります!ありがとうございました。(場内大拍手)

この後、会場との集合写真撮影の後、サイン会となった。

★バンもん!おったまげ!肝試しツアー!〜お分かりいただけただろうか〜』
8月15日(水)恵比寿LIQUIDROOMからスタート、11月9日(金)ZEPP TOKYOでファイナル

 

IDOL AND READ 014 のご案内

  • IDOL AND READ 015
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  • IDOL AND READ 015

    A5判 / 224ページ / ¥ 1,320

    アイドルの生い立ちや本音に迫ったパーソナルロングインタビュー集『IDOL AND READ』15号の表紙巻頭は、欅坂46の佐藤詩織。
    握手会のときの展示だったり、VJの素材作りだったり、クリエイティブな面でもその才能を発揮している「欅坂46のアート番長」だ。幼少期に本格的にバレエを習い、現在は美大生でもある彼女だが、なぜバレエから美術の道に進んだのか、そしてなぜ欅坂46のオーディションを受けることにしたのか。しーちゃんこと佐藤詩織が今にたどり着くまでの道筋を追った。

    裏表紙はチームしゃちほこのセンター、秋本帆華。
    さらに、指原莉乃がプロデュースするイコラブこと=LOVEの大谷映美里、男装ユニット風男塾の仮屋世来音、そしてWACKからはBiSのパン、ギャンパレのマイカ、EMPiREのMiDORiKOの3人、などなどが登場。

    今回も正統派から異端児まで、今をときめくアイドルが全員パーソナルロングインタビューと完全撮り下ろし写真で掲載されている。

    【CONTENTS】
    佐藤詩織 欅坂46

    秋本帆華 チームしゃちほこ

    大谷映美里 =LOVE

    大桃子サンライズ バンドじゃないもん!

    清井咲希 たこやきレインボー

    しふぉん ゆるめるモ!

    パン・ルナリーフィ BiS

    キャン・GP・マイカ GANG PARADE

    MiDORiKO EMPiRE EMPiRE

    ちゅん じゅじゅ

    仮屋世来音 風男塾

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