10月5日『IDOL AND READ 012』発売記念のトークイベントが、ぜんぶ君のせいだ。を迎えヴィレッジヴァンガード下北沢店にて開催された。司会進行はIDOL AND READ吉田編集長が担当。

ぜんぶ君のせいだ。では、バカで突き通せるような感じでやっていけるんです …咎憐无

吉田編集長が呼び込む間もなく、ぜんぶ君のせいだ。が全員で登壇。今回「IDOL AND READ 012」に登場した咎憐无(とがれん)を前方中心に、その後方に一十三四(ひとみよつ)、如月愛海(きさらぎめぐみ)、ましろが座る形で、満員の患いさん(ぜんぶ君のせいだ。のファン)の見つめる中トークはスタート。


── 呼び込もうと思ったら、全員揃ってしまいました。咎憐无と愉快な仲間たちのみなさんです(笑)。じゃあよろしくお願いいたします。(会場拍手)。先日、ツアー「みんなごとTOUR2017〜2018」が始まって凄く忙しい中、イベントの時間を作ってくださってありがとうございます。

ぜんぶ君のせいだ。:いやいやいや、そんなそんな…。

── 今、名古屋と大阪が終わって、どちらもソールド・アウトという非常に幸先の良いスタートで。

ぜんぶ君のせいだ。:ありがとうございます。

── 2本やってみての手応えは如何ですか?

一十三四(以下 よつ):ここから先進んでいったら、みんな最後には絶対バケモノ並みに成長してるなっていうのは感じました。

── このツアーが終わるのは来年2月で、半年以上も先ですからね。きっとものすごく成長しているんじゃないかと思います。

よつ:はい、半年という月日は人を変えさせます。

ましろ::2本ともソールド・アウトさせていただいて、大きいハコ(会場)でガツっとやらせてもらって、この先も頑張れるな…というパワーを患いさんからもらったので、あと29公演頑張れるなって思いました。

如月愛海(以下 めぐみ):ライヴと並行してインストア・イベントでも廻ってるんですけど、人が増えた!うれしいことに患いさんが増えて地方の会場でもパンパンに人が入るようになって、めっちゃめちゃ嬉しいツアーを廻ってます。

── 次は福井でしたっけ。「あと0.1ミリでソールド・アウト」とTwitterで告知してましたけど。

ましろ:チケットは本当にあと数枚です。

── 福井は初めて?

めぐみ:インストアで行ってます。

── 初めての土地で、ほぼソールド・アウトというのはスゴいですね。咎憐无さんは、2本やってみていかがですか?

咎憐无:初めからスゴく濃いことがたくさんあって、いいスタートだなっていう始まりでした。

── 今日の主役は咎憐无さんなんですけど、今回の「IDOL AND READ 012」の取材は夏にやったんですね。加入してから7ヶ月目くらいで、本来はまだ馴らし運転のような時期だったと思うんですけど、6月の渋谷のWWWXのステージでソロ曲を1人ですごく堂々と歌っているのを観て、“あ、この人大丈夫だ”って思ったんですよ。それぐらいぜん君。は密度が濃い活動をしているということでもあるんですけど。取材を受けてみていかがでした?

咎憐无:生い立ちとかを聞かれるので、今までの忘れてた過去とかちょっとずつ思い出せておもしろかったです。

── 頑張って1時間半くらい喋ってましたよね。最後の方では闘志メラメラという感じで、“私はバカに誇りを持っている!”みたいな話をしてくれて(笑)。

咎憐无:このグループでは、バカで突き通せるような感じでやっていける風になってよかったなって思ってます。

── あとこれはめぐみさんに謝らなきゃならないんですが、インタビューのとき僕が、“このグループに入って仲良くやってますか?”って聞いたら、“仲良くやってます”って答えだったので、“めぐみさんは怖くないですか?いじめられてませんか?”って聞いたら、“大丈夫です”って。

咎憐无:聞かれた!

めぐみ:ひどい〜、あたし逆にとがれにいじめられてる側だから。うるさいくらいからんできます。

よつ:めーさん(めぐみ)が本当に寝そうになっているときに、“めぐも〜〜ん”って。

めぐみ:ずっとです、ずっと。(笑)

咎憐无:いじめるとかそういうのは全然ないんですけど、お母さん的存在で最初っから一番教えてくれた人で。

── インタビューではリキッドルームのときのめぐみさんの楽屋裏でのいい話もしてくれて。

めぐみ:私がスゴいいい女の子みたいになってるけど、全然覚えてなかった(笑)。

ぜん君。が「咎憐无をどう思っているか」

── 詳しくは本誌を読んでください。で、そんな咎憐无さんと半年以上付き合ってきてみなさんはどう思ってるか、それを聞いていこうと思います。

咎憐无:気になる…。

── 咎憐无さんが加入当初、大阪でやっためぐみさんがメインの本誌のトークイベントでは咎憐无さんのことを、みんながおバカさんとか天然とか言ってたんですけど(笑)。それからどう変わったのか。

ましろ:変わってはいないんじゃないですか。変わってはいないんだけど、今はとがれなりに、ああすればいいかな、こうすればいいかなっていうのがだいぶ見えてくるようになって、もうすっかりメンバーらしいなぁって。だからボク、ずっと一個気になってるのがあって…、Twitterにまだ「新メンバー」って書いてあって、もう新メンバーではないだろうって。

── 逆に言うともうメンバーとして認めてるってことですね。

ましろ:すっかりメンバーですよ。

咎憐无:一応新メンバーとして入ったので…それはまだ置いとこうかな〜って。

── 永遠に新メンバー的な。

咎憐无:そのうち取ります。

めぐみ:最初に入ったときから素直で、ず〜っと素直ないい子で、何かをやるたびに、ハイって言ってくれるし、“○○を頑張ろう”っていうとそれに対してスゴい努力をしてくる子なんですけど。でも最近発覚したのが、ちょっと流されやすいんですね。

咎憐无:そうそうそれはある…。

めぐみ:だから私たちが必死に引き止めて、このままいい子に育てたいなと思ってます。ちゃんとみんなのことも考えてくれるし、ライヴでも自分なりの個性を出してくれるようになって。4人がさらにもっと力いっぱいライヴができるようにという一歩になったかなと思います。

咎憐无:うれしいです。
よつ:今のいい感じの次に言うのはアレだけど、めーさんの次にいじめるのが楽しいのがとがれ(笑)。

── え!めぐみさんのこと、いじめてるんですか?

めぐみ:本当にスゴくて、ましろとかもそうなんですけど、なんで私のことをいじめるのかが不思議なくらい、いじってきやがるんです(笑)、この子たち。

── めぐみさん、みんなからいじめられてるんですか?

めぐみ:そうそうそう。

ましろ:いじめてはないですよ(笑)。

よつ:いじってますね(笑)。

── あ、いじめじゃなくて、いじってる。

よつ:で、とがれは……これは誰にも教えたくないんですけど、みんな特典会とかでは絶対ヤメてね、私のだから(笑)。とがれのここ(あご辺りを指で挟みながら)メッチャ気持ちいい。

── それ、よつさんが気持ちいいと(笑)。

よつ:気持ちいい、でもとがれにいつもイヤがられてる(笑)。一日中触ってられるくらい気持ちいいんですけど。

咎憐无:イヤです(笑)。

めぐみ:本当に気持ちいいよね。

ましろ:それを狙ってるよっさんは本当に気持ち悪い(笑)。

咎憐无:こんなくだらないことも普通に喋れるくらい仲良くなれてよかったなぁって。

めぐみ:最初入ったときは、“みんなと仲良くなりたい”って泣いてたんだから。

咎憐无:泣いてない、泣いてない。

めぐみ:入って一ヶ月くらいのとき、唐突に“みんなと仲良くなりたい”って言ったんですよ。

── わ、それは可愛がるしかないじゃないですか。

めぐみ:だから、今、すごい仲良くなれたね!

咎憐无:こういうことかって思って(笑)。

 

咎憐无が思う「ぜん君。それぞれの性格」

── 咎憐无さんは、ぜん君。が憧れだったんですよね、ぜんぶ君のせいだ。が好きで好きでしょうがなくて。

咎憐无:ムチャクチャ可愛いなって。今では一人一人の性格もわかるようになって。

── じゃ、聞きましょうか、みなさんの性格を。

全員:おお〜!

── まずましろさんは?

咎憐无:……ええっと語彙力がないんで〜〜、あ、でも喋り方のマネはできるかもしれない。“はっくしょん!クシュン”。先にはっくしょん!って言ってから、本当のくしゃみが出てくるんです。言葉で。

めぐみ:ましろは言葉で“はっくしょん!”って言って、ワンクッション置いて、クシュンって本当のくしゃみをするんです。それに一番最初に気がついたのがとがれ。

咎憐无:あと空気がスゴい読めて、誰の味方とかもせずにちゃんと人の意見を聞いてそれを理解して。

よつ:よつめぐ(一十三四・如月愛海)の意見の相違のクッションになって。

ましろ:そういうボクをとがれが見ててくれてる。

よつ:ましろも自分の意見を言うようになったので、次は君(咎憐无)だね。

咎憐无:まだまだそこがアレなんで(笑)。

── じゃ、次、めぐみさんはどういう性格ですか?

咎憐无:めぐみんは最初はスゴい真面目かと思ったら、意外に違って。ちゃんとしてるけど可愛いい部分がたくさんあって、抜けてる所がほんの1ミリくらいなんですけどあって、そこが可愛いい〜ってなる。

よつ:めーさんスゴい可愛いい所があるのに、その話をされるとスゴい照れ屋だから…。

咎憐无:クールかと思ったら以外に乙女で。ちょっとしたことですぐ照れちゃって。

── じゃ、よつさんは?

咎憐无:よっちゃんは──あ〜言おうとしてたことが出てこない──

よつ:何もないんかい!

咎憐无:いや、あるあるある。「彼女にしたい」というのは一番ある。

よつ:いや、ありがと。

めぐみ:よっちゃんが一番とがれを見てるかもしれない。

咎憐无:見てくれてる。

ましろ:二人は楽しいときのテンションとかも近くって。楽しいを共有してる感じ。

 

この辺りからしばらく女子会トークとなり、話題は多岐に及んだ。咎憐无加入当時はそういった会話にも入って欲しいこともあり、メンバーはLINEを咎憐无宛に飛ばしまくった。けれどもそこに咎憐无が参加していくには少し時間がかかり最初はスタンプでしか返せなかったとか。それが今ではましろ、如月愛海がスルーして一十三四、咎憐无で盛り上がっているとのことだ。

── 咎憐无さんが入ってからなんか、みなさんライヴをホントに楽しくやっているような印象があるんですが。

めぐみ:ものスゴい天然のおバカさんの方なので、自分たちが鍛えられることも多いし。とがれも素直だから受け入れてくれるんですよ。だから笑顔が絶えない。ずっと笑ってますね。

ましろ:ナチュラルにこういうことができるようになったから、それが表にも出て、患いさんからもそういう所が見えて。

── じゃあ、いいバカですね(笑)。

咎憐无:いいバカです。

めぐみ:天性のいいおバカさんです。バカも悪い意味じゃないから、ホントこんな人出会ったことがないくらい、スゴい空気をよくしてくれるし。

ましろ:空気は読まずに、バカだから自然と。

咎憐无:これからもそのバカを突き通して行きたいですね。

よつ:この会話の中でバカって何回言っただろ(笑)。

めぐみ:でも私たちの悪い部分も見えてるんで、それを結構言ってくれたりするし。本当に言い合える仲になったなと思います。

咎憐无:それ、つい最近だよね、お互いちゃんと言い合えて…思いが一つだなって思ったの。

── そういえば、この間出たアルバム『Egoistic Eat Issue』の初回盤に入ってるソロ曲の「めしぇあ!」。入ってすぐなのにソロ曲をもらえて、WWW Xのあの満員の前で一人で歌って…って、スゴくないですか?

咎憐无:考えたことがないことが起きちゃったなぁって。メンバーがいてくれるし、患いさんもみんな味方だし。緊張せず自分の歌詞を大切に歌えたかなと思います。

── この忙しかった10ヶ月を振り返って咎憐无さんの一番いい思い出ってなんですか?

咎憐无:え〜〜、一つに絞れないけど、話し合いとかで自分の思いをみんながわかってくれたっていう瞬間が一番うれしいです。心が開けたとき。(泣き出しそうな咎憐无、それを「めしぇあ!」にかけてメンバーが冷やかすと本当に泣き出してしまう)

ましろ:こうやってとがれが色々と表現してくれるようになったから。

めぐみ:とがれって本当に涙もろい。人が泣いてると。

咎憐无:意味もなく泣いちゃう。

 

ライヴへの意気込み

── そしてこれからライヴが29本続くのですが、それにかける意気込みを。

咎憐无:まだ行ったことのない地方もあるので、想像もできないんですけど。新たな見せ方とか、自分がどんな風に変わっていけるだろうていうワクワクもあるし、患いさんも増えていったらいいなという思いもあるので、しっかり積み重ねていきたいと思います。

よつ:また4人になって、ありがたいことに色んな地方に行けるので、強くなったぜん君。を見せられるというのがスゴいワクワクするので、楽しい感じで行けます。シャウトもお風呂で練習してるのでお楽しみに(笑)。

めぐみ:人生色んなことがあると思うんですけど、ライヴに来たら笑ってられるような、そんな空間をこれからも作りたいなと思います。

ましろ:とがれが入ってからも、ボクたちはずっとライヴを続けてきて、ライヴで成長してこれたから。今回5ヶ月もかけてライヴを続けられるというのは、ボクたちにとっても絶対強みになる5ヶ月になるから。みんなに是非見てて欲しいな──全公演ソールド・アウトしたらいいなって、思うなぁ〜〜。頑張ります。

── 分かりました。では最後に締めの言葉を咎憐无さんから。

咎憐无:ツアーまだまだ前半ですが、ちょっと遠征してみようかな…と思ったら遊びに来て欲しいなと思うので、ぜん君。これからもよろしくお願いします。

── 上手くまとまりました(笑)。ありがとうございました。

ぜんぶ君のせいだ。:どうもありがとうございました。(場内大拍手)

 

このあとサイン会、特典会が行われた。

IDOL AND READ 012 のご案内

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    A5判 / 240ページ / ¥ 1,320

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    さらに、2017年をPERFECT YEARと称して怒涛の活動を展開しているバンドじゃないもん!のぐみてゃん、BiSからのGANG PARADEへのレンタルトレードが無期限延長となったアヤ・エイトプリンス、大食いアイドルとしてテレビでも大活躍中のもえのあずきら、超メジャーから地下まで、今回も幅広いラインナップで迫ります。

    【CONTENTS】
    松井珠理奈 SKE48

    荻野由佳 NGT48

    渋谷凪咲 NMB48

    七星ぐみ バンドじゃないもん!

    伊藤千由李 チームしゃちほこ

    小林れい 夢みるアドレセンス

    小田桐奈々 放課後プリンセス

    和田 輪 Maison book girl

    アヤ・エイトプリンス GANG PARADE

    咎憐无 ぜんぶ君のせいだ。

    ましろ CY8ER

    もえのあずき バクステ外神田一丁目

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