B=PASS 2017年4月号
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□ ライナーノーツ
海外アーティストのCDを買うと、中に入ってますよね。「ライナーノーツ」というのは、そのアーティストの経歴や、そのCDに収録されている曲について書かれた解説文のこと。アーティスト以外の人間が書くことが多いので、本人が文章を書いた場合は「セルフライナーノーツ」と呼びます。「ライナーノーツ」はアナログ盤の頃からあって、当時はジャケットの裏側に書いてありました。ちなみに「ノーツ(notes)」を日本語に訳すと「原稿」とか「書き留める」という意味で、「ライナー」は「裏地」。要するに、ジャケット(上着)の裏側(裏地)に書いたことから、こう呼ばれるようになったそうです。
□ ライム
「韻(いん)」のこと。歌詞(リリック)のフレーズの最後の言葉の母音を合わせ、言葉をスムーズに響かせるために「韻」をふむわけです。ヒップホップのアーティストは特にこれを重要視しています。
□ ライン録音
先ほどの「マイキング」は、マイクを使ったレコーディングの場合にする行為なわけですが、マイクを使わずに音を録音することもあります。それが「ライン録音」。これは、例えばギターやベースを録音するときに、アンプで鳴っている音をマイクで拾うのではなく、楽器とミキサーを直接接続して音を録る方法。マイクやアンプの種類、録音環境に左右されることがないため、キレイな音が録音できます。
□ ラフミックス
楽曲の完成形をイメージするために、各パートの録音が完了した段階で、ざっくりとしたミックスダウンを行なうこと。スケジュールの都合上、ミックスダウン、マスタリングまで間に合わなくて、ラフミックスの音源を聴いてインタビューをすることも、たまにあります。
□ リアンプ
リアンプとは、例えば、エフェクターを通していない素のギターをライン録音して、アンプシミュレーターなどを使って、様々な音に変更します。ただ、このままだとデジタルな感じが強いので、その変更した音を再びギターアンプから出して、それをマイク録音するという方法です。最近、この手法が使われることが多いです。
□ リズム
リズムには、ロックやポップスでよく使われていて、もっともポピュラーである8ビートや、ファンクなどで使われている16ビート、3連符をベースにしているシャッフルなどなど、いろんな種類(リズムパターン)があります。このリズムパターンの上に、さまざまな音が乗せられて音楽になっていくので「リズム」は「メロディ」「ハーモニー」とともに、西洋音楽を構成する三大要素のひとつとしてあげられます。ちなみに、8ビートは和製英語で、英語圏では8th note rhythm(もしくは8th note feel)といいます。あと、ジャズで使われている4ビートは、swing feel、16ビートはfunk beatと呼ばれることもありますね。
□ リズムギター(サイドギター)
楽曲のリズムに合わせてギターを弾いて、ベースやドラムと一緒に楽曲全体を支えるギターパートのことを「リズムギター」(もしくはサイドギター)と呼びます。間奏になったら、ステージの前まで出てきてギターソロを弾くリードギターに比べて地味に思われるかもしれませんが、リズムギターってめちゃくちゃ大事なんです。リズムをしっかり刻まないと演奏がバラバラになっていくし(しかもめちゃくちゃ目立つんですよね・汗)、リズムギターの音が楽曲の雰囲気に直結していくので、サウンドを構築する上でとても大切なパートなんですよね。というか、バンドにとっていらないパートなんてものは存在しないし、なんでもそうですけど、目立っている人の後ろを支えている人ってとても重要なんです。
□ リップシンク
ミュージックビデオは、完成した楽曲を撮影・編集した映像に付けているわけですが、例えばAメロが流れているのに、口の動きが全然違う。よく見ると、これサビのところ歌ってるんじゃない?なんてことがあったらダメですよね。なので、映像を撮影するときは、完成した音を実際に現場で流して、それに合わせて歌っている、というか口を動かしています。これが「リップシンク」。言ってしまえば「口パク」のことなんですが、いわゆるテレビとかライヴで実際に歌わずに音を流すという行為とはまったく別物です。あと、人によっては「口パクだと普段歌っている表情と変わってしまうから」という理由で、撮影中に普通に歌っている方もいますよ。
□ リハーサル

「サウンドチェック」がリハーサルなんじゃないの?って思うかもしれませんが、厳密に言うとちょっと違います。リハーサルでは数曲を通して演奏してみたり、ライヴバージョンにアレンジしている繋ぎの部分をやってみたり、スクリーンを使用する場合はその動きとズレがないか実際に合わせてチェックしてみたり……。「サウンドチェック」は音自体の確認、「リハーサル」はライヴの流れの確認といった感じで捉えていただければと。

□ リフ
「リフレイン(繰り返し)フレーズ」の略。もともとはジャズの現場で使われていた言葉で、ソロ・フレーズを引き立てるための反復演奏のこと。主旋律(ヴォーカル、メロディーなど)が変化していくのに対して、バックで演奏しているギターやベースが同じ音を繰り返し演奏しているフレーズのことを「リフ」といいます。
□ リミックス
ミックス・ダウンの逆パターン、みたいなものです。一度構成され、完成した楽曲を、もう一度パーツに戻し、その素材を使ってまったく種類の違う、もう一つの楽曲を組み立てること。大抵ヴォーカル部分だけを残して、バック・トラックが別物になるパターンが多い。テクノ、ヒップホップなどのジャンルでよく使われる用語。
□ リムショット
ドラムの打面(叩いて音を出す場所)には皮が張ってあるのですが、その皮のことをドラムヘッド(通称:ヘッド)と言います。それで、そのヘッドを固定している縁の部分が「リム」。このリムの部分を叩く奏法を「リムショット」と言います。リムショットは2パターンありまして、まず、ヘッドとリムを同時に叩いて、“スカーン!”と普通に叩くよりも大きい音を出す「オープンリムショット」。もうひとつが、ヘッドを押さえながらリムを叩いて“カッカッカッ”とリズミカルな音を出す「クローズリムショット」です。ロック系のドラマーさんのスティックをよく見てみると、なぜかスティックの真ん中辺りがボロボロになっているのを見たことありませんか? あれはオープンリムショットをすることで、スティックが削れてしまっているんです。
□ リリックビデオ
ミュージックビデオには、アーティスト本人が演奏したり、ドラマ風な映像を盛り込んだりとさまざまなものがありますが、最近増えてきているのが、楽曲の歌詞をフィーチャーした「リリックビデオ」。昔はバックが真っ黒のところに歌詞が表示されるシンプルなものが多かったのですが、最近は背景を曲の雰囲気に合わせたり、表示されている歌詞が動いたり、いろんな工夫がされていてかなり見応えのあるものが増えてきました。
□ 琉球音階
そもそも音階とは何か? ある音とある音の(たとえばドとレ)高さの差を音程と言います。この、音程差のあるいくつかの「音」を高さの順にならべたものが「音階」です。で、「音階」というのは、地域/民族/時代によって様々な種類があるのですが、現在では「音階」にも国際基準のようなものがあり(ちなみに「平均率」というのが正式名)、それがみなさんよくご存じの「ドレミファソラシド」です。これは西洋地域の音階なのですが……というわけでもうお分かりですよね? 「琉球音階」とは沖縄地域の音楽に特有の音階ことです。具体的には「ドミファソシド」。もしピアノやギターが近くにあったら、この音階を組み合わせて何か弾いてみてください。沖縄っぽい雰囲気の音楽が出来ますよ。もうひとつちなみに。スケール=音階です。本誌に「スケール」とう言葉がもし出てきたら、それは「音階」のことです。
□ リードギター
バンドにギタリストが2人以上いる場合、それぞれが弾くパートを分けることがあります。そのときにメロディやギターソロを弾くパートのことを「リードギター」と呼びます。バンドによって、どちらがリードギターを弾くかはまちまちで、この人はリードギターを弾く人(=リードギタリスト)と決めてしまうこともありますし、演奏する曲ごとに、リードギターを弾く人が変わることもあります。
□ ルート音
コードの中で一番低い音(もしくは基準になる音)のことを「根音=ルート音」と言います。例えば、Cというコードの場合、構成音はド・ミ・ソの3つで、ルート音は「ド」になります。インタビューで、ベーシストが「今回はルート弾きに徹していて」っていう発言をしているのを読んだことはありませんか? 「ルート弾き」というのは、ベースにとってとても基本的なことで、要するに「余計なことをせずに、シンプルに徹している」という風に捉えてもらえれば。
□ ルーパー
ライブで「ギターの音をその場で録音・再生して、その音に合わせて演奏する」っていう光景を見たことありませんか? あのエフェクターを「ルーパー」と言います。もちろんルーパー単体で売ってもいるんですけど、空間系の中で挙げた「ディレイ」の中に入ってたりすることもあります。
□ レコーディング・ブース
通称:ブース(booth)。日本語に訳すと「小部屋」という意味。マイクを立てて、歌や楽器を録音するための部屋のことです。室内は完全防音で、ヴォーカルを録音するためのやや小さめの部屋(ヴォーカル・ブース)や、ドラムのためのやや大きめなもの、バンドが一発録りをするための大きなものまで、ブースのサイズはいろいろあります。また、レコーディング・ブースは、ガラス窓を通してコントロール・ルームから丸見えになっていることが多いことから、「金魚鉢」とも呼ばれていたりもします
□ レフ版
撮影のメイキング映像や写真を見ていると、被写体の近くでアシスタントさんが“丸かったり四角かったりする板とか布”を持っているのが見切れている場面がたまに出てくるのですが、あの板や布のことを「レフ版」と言います。レフ版を使うことによって光を間接的に反射させて被写体を明るく写すことができるんです。また、種類もいろいろあり、素材や色によっても効果が変わります。ちなみに、レフ版の代用として、スケッチブックとかノートみたいな白いものを使っても似たような効果を得られるので、気になる人は一度試してみてくださいね。
□ レーベル
よく「新レーベル設立!」っていうのを見かけると思うのですが、基本的に「レコードメーカー」と「レコードレーベル」はCDを作る会社という意味では同じなのですが、「レーベル」は「レコードメーカーのブランド」みたいな感じです。例えば、サントリーとかアサヒなどの飲料水メーカーの場合、ビールやジュース、お茶にコーヒーなど、いろんな種類の飲み物を作ってますよね? それと一緒でひとつのレコードメーカーに、いろんなレコードレーベルがあるという感じです。
□ ロケハン
ロケーション・ハンティングの略。実際に撮影をするロケ場所に、事前に行って下見をすること。どんなシチュエーションで撮影ができそうか調べる以外にも、近所にケータリングが買えそうな場所はあるか? 雨が降ったときに逃げることができそうな場所はあるか? などなど、当日の撮影をスムーズに進行させるために、ありとあらゆることを調べます。
□ ロック・フェスティバル
今や真夏の野外のみでなく、年間通して行なわれるようになったロック・フェスティバル。ひとつのジャンルに特化したものから、さまざまなジャンルのアーティストが集まるものまで、その形も多様化していますが、現在世界各地で行なわれているロックフェスの起源としてあげられるのが、1967年に行なわれた「モントレー・ポップ・フェスティバル」や、1969年に行なわれた「ウッドストック・フェスティバル」です。どちらもアメリカで開催されました。日本でも数え切れないぐらいの音楽フェスが行なわれていますが、海外だと、イギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」や「ダウンロード・フェスティバル」、アメリカの「コーチェラ・フェスティバル」などが有名で、日本人アーティストも度々出演しています。
□ ロングトーン
文字の通り「同じ音を伸ばし続ける」ということ。文字にすると「あーーー」という感じ。このときに、お腹から声が出ていないと、声がぶれてしまいます。腹式呼吸をして安定したロングトーンが出せるようにしましょう。