
9月29日、書泉ブックタワーにおいて「IDOL AND READ 012」発売記念トークショー&サイン会が、ましろ(CY8ER)を迎えて行われた。司会進行はIDOL AND READ吉田編集長が担当。
2時間ノンストップで喋りました。けっこう衝撃的な内容です!
── 拍手でお迎えください、CY8ERのましろさんです。
ましろ:こんにちは、今日はよろしくお願いします。(場内大拍手)
──まず9月8日に行われたCY8ERのリキッドルームでのツアー・ファイナルのことをお聞きしたいと思うのですが。やってみてどうでした。
ましろ:リキッドルームはすっごいいっぱい人が来てくれて。私、CY8ERでリキッドルームを埋めることが夢だったんですけど、ず〜っと奥までみんながいてくれて、手を振ってくれて。それと、初めて自分の家族がライヴを見に来てくれたので。
──ご家族がいらっしゃるようなことをツイートしてましたけど、僕の目の前の関係者席に4世代の家族がいたので、たぶんそうだろうなぁ〜って思ったんですよ。
ましろ:吉田編集長の前にうちの家族がいたらしくて恥ずかしかったんですけど(笑)。
──MCのときに泣いてたじゃないですか、あれはどうして?
ましろ:家でも“なんで泣いてたの?”って聞かれたから、“そういうときもあるんだよ”って。ステージでメンバーみんなの話を聞いてたら、なんかこみ上げてくるものがあったんです。
──アンナさん(藤城アンナ)が最初にMCして、泣ける話をしてましたからね。
ましろ:そうそう、完全にアンちゃんにやられました。
──でも会場は超満員で。
ましろ:メッチャうれしかったです。リキッドルームみたいな1,000人規模のキャパの所でやったことがなかったし、埋まるのかな〜っていう不安もあったし。でも実際やったらたくさん来てくれて。
──このコンサートはイベンターに頼まずに、自分たちで「手打ち興行」としてやったのが、本当にスゴいですね。
ましろ:それは本当に、はむちゃん(苺りなはむ)とか運営の人たちが頑張ってくれて、大人の手を通さないでできたっていうことはなかなか無いことなので。ありがとうございます。
──当日ライヴを見に来てくれた家族のみなさんについては、「IDOL AND READ 012」を読んだ方はわかると思うんですけど、お母さんの話がとにかく衝撃的で。なんですけど、ましろさん、インタビューの最初に“まず生い立ちから聞いていきたいんですけど”…って質問しようとしたら、こちらの言葉が終わらないうちに喋り始めて、そのままそこからほぼノンストップで2時間喋りっぱなしで。それを文字に起こしたら30,000字あったんですよ(笑)。でも結構書けない話もあって。
ましろ:ヤバい話がいっぱいあって(笑)。
──それを省くとほぼ載せた量くらいになったんですけど(笑)。
ましろ:もうみんな読みました?まだって人います?これから読む?あ、じゃ衝撃だよ結構(笑)。
──お母さんの話がとにかく衝撃的で。
ましろ:全員衝撃的です(笑)。インタビューのときはたまたま母をピックアップしただけなんですけど、お父さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんも衝撃的なので。
──お兄さんの話はまったく出なかったんですけど。
ましろ:そうですね、お兄さんは私と12歳年が離れてて──お母さんバツイチなので親が違うんですけど──私、お兄ちゃん子だったんです。それで、家を出るときに、起きてると私が号泣しちゃうから、私だけ寝てる間に家族に見守られて家を出ていったんです。今、お兄ちゃんはラインも返してくれなくて、壁を作られてますけどね。お姉ちゃんは歯医者さんで働いてるんですけどーー。
──えっ、それ喋って大丈夫?
ましろ:大丈夫です(笑)。歯医者さんで働いてるってみんな知ってるよね。
──お父さんの話は、早稲田を出たってことは話してましたけど。
ましろ:そうですね、お父さんは私が小学3年生くらいのときに急に仕事を辞めて、そこから高校3年生になるまで10年間くらい株とかで生きていて、ずっと家にいましたね。別に貧乏な家じゃないので。
──だって、おじいさんの銅像が立ってるんですよね。
ましろ:ひいじいちゃんの銅像があります。政治家で飛行機会社の社長さんで、ちょうど戦争のときだったんですけど、とんでもない金持ちだったみたいです。おじいちゃんは慶応で、ママの方は東大の家系で。
──東大、慶応、早稲田。
ましろ:だから私は家族から破門気味でしたね(笑)、何をやってるんだって。
──いやいやいや。
ましろ:だから今、頑張ろうとしています。
──でも、成績は良かったんですよね?
ましろ:いや、あの、それも何だか分からないんですけど、学校の先生がスゴくいい人で、テストに出る範囲とか形式とか教えてくれるんですよ。だから勉強はできないけどムダに成績は良かったんです。“どういう問題が出るんですか?”って聞いたら、“こういう問題が出るよ”って教えてくれて、マジでそういう問題が出るんです。
──たぶんその先生って男ですよね。
ましろ:そうです。大丈夫です、何もしてないです(笑)、いい人でした。
その他、美術も音楽も成績の良かったましろだが、体育だけは苦手だったようで、本誌撮影の際のケンケンや、振り付けの反復横跳びができなかったこと、ただ体は柔らかく、腕が曲がりすぎて踊っている最中に腕が外れそうになったこと等の話が飛び出した。
──でも今度アイドル大運動会に出るんですよね。
ましろ:ハンディキャップが欲しいです(笑)。だって中高生のアイドルって現役じゃないですか、そういう子たちと戦うっていうのは…。あ、でも、はむちゃんがヤバいんです。
──いい意味で。
ましろ:そう、いい意味でヤバくて、中学か小学生だかの頃に50m走で6秒台の学校新記録を出したらしいんです。だからCY8ERの隠し玉は社長のはむちゃんだと思います。
──CY8ERは人数が増えてどうですか?
ましろ:楽しいですよ。みんな仲いいし、思ったことを共有できるタイプだし、もし何かあっても誰かが駆け寄って言ってくれるんですよ。だからこのグループはすごく優秀だと思います。仲良しですし完全にハッピーです。
──僕、ましろさんの加入が発表されたCY8ERの初ライブを渋谷GARRETに見にいったんですけど、そのときはましろさんの前のことは知らなくて、姫カットにしたアイドルらしいアイドルが出てきたと思ったんです。でもその後SHACHI(ましろの別プロジェクト)を知って、こんなこともするんだっていう二面性が面白くて惹かれたんです。
ましろ:うれしいです。
──二つのことをやることによって魅力が4倍にも5倍にもなるような人なのかなって。でも逆に言うと一つのことに集中できないタイプということにもなるんですけど(笑)。
ましろ:一つのことに徹しちゃうと、私、真っ直ぐ過ぎちゃって、すごく厳しい人間になっちゃうんです。でもSHACHIがあると、二面性を出すことで──HIPHOP界隈とアイドルってあまり関わりがないから──お客さんが増えてくれるんですよね。お客さんのシェアもできるし、自分のすることでもっと相乗効果が出せたらいいなって思ってます。
──CY8ERは大好きなんだけど、CY8ERだけにしちゃうと、もしかしたらまた厳しい人間になっちゃうかもしれない?
ましろ:絶対になっちゃうと思う。アレもしたいコレもしたいって絶対なっちゃうんですよ。だからよくない。
──それ(二面性)を認めてくれるりなはむさんって、やっぱスゴイいですよね。
ましろ:優しい、本当に一番優しい。よく分かってくれてると思います。
この後上野不忍池で行われた本誌撮影時のこぼれ話の話題になり、ましろが上野駅構内で迷子になったこと、さらに川崎のタワーレコードのお洒落なトイレが鏡貼りがスゴくて出口が分からなくなったこと、今日も控え室から出たら戻れなくなったこと等数々の記憶喪失エピソードが噴出した。
ましろ:この前の遠征のときにも、私、今後のこととかをはむちゃんに熱く語っていたらしいんです。はむちゃんは眠いのにちゃんと聞いててくれて、でも途中で“何かおかしいな”って気づいたら、どうやら私は寝ながらずっと喋っていたらしくて(笑)。全然覚えてないんです(笑)。
──(笑)、失くした能力はいっぱいあるんだけど、不思議な能力をいっぱい持ってますよね。残像が見えるとか。
ましろ:そうですね、残像が見えます、本当に。残像シリーズは今回の本(「IDOL AND READ 012」)に書いてあるので是非読んでください。あと、記憶を飛ばすこともできます。イヤな記憶を消せるんです。学校の帰り道が嫌いだったんです──これも本に書いてあります──、そのときこの帰り道の記憶をどうやって消そうかなと思って、“記憶を消そう、記憶を消そう…”って思ってるうちにもう家に帰ってる……という能力を持ってて。そのときなぜか安室さんの「Can You Celebrate?」とか松田聖子さんを歌いながら帰ると忘れるんですね(笑)。
──イヤなことを忘れられるっていうのはいい能力だと思います。
ましろ:そうですね、イヤなことはなるべく忘れたい。
──で、時間もかなり押してきちゃったんですけど、10月17日には渋谷のeggmanで──。
ましろ:はい、私の生誕イベントをeggmanでやるので是非来ていただきたいんですけど。今ちょうどsold outになっていて。でも当日券も出しますしキャンセルとかももしかしたらあるかもしれないので、チケットをゲットできなかった方もまだあきらめないでいて欲しいです。eggmanのステージでは去年11月14日にBPM15QがCY8ERに改名しますっていうときに上がっています。実はあのとき私は仮面を付けてステージに立ってたんです。そのとき声帯の手術をしたばかりで主治医の先生にはブッチギレられたんですけど、“どうしても歌いたいから”って頼んで。それくらいCY8ERに対する私の気持ちは本気だったから、だから仮面を付けてでも出たかったんです。本当はあの場で顔を出したかったんですけど…。
──まあ、いろいろあってと。では、その生誕への意気込みをお願いします。
ましろ:絶対楽しいと思うので、みんな着替えを持ってきてください(笑)。
──ということは、何か仕掛けがあるんですか?
ましろ:全然ないです(笑)。暑くなるから着替えてきた方がいいよっていうだけです(笑)。
──SHACHIの告知は何かあります?
ましろ:あ、ミュージック・ビデオを作ります。これも海外の方にお願いしていて。SHACHIはワールドワイドに行きたいと思ってます。日本だとジャケットとかMVとか決まっちゃてる感じがあるじゃないですか、私それがイヤなんで。だから色んな国の良さを取り入れて、自分が見つけたアーティストさんに連絡をとって、
──私は英語が喋れないのでそこは仲間に任せてるんですが──おもしろいことがやっていけたらいいなと思ってやってます。楽しみにしてください。
──CY8ERの次の大きなニュースはあるんですか?
ましろ:どこになるのか分からないんですけど、色々考えているので何かしらもうじき結構大きなお知らせがあると思います…たぶんたぶん。何個かあると思うので、超楽しみにしてくれたらうれしいです。今日はありがとうございました(場内大拍手)
このあと、サイン会&特典会が行われた。
IDOL AND READ 012 のご案内
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IDOL AND READ 012
A5判 / 240ページ / ¥ 1,320
今を駆け抜けるアイドルの生い立ちを追いかけたパーソナルロングインタビュー集『IDOL AND READ』の第12弾。
今回は、表紙にプロレス活動も話題のSKE48の絶対神・松井珠理奈を、裏表紙に今年の第9回AKB48選抜総選挙の速報で1位、最終結果で5位を獲得した大躍進アイドルNGT48の荻野由佳を迎え、さらにNMB48からは「なぎちゃん」こと渋谷凪咲も登場と、48グループの先鋭アイドルが多数登場します。
48グループの激動を闘ってきたアイドルたちが、生い立ちから、現在、そして今後の野望までを、2万字規模インタビューでたっぷりと語っています。さらに、2017年をPERFECT YEARと称して怒涛の活動を展開しているバンドじゃないもん!のぐみてゃん、BiSからのGANG PARADEへのレンタルトレードが無期限延長となったアヤ・エイトプリンス、大食いアイドルとしてテレビでも大活躍中のもえのあずきら、超メジャーから地下まで、今回も幅広いラインナップで迫ります。
【CONTENTS】
松井珠理奈 SKE48荻野由佳 NGT48
渋谷凪咲 NMB48
七星ぐみ バンドじゃないもん!
伊藤千由李 チームしゃちほこ
小林れい 夢みるアドレセンス
小田桐奈々 放課後プリンセス
和田 輪 Maison book girl
アヤ・エイトプリンス GANG PARADE
咎憐无 ぜんぶ君のせいだ。
ましろ CY8ER
もえのあずき バクステ外神田一丁目