「BURRN! JAPAN Vol.11」発刊記念のイベント<BURRN! JAPAN Vol.11 制作秘話>が6月月7日に阿佐ヶ谷ロフトAにて開催された。登壇者は
広瀬和生(BURRN!編集長)、ライター&本書制作スタッフの増田勇一さん、土屋京輔さん。ゲストに苑さん(摩天楼オペラ)、NEMOさん(SURVIVE)を迎えてのトークとなった。

陰陽座 瞬火の個人インタビュー記事は12頁、これでも4時間話した中の半分くらいです

増田勇一(以下増田):ライターの増田勇一です、宜しくお願いいたします。

土屋京輔(以下土屋):ライターの土屋京輔です、宜しくお願いいたします。

広瀬和生(以下広瀬)
:BURRN!の広瀬です、宜しくお願いいたします。

増田:ビールが手元に来たので、まずは乾杯ですかね(笑)。後でゲストが登場するたびに、今日は何回でも乾杯したいと思いますので、ここは編集長に音頭を取っていただいて。

広瀬
:「BURRN! JAPAN Vol.11」発刊記念イベントの開幕を祝して、乾杯!(場内も乾杯!大拍手)

増田:「BURRN! JAPAN Vol.11」が先月末に出ましたが、今回は土屋さんの取材量が結果的にものすごく多くなって。たいがい僕が原稿のアンカーになることが多いんですけど、今回は──。

広瀬
:今回の表紙の陰陽座ですが、次に出るBURRN!でも僕がやったインタビューが載ります。そのとき僕が瞬火(またたび)君と話したテーマが<プロフェッショナル>。陰陽座が凄いのは、彼らはまず音源の発売日から逆算して曲作りとかの作業をしていくんです、瞬火君曰く、“最低限納期を守るのがプロフェッショナルだ”って。

増田:お疲れさまでした!(退出しようと立上がる)(場内爆笑)

広瀬
:編集部の人間が、“それは土屋さんとのインタビューで言って欲しかった”って(笑)。

土屋:瞬火はそうなんでしょうけど。

広瀬
:みんなそうであるべき!なんですよ(笑)。

増田:頑張りま〜す(笑)。

広瀬
:原稿の〆切を今日まで!って言ってるのに、土屋さん、あと三つも残ってたし(笑)。

土屋:いや、でもね、前号より余裕があるなって、僕思ってました。

広瀬
:いや、全然なかったですよ(笑)。よそと違ってBURRN!はちゃんと入稿の日にサバを読まずに原稿を入れてますから。

増田:だからちゃんと校正が出るんですよね。

広瀬
:そうです、お願いしますよ(笑)。でもまぁ今回は本当に仕事の量が多かったし、v。で、今回取材の裏話はどうですか?

土屋:まず陰陽座ですが、表紙巻頭大特集はかなり早い時期に取材を決めてたんです。前号の制作をする前くらいに。

広瀬
:陰陽座は発売日が決まったら、それは狂わないですからね。

土屋:リリースとか陰陽座はなかなか外部に情報が漏れてこないんです。本当に限られたスタッフ内のみに情報が共有されていて。

広瀬
:土屋さんは知ってたんですか?

土屋:僕は当然知らないです。瞬火さんは納期を守るし秘密は漏らさない。ところが今回はちょっとだけ早く、“5月末もしくは6月の頭にアルバムを出すつもりです”という話が来たので、これはもう表紙に出てもらおうと。この表紙の写真はBURRN! JAPAN用に撮り下したものです。

増田:ちなみに陰陽座インタビュー4本でトータル何時間くらい喋ったんですか?

土屋:瞬火さんのインタビューは4時間くらい。(場内どよめく)当初3時間の予定だったんですけど。

増田:予定で3時間!?

土屋:僕は過去瞬火さんと6時間のインタビューをやってるんです。

広瀬
:それってインタビューなんですか?飲みながらの雑談じゃなくて。

土屋:『鬼子母神』(2011年)というアルバムが出たときに。だからお互いに“それはないだろう“と反省しまして(笑)、今度は短めにしようと半分の3時間を予定したんです。

広瀬
:瞬火くんって無駄なことって言わないじゃないですか。僕も柴田さん(ANTHEM)と6時間くらいインタビューしたことはあるんですけど、それって“大半は使えないですね“ってもので(笑)、瞬火くんはそういうことないでしょ。

増田:彼の場合は、普通の長さのインタビューだったら30分で充分聴けますよね。

土屋:ページ数が埋まるくらいの話は聴けるんですけども、出てくる話が興味深い重要なものばかりなので。この表紙巻頭でも瞬火分は12ページくらいあるんですけど、実際話してもらった半分くらい。面白おかしい話は省いて、優先すべき所を載せてます。

広瀬
:今回のアルバム『覇道明王(はどうみょうおう)』は素晴らしい出来だと思ってます、でもアルバムの色がはっきりしてるので、そんなにたくさん話すことがあるのかな──と思っちゃう。<陰陽座のメタルってこれだよ>って言ってる作品だし、<陰陽座ってこういうバンドだよ>っていう歌詞が多いですね──って言って終っちゃうんじゃないかと。

増田:4時間とかインタビューしたことないですよ、オレ。

土屋:それでも、4時間で切り上げたんです。この後に黒猫さんのインタビューが控えていて、彼女をずっと待たせるのも申し訳なかったので(笑)。それでかなり端折って4時間。

広瀬
:歌詞の話とかを。

土屋:陰陽座に関しては歌詞のかなり細かい所まで突っ込んで聴くので。

広瀬
:陰陽座の歌詞は読んでも分からないし、言葉遊びが多くて韻を踏んで、敢えてその言葉を使ってるというのがあるから……。

土屋:そこが……彼の使う言葉は一つ一つにすべて意味があるんです、瞬火さんの場合。だからそこを理解するとより楽曲の面白さが分かってくる。特に今回は抽象的な表現が多いので、なおさら、突っ込んで聴いたというのはありました。

広瀬
:土屋さんが先にインタビューしてたので、僕はやりやすかったですよ(笑)このインタビューにないことを聴くことはできて。前作『迦陵頻迦(かりょうびんが)』は絶対的な名盤だっていう位置づけにあって、僕もそれはわかるんだけど、敢えて言うなら今回のアルバムが最高傑作だと。陰陽座は最新作が最高傑作だというバンドだと思ってるし、今回のアルバムは、『迦陵頻迦』を作ったからこそできたものだと──これは土屋さんも書いてらして。このアルバムは陰陽座ファンには流れの中での位置づけだと思うんですけど、僕は敢えて、聴かず嫌いだった人に、“今回のアルバムは聴いてみて”と言いたい作品ですね。これを聴いて良さが分からない人はメタルがよく分かってない人だと思う──くらいのアルバムです。
僕が思うに、陰陽座にはいろんな要素、枝葉の部分がたくさんあって、それを音楽的に突き詰めて広げたのが『迦陵頻迦』であり、そういう一切の枝葉を取り払った陰陽座のコアな部分が出ているのが本作。だから一(いち)ヘヴィメタル・バンドとして、アイアン・メイデンやジューダス・プリーストを聴いた後にこのアルバムを聴いたらどう感じるか──っていうくらい、非常にソリッドでタイトな部分が出ているのを僕はすごく評価したので、BURRN!のレビューの点数になりました。

土屋:今出ているBURRN!で96点がついています。

広瀬
:瞬火くんからは、こんな点数つけていいんですか?って聴かれたけど、確かに次のアルバムのレビューが大変だっていうのはあるかも(笑)。ただ、これも瞬火くんに言ったんですけど、好きなバンドの作品って、聴く前から単純にときめくじゃないですか、で、実際に聴いてそれを上回るものがあれば素直に。

増田:そのときめきを点にする。

広瀬
:だから、“こんなの85点じゃないかよ”っていう人がいてもいいんですよ。僕は最高傑作だと思ってます。それはBURRN!の編集部の人たちがよく分かってると思いますよ、だって僕、編集部で毎日毎日ず〜っと聴いてますから(笑)。だって、今まで14枚作品を作ってきて、また新たなことをやってる──瞬火ってどんな奴なんだ!?って(笑)。

土屋:それは僕も感じます。毎回凄いアルバムを作ってくる陰陽座が、今回はもっと凄いものを作ってきて、マネージャーもそれを感じてる。瞬火さんにそれを伝えたら、“身内すら満足・納得させられないようなものは世に出せません”って言ってました。マネージャーは以前矢沢永吉さんを担当してた厳しい人で、普段身内を褒めるようなことは言わないんですけど。だからそれくらいレコード会社もスタッフも瞬火の才能にはびっくりしてます。

増田:そうなると次の瞬火さんのインタビューで土屋さんが何時間喋るか楽しみですね(笑)。というところで、そろそろゲストをお呼びしたいと思いますが、よろしいですか(場内大拍手)。

土屋:では、摩天楼オペラの苑さんにご登場いただきたいと思います、苑さんお願いします。(苑さん登場のあと、本日2度目の乾杯が行われた)

ゲストとして苑さん(摩天楼オペラ)がトークに参加

写真左より土屋さん、苑さん(摩天楼オペラ)、広瀬和生(BURRN!編集長)、増田さん

土屋:来週6月13日に、新生摩天楼オペラのシングル「Invisible Chaos」がリリースされます。今日はその作品を引っさげてのツアーのリハーサルを終えて駆けつけてくれました。

:11時から17時までみっちりと。

増田:リハーサルの手応えはいかがですか?

:やっとまとまってきたかなって感じです。新メンバーもいますしドラムもサポートで数日間しかリハができないので、全員が自分のできることを模索しながらやってます、全員機材が変わって、なんか不思議なリハです。

増田:緊張感溢れた…。

:う〜ん、なんか最近だんだん緊張感がなくなってきてるんですよね。昔はリハでスタジオに入ったらすごく緊張感があったんですけど、最近はず〜っとJaY(新たに加入したギタリスト)がシモネタ話してるし(笑)。で、曲に入ったらグッと。

増田:JaYさんそういう人なんですね。

:曲の音決めの最中までず〜っと耳元でシモネタを囁いて(笑)。

増田:土屋さん、JaYさんは取材中もそうだったんですか?

土屋:取材中はそんなことはなくて、彼は人を楽しませようとするんです。インタビューはかなりシリアスな話をしているので、さすがにそういうときにはないですね。摩天楼オペラは昨年が結成10周年で、その中では紆余曲折というか波瀾万丈という歩みがありました。

:ただ、足踏みはしつつも色んな人の力を借りて乗り越えて来れたので。こうやってメンバー・チェンジがあっても数ヶ月でライヴができるようになって、色々あったとはいえ恵まれてるバンドだなと思います。

土屋:ちょっと説明をすると、今年の3月2日のライヴをもってドラマーの悠くんが脱退・引退をしたんです、ミュージシャンに多いジストニアという、思うように手が動かなくなる病気で。それを克服しようとしてたんですけど──その経緯とか事情はインタビューを読んでいただければ。現在は彼自身も吹っ切れて、新しい人生を歩み始めています。

:まずLINEが明るくなりましたね、吹っ切れて。

土屋:今日、実は“ここに来たい”って言ってたんですけど(笑)。で、これはウラ話になるんですけど、今回インタビュー原稿を起こしているとき、まとめているときも自然と涙が止まらなかったんです。どれだけ摩天楼オペラや悠くんに思い入れが強かったのか、客観的に分かった瞬間でもありました。結成して1年くらいの頃からの付き合いなんですよ、摩天楼オペラは。

:悠本人は元気で、また仲間内で飲みに行こうって話になってます、僕はちょっと行けなくなっちゃんたけど。

土屋:そういった話も、悠くんは元気になって、摩天楼オペラはJaYっていうとんでもないギタリストが加入して、サポートにHibikiくんっていう若いドラマーを迎えて、動き始めているからこそ言えることであって──。でも、この間やったファンクラブ限定ライヴでもJaYのことは変態って言ってたよね。

:5月4日のライヴ中、今日からメンバーになるっていう紹介のときに、なぜか<変態>って言葉しか浮かんでこなかったんです。サポートのHibikiが真逆なキッチリとした人間で、ドラムは天才。だから、本当にダメ人間と凄まじくちゃんとした人間の対比が面白過ぎて。

増田:苑さんのインタビューをしようと編集会議で決まったとき、“じゃあこのタイミングだからJaYさんも一緒に”って僕が言ったら土屋さんに猛反対されたんです。“あいつ天然でよくわかってないから”って。

土屋:JaYが何か爆弾発言をするんじゃないか──って意味ですけどね(笑)。

広瀬
:JaYくんとは何時からの付き合いですか?

土屋:彼がLIGHT BRINGERに入ったときからですね。

広瀬
:ということはLIGHT BRINGERは解散したっていうことですか?

増田:凄い質問が(笑)。

土屋:LIGHT BRINGERは解散してはいません。摩天楼オペラに入るのでJaYがLIGHT BRINGERを脱退して。

広瀬
:脱退したんですか。

土屋:LIGHT BRINGERは活動休止。で、JaYくんに関しては、最初から苑くんは凄く高く評価していたんですよね。

:ギターを鳴らした瞬間に上手いと思いました。摩天楼オペラの曲を一週間で5曲くらいを普通に弾けるようにしてきたのがまず凄いし、一回目のリハって皆ある程度緊張すると思うんですけど、JaYはアレンジしたギター・ソロとかをぶっ込んで来るんです。いい度胸してるなぁ〜うちの曲ってこんな風になるんだ…って、ギタリストの才能は凄いって思いました。

広瀬
:彼が個性を出したことについては不愉快じゃなかったですか?

:全然それはなかったです。“ちゃんと原曲通りに弾けよ”っていうのは全くなかった。こちらから言う前に自分を出してアピールしてくる、プライド、それは皆ギタリストに必要なものだと思うので、凄くいいギタリストだなと。

広瀬
:彼はオーディションを受けたと、キング・レコードの斎藤さんが言ってました。

:オーディションの前に、その斎藤さんから僕たちに対するプレゼンが2時間くらいありました。

ここでJaY加入の前にあった様々な伏線が土屋さんから説明された。

広瀬
:JaYくんはサポートで弾き始めてどのくらい経ったんですか?

:2年くらいかな…

広瀬
:気持ちとしてはもうバンドに入ってる感じでした?

:ツアー中間辺りとかでそういう感じではありました。一年くらいずっとツアーをやってる時期があって、毎日一緒にいて、毎日演奏して、次はこんな曲をやりたいんだよね──とかって話も普通にできちゃう状況。これってもうメンバーじゃないの?って、本人もとっくにメンバーのつもりでいましたから。サポートの感覚ってバンドによって違うんです、うちはライヴ/公演が続く中では、一人この人って決めたらずっとその人なんです。だから一般的にいうサポートとメンバーの間の人をずっとお願いしてきたような感じです。

広瀬
:摩天楼オペラはそういうバンドなんだって。

増田:セッションみたいにはやりたくない。

:そうですね、同じ人間で作っていきたいんですよ、ステージも曲も。で、JaYさんのスケジュールがここ何年間か空いてたんですよ、これはちょうどいいなと数年間確保して(笑)。

広瀬
:僕も以前ライヴを見たときに、JaYくんは全然サポート感がなくグイグイ入ってきてて、いつパーマネントになってもおかしくない雰囲気で、そういうバンドなんだろうなって思いました。

:現場の空気もそうなってました。

増田:そのグイグイくる感じは苑さんとしても好ましかった?

:そうです。

土屋:JaYは、“もう摩天楼オペラ以外ではギターを弾きたくない“って言ってるんですよ。これはインタビュー中ではなくて。

:そう、そういうのを言わないんですよ(笑)。今言えよ!ってときに言わない。

土屋:でもその思いはこのインタビューの中でもわかると思います。

広瀬
:だから二人(苑&JaY)が一緒に出てきてよかったと思いますよ。

土屋:JaYは摩天楼オペラのメンバーとして誌面で話すのは初めてですよね。

:そうですね。でも、よくあのふわふわしたインタビューをまとめられましたね。

土屋:ふわふわしてたかな?

:してましたよ、横でハラハラでしたもの。

土屋:ふわふわっていえば同じ号で載ってる“CRAZY“COOL-JOEさんは。

増田:ふわふわの極地(笑)。我々って翻訳機能が付いてるよね。

広瀬
:よくミュージシャンから言われます、“あのインタビューをよくまとめましたね“って。

ここでそのふわふわ、ゆるゆるなインタビューに関してモノマネや関西弁のニュアンスも含め体験談が語られた。

広瀬
:摩天楼オペラは10周年を迎えましたけど、10年ってどれくらいの感覚なんですか?

:感覚…。

広瀬
:今回のBURRN!JAPANに載ってるX-RAYは、“もう充分やった”って言って、3年くらいで解散してるんですよ。

:やっぱり目標というか、バンドを始めるきっかけとなったのがXJAPANなので。ずーっとやってらっしゃるじゃないですか。

増田:いや、ず〜っと休んでましたよ(場内爆笑)。

:名前が残っていて、復活して。バンドって長く続けるのが当たり前なものなんですよ、僕たち聴いて育った世代にとっては。

増田:でも10年続けてやってるバンドってそんなに多くないじゃないですか。だから10年を超えて、この後逆に強いのかな…って気がするんですよ。

:何が起きるかわからない──っていうのはこの数年で経験しましたけど、乗り越えたとは思ってないです。ただ、今、走り出してはいけてるので、これをやっていくしかない。何か起こるかも──なんて思わずに進むしかないです。

増田:臆病になってもしかたがない。

:解決策ってないですから、行くしかない。それでつまずいたらそのとき考えればいいかな。

広瀬
:過去10年の中で最大の危機って何でした?

:過去10年は前のギターが脱退したときかな、一番の危機は。

広瀬
:そのとき選択肢はいくつかあったんですか?

:他にもありました。

広瀬
:そういうときは皆でミーティングして?

:そうですね。個人個人会って飲んだり、電話もしたし、直接全員で会って話したり。そのときは常に“ヤバイどうしよう“って状況だったんで。


広瀬
:昔のバンドは壁にぶつかったら解散してました。

:それはないですね

広瀬
:それが凄いな。僕が今編集しているのがANTHEMの柴田直人さんの書き下ろしの自伝なんですけど、ANTHEMはメジャー・デビューしようとした瞬間にヴォーカルが辞めて、次のヴォーカルは上昇気流に乗ってアメリカに行くぞ!ってなって戻ってきたら脱退…とその後も幾多のトラブルに見舞われて──それを読んでると、“順調なときが全然ないじゃないか”と思って。

増田:だから順調に10年以上続いてるバンドってなかなかないと思いますよ。

広瀬
:最近の若いバンドは考え方が柔軟なんだなと。

増田:サポートに対する考え方も柔らかい。

:本人は全然わからないですよ、全然柔軟じゃないし。でもギターが抜けたときは、「喝采と激情のグロリア」がこれから歌えなくなるのと、歌えるのとどっちがいいか自問自答したんですね。自分が作った曲の中でも凄い思い入れがある曲で、こういうのができたというのは奇跡的に近い曲だったんです。“その曲を歌えなくなるのはいやだ、まだ歌いたい”と自分の中で思って。だからなんとしてでも。

増田:この看板を下ろしちゃいけない。

:はい。

広瀬
:勘違いする外国のバンドは、“ソロで俺が歌えばヒットする”って思う。(場内爆笑)

増田:よくありますね。

広瀬
:そこは偉いと思いますよ。バンドがあっての自分ということをちゃんと考えて、<このバンドで歌う!>と。

増田:それを選んでくれてよかったですね。皆さん、そうですよね。(場内大拍手)

この後休憩を挟み、3度目の乾杯を経て後半戦へ。摩天楼オペラのツアーの話題(ファイナルは8月4日マイナビBLITZ赤坂)から施設命名権に話が及び、ライヴ会場に関しての話になった。

広瀬
:思い入れのある会場とかは?

:SHIBUYA-AXとかBOXXとか当時よくやってたんです、あと、アイアシアターとか国立代々木競技場近辺のあのエリアで。あそこ全部なくなったじゃないですか。インディーズのラスト・ライヴがAXでしたし。

増田:いろんなバンドが節目に使っていて、思い入れのある人は多いですよね。

:BOXXもなんか覚えてるんですよ、天井が高くて大きく見える会場で

広瀬
:僕にとってBOXXは“ANTHEMがやってたな”という。

増田:AXはLUNA SEAのJくんが5日間連続とかよくやってて、あそこで一番多くライヴをやったのがJらしいです。ちなみに新木場Studio Coastで一番多くやってるのがDIR EN GREY。

広瀬
:あれ、苑くんの私生活を暴くんじゃなかったでしたっけ?

増田:そうだ、苑くんは家でも結構飲むんですか?

:はい、飲んでます

増田:飲むとどうなる?明るい酔っぱらい?

:そうだと思います。

増田:一人で飲んで<明るい酔っぱらい>ってバカですよね(笑)

:いや、全然それもアリです(笑)

広瀬
:あるよね、僕そうですよ。

:会話する相手はテレビとか。

広瀬
:そう、テレビに。“オイオイ”とか。

:“それはないだろー!”とか突っ込んで、クイクイと。(場内大爆笑)

増田:楽しい生活してますね(笑)。前、取材で“一度カラオケ一緒に行きましょう”って言ってたけど、カラオケでは何を歌うんですか?

:最近は90年代に流行った曲を、今の自分ならどれだけ歌えるか──というのをやってます。

広瀬
:お、それ聴きたい!例えばどういう曲なんですか?

:ミスチルの「Tomorrow never knows」とか大黒摩季さんの「チョット」とか。

広瀬
:大黒摩季はもっと他の曲も歌える?

:歌えますよ

広瀬
:一番好きな曲なんですか? 僕、大黒摩季好きなんですよ。(場内大爆笑)

増田:これはBURRN!がLUNATIC FEST.取材に来るかな、大黒摩季出ますよ。

:好きなのは、やっぱり「チョット」かな。

広瀬
:……。

増田:ちょっとがっかりしてますね(笑)。

広瀬
:いえいえ(笑)。自分の曲は歌わないんですか?

:え〜と、歌ってくれって言われれば歌います。

土屋:カラオケで改めて90年代の曲を歌っているというのは、また『THEカラオケ☆バトル』に出ようと(笑)?

:いや、そうじゃなくて自分で納得できるように歌えるかどうか。「Tomorrow never knows」は当時小学生か中学生で、そのときはちゃんと歌えてないのに歌えた気になってたので、それがちゃんと歌えるようになったかどうかの確認が、今、楽しいんです。

増田:こういう話を聴くと、なんかカバー・アルバムとか聴きたくなりますよね。

広瀬
:大黒摩季、ミスチル、他は?

:チャゲ&飛鳥「YAH YAH YAH」…、後はえ〜と、最近連日違う人と行って同じ曲を歌うっていうのをやってて。昨日より今日できてる──とか。

広瀬
:カバー・アルバム聴きたくなってきたな(笑)。(場内拍手)

増田:そういうのもよき流れの中であったら面白そうですね。

:やってみたいです。

広瀬
:土屋さんプロデュースで

土屋:いや、僕はドラムの悠くんとパワーメタル・プロジェクトをやらなきゃならないので──でもこの間聴いたら“やらない、勝手にやれ“って言ってました(笑)。

広瀬
:(会場に向かって)何か苑くんに聴きたいことってありますか?

●質問『初めて摩天楼オペラを聴く人に、お薦めの作品はなんですか?』

:最新のアルバム『PANTHEON』を一番聴いて欲しいです。『PANTHEON』は二部作品でPART 1とPART 2があるんですが、どちらでもいいです。

 

ここで急遽決まった第二のゲストとしてSURVIVE VO&GのNEMOさんが、増田さんに呼び込まれて登場、本日4度目の乾杯となった。


写真左より土屋さん、苑さん(摩天楼オペラ)、広瀬和生(BURRN!編集長)、NEMOさん(SURVIVE)、増田さん

 

増田:今回のBURRN!JAPANにもSURVIVEは載ってるんですけど、ヨーロッパ・ツアーの波瀾万丈日記みたいなインタビューで。スゴいんですよ出発前にドラマーがツアー参加不可能になって。

NEMO急病で参加できなくなって、ツアーを止めるわけにはいかないから、ヨーロッパのエージェントに連絡して代わりのドラマーを2週間で捜したんです。

増田:イタリア人の。

NEMO:マルコ。ありがちな名前ですけど(笑)。プロフィールの資料とかスゴいんですよ、アーティスト写真とかもドラムの絵がいっぱい入って、“あ、コイツはプロだな”って感じで。ま、それが悲劇の始まりだったんですけど(笑)。

増田:いざ、演奏したら一本目のライヴから。

NEMO:できない──というか、彼は完全に頭が真っ白になってましたね、口が開いて目が開いて。曲も倍くらいのテンポで叩き始めるし。

増田:ライヴ初日から中止ですか?

NEMO:俺が怒っちゃって、“もう止めた、できねぇ”って。

増田:でも、ツアーって20数本あるじゃないですか。VENOM INC.をヘッドライナーにした5組のツアー。で、かいつまんで言うと、結局マルコはクビになるんですよね。

NEMO:途中でクビです。

土屋:僕もYouTubeに上がってる現地のライヴ映像を見たんですが、“なんだ、これ? SURVIVE何やってんだ?”と思った。

NEMO:だから、もう3対1の戦いですよ。(場内大爆笑)3人がまともに演奏して1人が縦横無尽に(笑)新しいメタルというか、前衛的なサウンドで。

増田:でも、救いの神っているもんで、一緒にツアーをしていた他のバンドのドラマーから、“俺が叩くよ”って申し入れがあって。

広瀬
:それが凄いですよね。

NEMO:VENOM INC.は別のキャンピング・カーなんですけど、他の4バンドはツアー・ファミリーで、一緒に移動しているバスの中でもいろいろなドラマがあるんです。あるドラマーが、“いやぁステージの横で君たちの演奏を見てたら曲を覚えちゃって、実はちょっとバスで練習したんだけど、もう叩けるんだよね、明日、俺、やってもいいけど”って。(場内大爆笑)

増田:で、ツアーがちょうどイタリアに差しかかるところで、マルコは母国に帰ると。

NEMO:インタビューでは話してなかったんですけど、こぼれ話があって、マルコはバスのお菓子を盗んで帰ろうとしたんです。(場内大爆笑)毎日自分のベッドに隠しておいたのをリュックに詰めてるのを見つけて、半分だけあげました(笑)。

増田:SURVIVEはそうやってヨーロッパ・ツアーをやっていて、摩天楼オペラもヨーロッパでのライヴ経験はありますよね。

:ツアーは1回だけです。フランスのスタッフは縦横無尽の動きをする人がいて(笑)、これからライヴが始まるよってときに、“22時からゲイ・パーティがあるので、ライヴはそれまでに終らせてね、だからスタート時間を早めてくれ”って言うんです。それも全員に言わずに一人に言ってそこから伝言ゲームが始まるから、僕には話が届いてなくてトイレに行ってる最中にオープニングのS.Eが流れ始めて。(場内大爆笑)

増田:そこまでのことは、そうないかと思うんですけど、開場するとすぐ演奏を始めさせられることってよくありますよね。

NEMO:しょっちゅうあります。ヘッドライナーはサウンドチェックの時間も充分とれるんですけど、それが押してこっちがまだモニターチェックしてるのに開演時間には客入れで、入ってきた客は“SURVIVE!SURVIVE!”って騒ぎ出す(笑)──いや、まだモニターチェックしてるんですけど、衣装も着てないし……、そういうのを見られるのって恥ずかしいじゃないですか、だからもう着替えないでそのまま演奏したこともありました。

増田:で、摩天楼オペラはステージが終ってから、そのゲイ・パーティに参加したんですか(笑)。

:いやぁ、JaYがいたらそこに送ってたでしょうね(笑)。あとは、雪降る中シャワーは温水と冷水があって(笑)。

増田:ヨーロッパではよくありますよね、お湯が出ないシャワーは。

:いや、今の時代だから、何だかんだ言ったってお湯は出るでしょ──って思って行ったんです。

NEMO:元共産国圏ではシャワーから砂の入った水が出ますから(笑)。浴びてるとなんかジャリジャリするな──って。ま、それで洗ってるとスベスベスッキリになるんですけど(笑)。

広瀬
:そうやって考えると日本ってなんでもあるんですね。

NEMO:だって夜11時くらいに水1本買い忘れただけで、翌朝まで水を飲むのを我慢しなきゃならない。

増田:でもまたヨーロッパはツアーで行きたいですか?

:行きたいです。去年行くって言って行けなかったので。それはなんとかしたくて、絶対行きます。

広瀬
:そういう劣悪な環境でもヨーロッパでツアーをする──っていうモチベイションって何なんでしょうね?

NEMO:モチベイション以前に、頭の中が何本かキレてるんでしょうね(笑)、どの国でもいいから演奏するチャンスがあれば演奏したい──っていうのがモチベイションだと思います。

広瀬
:ということは、ヨーロッパであろうが日本だろうが、求められるのであればツアーはキャンセルせずに行くと。

NEMO:そうですね。

増田:考えようによっては不思議な話なんですけど、今回VENOM INC.をヘッドライナーにSURVIVEは30本近いライヴを一ヶ月に渡ってやったんですが、日本で一ヶ月かけてツアーをするバンドってなかなかいないじゃないですか。

広瀬
:特に今はないですね。

増田:日本では北から南までサポート・バンドをつけてツアーをやるという文化がないですよね。

広瀬
:そう、それがない。

増田:この新人を気に入ったから、フロント・アクトに入れて全国何十ヶ所を廻るツアーとか。

広瀬
:80年代ってそういうのもあったじゃないですか。あれは何故なくなって、今ないんですかね?昔のBURRN! JAPANで増田さんがページ担当してた<国内バンドのツアー・デイト>とか見ると結構スゴいじゃないですか・

増田:なんでないんでしょうか、やっぱり採算が──ってことになるのか、平日の地方のライヴハウスとかでやってましたよね。東京なら今でも一週間を通じてブッキングされてますけど、地方に行くと土日だけのブッキングというのはたくさんありますよ。

広瀬
:つまり平日はやってないってことですか?

増田:やっても入らないし、そういう決めつけもあるかもしれない。SURVIVEも平日のブッキングって苦労してたりしませんか?

NEMO:むしろ平日にこういうトークショーとライヴを一緒にやったらいいんじゃないですか?いろんな人のトークを入れて、トークショーも対バンの扱いで。だから命がけでトークショーしなきゃいけない(笑)。

増田:それは一つの手法としてアリかもしれないですね。

広瀬
:大阪のバンド強そうですね(笑)。

増田:(笑)今、メジャー・バンドは週末のブッキングが多くて、観る方は行きやすいことは行きやすいんですけど、被るんですよ。

広瀬
:土屋さんも増田さんも、色々重なっちゃって困るでしょ、土日は。

増田:はい。

土屋:同じ日に5本6本あることも。

増田:2本、3本じゃないんですよ。

土屋:それで、どれかを観に行くんですけど。

増田:そうすると、“あ、あっち行くんだぁ〜”って言われる。 “あ〜〜〜なるほどね〜〜〜、ふ〜〜ん”って。(場内爆笑)フリーランスって大変なんですよね、土屋さん。

土屋:ね。

広瀬
:そういう風に見ますか?

:見ますね。(場内大爆笑)

NEMO:みんな気になりますからね、結局狭い世界なんで(笑)。でも5本、6本被るとお客さんが困っちゃうんです、SURVIVE観たあと移動してまた別のライヴ…っていうのはそんな簡単じゃないし──ゴメンネ!って。

広瀬
:オープニングの時間を変えればいいんですけどね。

:平日ならもっと遅らせても。

増田:平日の開演時間がもっと遅くなれば行けるのに──っていう人拍手!(場内大拍手)平日夜8時開演ってどうですか?(場内大拍手)

NEMO:映画のレイトショーみたいな感じで。そのときは特別なメニューで。

増田:バンド数もそんなにたくさん出ない感じで。

広瀬
:レイトショーにしてワンマンだと夜10時には終る、これは日本人には合ってると思いますよ。3バンド4バンドは当たり前っていうのは欧米のやり方で、結構最初のバンドを観ないってこともあるじゃないですか。日本でも、<そんなに出なくていい、きっちり1バンド観て2時間で帰りたい>って人多いと思うんです。

:やりますよ、8時。(場内大拍手)

土屋:でも、これをできなくするのが会場側なんです(場内落胆)。僕、ブッキングもやるから分かるんですけど、いろんなライヴハウスの区切られている使用時間を見ると、22時以降になると料金割り増しになるんです。

広瀬
:土屋さんがハコ(会場)を持てばいい。(場内大拍手)

:完璧ですね。

土屋:何が完璧なんだよ。

:原稿書いて、イベントやって、最後にハコも持って。

増田:どうですか「ピュアロックeast」「ピュアロックwest」は。

広瀬
:毎日、「ピュアロック・ジャパン」。(場内大拍手)

土屋:それ、できたらいいね。

:一ヶ月連続で出ます、僕一人になるかもしれないけど。

増田:いや、本当にライヴハウス側ともそういう改革の話ができれば。

このあと、落語評論家としてもイベントを多数企画している広瀬編集長から、<これは僕の中でだけ完結しちゃう話題だけど>と、落語の興行形態の変革として、1時間、2時間単位の番組を組み合わせ、<観たいときに観たいものが観られる>多様なプログラム作りと、それよる観客増大の話題が話された。

広瀬
:今の興行形態でライヴハウスにそういう柔軟性を持たせるのは難しいと思うんですよね、だから土屋さんがハコを持つと(笑)。(場内大拍手)

増田:みなさん、これが今日の結論でいいですか?

土屋:クラウドファンディングとか、いろいろね。

増田:最近はそういう手法もありますからね。

:土屋さんはハコを持つならどこに作ります?

土屋:やめろよ、そんな(笑)。

増田:言うだけはタダだから。

土屋:どこなんでしょうね。行きやすい所……

広瀬
:新宿?西新宿をずーっと歩いて行くような所はちょっと。

増田:新宿の東側ですかね。山手線の(渋谷・新宿の)反対側ってあまりないですけど。

土屋:上野とか?

広瀬
:上野かぁ…、ちょっとあっちは行きにくいですよ、心理的に遠い。僕は日常的に上野の鈴本演芸場とか行きますけど、新宿・渋谷に行く人からは遠い。

土屋:僕は自分のイベントで川崎のクラブチッタを使うんですけど、“川崎は遠い”っていう人も結構多いんです。

増田:あと、同じ距離なんだけど、神奈川方面か埼玉方面、千葉方面かで感じ方が違う。

広瀬
:所沢はそんなに遠くない!と、所沢出身の僕は思うんですけど(笑)。

:ヘヴィメタルとヴィジュアル系が混在している通りがあるんですよ、小滝橋通り。あそこじゃないですかね、結局。

土屋:旧新宿ロフト辺り。

:ロフトをもう一度作るイメージが、もしかしたらピッタリかも。(場内大拍手)

増田:というわけで、明日から土屋さんは不動産屋さんに通います(笑)。クラウドファンディングするかもしれませんから、そのときはよろしくお願いします。(場内大拍手)でも、苑さんがお金をたくさん積んでくれれば『摩天楼オペラハウス』を作るかもしれません(笑)。

このあと60秒間のスペシャル撮影タイム、続いて苑さん、土屋さん、広瀬編集長からのお宝グッズが、じゃんけん大会でプレゼントされた。

広瀬:今日はゲストのお二人はじめ、たくさんの方に来ていただいてありがとうございました。「BURRN! JAPAN」ですが、増田さん、土屋さんどちらも本当に読み応えのあるインタビューで、僕も読んでいて面白いなぁって思いました。ま、僕がやってる記事もあるので、それも読んでください。「BURRN! JAPAN」は今度、9月にも出ると思いますので、これもプロとして原稿の納期を守っていただいて(笑)。

増田:次号から広瀬編集長以外のライターは全部変わるかもしれない。

広瀬
:それは絶対ありえない(笑)。

増田:では苑さん、NEMOさん今日はありがとうございました。次号の発売タイミングでまたこのイベントも組んでいきたいと思いますので、ご注目いただければ。

土屋:次に載る人とかまだ決まってないんですけど。

広瀬
:どうしますか?

:摩天楼オペラっていうバンドがあるんですけど……。(場内大拍手)

広瀬:え〜と、増田さんもこの後「MASSIVE」があるかと思いますが「BURRN! JAPAN」も忘れないで、土屋さんも、今後とも「ピュアロック・ジャパン」と共によろしくお願いします。「BURRN! JAPAN」は9月末に出す予定です、今日はありがとうございました。
増田、

土屋:ありがとうございました。

 

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    <EXCLUSIVE COVER STORY>
    陰陽座
    ★瞬火
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    ★招鬼
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    <SPECIAL CONVERSATION>
    SYU(GALNERYUS)& Fuki

    <EXCLUSIVE INTERVIEWS>
    苑 & JaY(摩天楼オペラ)
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