B=PASS 2017年4月号
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□ ハイレゾ音源
ハイレゾとは、「High(高い)」「Resolution(解像度)」のことで、要するに「高解像度の音源データ」ということです。音源によって変わるのですが、情報量はだいたいCDの約3〜6倍。スタジオの原音に近い臨場感のある音が楽しめます。ただし、ハイレゾ音源は大容量のため、ネット上でダウンロード購入し、再生するには専用の再生機器やヘッドフォンが必要になるのでご注意を。
□ 倍テン/半テン
ロックやパンク系の曲に多いんですが、サビに入るタイミングでドラムの手数が増えて高揚感がグっとあがってくる、みたいなアレンジを聴いたことはないでしょうか。なんか曲が速くなったような気がして、走り出したくなる感じといいますか。あの「なんか曲が速くなっている」ようにするアレンジのことを「倍テン」(もしくはダブル)といいます。意味としては、テンポを倍速にしたような感じ=倍テンなのですが、あくまでも倍に「したような感じ」なだけであって、実際にテンポが速くなっているわけではないので気をつけてください。その逆で、それまでの流れからテンポがゆっくりになったように聴こえるアレンジもありますよね。まったりする感じといいますか。あのアレンジを「半テン」(もしくはハーフ)といいます。それまでのテンポを半分にして、ゆったり聴こえるような感じにする、というニュアンスです。ただ、こちらの場合も実際にテンポが変わっているわけではありませんのでご注意を。

□ ハウリング
通称:ハウる。例えば、カラオケで歌っているときに、スピーカーが「キーーーン」とか「ブーーーン」とか異音を発する現象のことです。大雑把に言うと、マイクが拾った音が、スピーカーを通して出てきたときに、再びその音をマイクが拾ってしまうというのが原因。対処法としてはマイクのボリュームを下げたり、マイクとスピーカーの位置を離すと治まったりします。お試しあれ!

□ 歯ギター
これを用語というかなんというかなんですが(苦笑)、普通だったら指、もしくはピックでギターを弾きますが、自分の歯をピック代わりにして弾いてしまう特殊奏法を、通称:歯ギターと呼びます。伝説のギタリスト:ジミ・ヘンドリックスがやっていたことで有名。主に前歯で弦を弾くみたい。ただ、口の中や舌を切ったりして危険なので、自己責任でお願いします。
□ ハケる
撮影、あとはライヴもそうですね。写真に映り込んでしまう位置、客席から見えてしまう位置に何か必要ではないものがある場合、それを動かす/片付けることを「ハケる」と言います。例)「それ邪魔だからハケといて」。あと、出演者が演奏を終えて、ステージから舞台袖や楽屋に戻ることも同様に「ハケる」と言います。
□ ハコ
ライヴハウス、ホール、劇場、アリーナ……いろんなライヴ会場がありますが、サイズ問わず、公演を行う会場のことを「ハコ」と言います。小さい会場を「小バコ」、大きい会場を「大バコ」と言うこともありますね
□ はしる/もたる
演奏をしていて、元々の曲のテンポよりだんだん速くなっていくことを「はしる」、その逆で、テンポがだんだん遅くなっていくことを「もたる」と言います。例)「ちょっと走り気味だから落ち着いて行こう」。
□ 花道
ステージから客席に向かって伸びている道のことを「花道」といいます。これは結構有名ですね。花道は元々歌舞伎で使われていたもので、舞台の下手から観客席を縦に貫く通路があるんですが、そこから演者さんが入退場をしたり、そこで見せ場となるような演出をしていたりしていたんですね。で、そこがなぜ花道と呼ばれるようになったかというと、演者さんがその通路を通るときに、お客さんがお花を渡していたことから、というのが一般的なようです。
□ バミリ/バミる
写真撮影やライヴの現場などでは、カメラや照明の位置、スピーカーやアンプを置く場所を、実際にアーティストがその場に立つ前に決めておきます。で、最初に決めた位置を知らない人が後から見てもすぐ分かるように、ガムテープなどを床に貼って目印をつけておくのですが、この目印のことを「バミリ」、目印をつける行為を「バミる」と言います。例)「ここの位置、バミっといてー」。
□ バラシ
「仮で予定していたスケジュールをキャンセルする」こと。例)「この前お願いしていた例の件なんですけど、バラシでお願いします」。ちなみに、ライヴの現場になると、公演が終わった後の片付け=撤収作業のことを言います。あとは、単純に物を片付ける際にも使ったりしますね。例)「これバラしといてー」。
□ パン(パンニング)
パンニング(通称:パン、もしくはパーンとも)とは撮影方法のひとつで、カメラの位置を固定したまま、カメラの向きを左右へ水平に振ることを言います。同じく、カメラを固定した状態で上下に振ることをティルトと言いますが、最近は上に振ることを「パン・アップ」、下に振ることを「パン・ダウン」と言ったりもします。
□ パンチイン/パンチアウト
レコーディングで、ある特定の一部分だけを録り直す手法のことを「パンチイン/パンチアウト」といいます。例えば、Bメロの一部分だけをミスしてしまったとしましょう。そういうときは、録音データを再生して、指定の場所で再録音(パンチイン)。その部分が弾き終わったところで終了(パンチアウト)します。たった一ヵ所ミスしてしまったがために全部丸々弾き直しということは、ほぼありません。
□ パーマセル(テープ)
あまり一般の方は使わないかもしれませんが、撮影現場でかなり重宝されているパーマセルテープ。何がいいかというと、その絶妙な粘着力! だいたいガムテープとセロハンテープの間ぐらいの強さでくっつくので、それなりにしっかりとした粘着性がありながらも、剥がしたときにテープの跡がつかなかったり、物を傷つけないので、バミる際にはほとんどパーマセルが使われます。カラーは白、黒、ベージュの3色がよく使われていて、白いパーマセル=白パーは表面に文字も書けるので便利!
□ 非圧縮/非可逆圧縮/可逆圧縮
いまや当たり前になったMP3。この「MP3」っていうのはファイルを圧縮する形式のこと。パソコンなどに音楽CDを取り込むときに、様々な形式にファイルを圧縮しているわけです。MP3に変換するとき、基本的に人間の耳では聴こえない部分の音を削っているのですが、「聴こえない」とは言うものの、やはり音質は悪くなります。そして、その音を削ってしまったファイルはもう元に戻りません。こういった圧縮形式のことを「非可逆圧縮」と言います。MP3以外だと、WMAやAACもこれにあたります。逆にCDの音質を全く劣化させずに抜き出すことを「非圧縮」と言います。これはWAVやAIFFといった形式が代表格。ただ、非圧縮音声はデータが大きいため、あっという間にパソコンの容量をオーバーしてしまうことも。そこで、元のデータを劣化させることなく圧縮する方法もあります。これが「可逆圧縮」。FLACやALACなどがあります。
□ 引き
カメラをAさんから離して、広い範囲を撮影することを「引き」と言います。先ほどの「寄り」とは逆の撮り方ですね。Aさんの全身(膝から上ぐらいまで)や、Aさんの背景を写真に入れることで、写真全体の空気感をうまく出すときに使います。
□ ピクチャーレーベル
よく「初回限定盤:ピクチャーレーベル」といった感じで目にしたことがあるのではないでしょうか。ピクチャーレーベルとは、CDやDVDといったディスク類の表面に、文字だけではなくイラストや写真が印刷されている仕様のことを言います。
□ 歪み系
読み方は「ゆがみけい」ではなく「ひずみけい」です。このエフェクターを使うと、音がノイジーになります。ものすごくザックリ言ってしまうと「ロックな音」。種類としては、様々なジャンルでよく使われる「オーバードライヴ」や、ハードロックやメタル系で使われる「ディストーション」、濁った音を作り出す「ファズ」などがあります。歪み系エフェクターは、ロック系の曲で使用されるエフェクターの中でも一番メジャーなものと言っても過言ではないでしょう。
□ ピック
ギターやベースといった弦楽器を弾くときに使うもの。ピックにはティアドロップ型、トライアングル型などいろんな種類があります。しかも、素材や厚さによって音が変わってきます。ライヴ終わりにステージからバーっと豪快に投げられたりしますけど、実は細かくて奥深いものなんですね。自分がイメージしている音が出しやすく、なおかつ弾きやすいものを選ぶために、いろいろ試しているわけです。デザインもかわいいものから渋めのものまでいろいろあるので、見てるだけでも面白いと思いますよ。
□ ピックアップ
エレキギターやエレキベースの本体(ボディ)に、角が丸くなっている長方形の板みたいなものとか、黒くて四角い平らな板みたいなのが付いているのを見たことありませんか? ちょうどピックとか指で弾いているところら辺にあるんですけど、あの板みたいなやつのことを「ピックアップ」といいます。ピックアップは、弦を弾いたときに出た振動を拾い、それを電気信号に変換してアンプに出力する機械のこと。なので、弦が「声」で、ピックアップが「マイク」みたいな感じで捉えると、分かりやすいかと。ピックアップはかなり種類が多いので、それはまたの機会に……。
□  ピックスクラッチ
「ピックスクラッチ」は、ピックをちょっと傾けた状態でギターの弦に当てて、弦を引っ掻いたり、こすりつけたりして音を出す奏法のことです。「スクラッチノイズ」とも言われていて、ピックをブリッジ側からヘッド(ギターの頭の部分)に向けてスライドさせていくのが一般的ですかね。「ピックスクラッチ」をすると、「ギギギギギ」と錆びたドアが開くような不気味な音を出せたり、「ギューン」というダイナミックなジェット音が出せたりして、曲の中で良いアクセントになります。ただ、エフェクターなどを使って音を歪ませないと、そういう音は出ないので、ご注意を。「チョーキング」と「ピックスクラッチ」はエレキギターの醍醐味でもあり、いわゆる「ロックな感じ」を味わいやすいので、是非お試しを!
□ ピッチ
分かりやすく言うと「音程」のことです。音を外してしまっていることを「ピッチがずれてる」といった感じで使います。最近はピッチがずれても機械で補正できちゃったりしますね。便利ではあるんだけど上手くはなれないので、機械に頼らず練習あるのみ!
□ ビットレート
データを圧縮するときに、1秒間にどれだけのデータ量にするかを示す単位で、音楽の場合はkbpsと表記します。ビットレートの数字が大きいほど高音質になるもののデータの容量は大きくなり、ビットレートの数字が小さいほど低音質になるのですが、データ容量は小さくなります。なので、良い音で音楽を聴きたい!という人は、音楽CDをパソコンに取り込むときに、このビットレートを256kbpsとか、大きい数字に設定してください。っていうかそもそもの話、圧縮しないのが一番良いんですけどね……。ちなみに、音楽CDに記録されている音は1411kbpsです。
□ ヒップホップ
ここ2〜3年で日本の音楽シーンのメイン・ストリームに躍り出たヒップホップ。ラップとヒップホップはどう違う?と思ってる人も多い? ラップは、喋り言葉をビートにのせて連射する例のスタイルのことですが、ヒップホップとは、そのラップと、グラフティ・アート、そしてブレイクダンスの三つを指す、最先端の黒人ポップ・カルチャーの総称なのです。写真は1984年の映画「ブレイク・ダンス」。ヒップホップ黎明期の様子が、青春映画の中で分かりやすく描かれています。興味のある人は是非。
□ ビブラート
ロングトーン中に、音の高さを上下に、かつ小刻みに揺らす歌い方。文字で書くと「あーーー〜〜〜」といった感じです。ただ、ちゃんとした発声法ができていないと喉への負担が倍増するので気をつけてください。
□ PA
PAとは「Public Address」の略で、直訳すると「大衆伝達」といった感じ。最近は「Professional Audio」と呼ばれたりもします。たびたび見聞きするこの2文字ですが、PAとはライヴのときにステージ上の演者が出している音を、会場全体に響かせるための音響機材、もしくは設備のことを言います。そして、この音響設備を操作している人が、PAさん。より良いライヴを行なうためには、ミュージシャンの技術はもちろん、PAさんの技術がかなり重要。腕利きのPAさんは演者から絶大な支持を得ています。
□ PV/MV
今や動画サイトなどで簡単に観られるようになったPVですが、このPVとは「Promotion Video」の略。PVの起源には諸説いろいろあるのですが、ビートルズがテレビ出演するのが煩わしかったため、自分達の映像を撮ってテレビ局に送ったことが広まっていき、いわゆるPV=CDのプロモーションを目的とした映像は、QUEENが1975年に発表した「ボヘミアン・ラプソディ」が一番最初と言われています。ちなみに「PV」というのは和製英語で、日本以外の国では使われていません。英語圏では「Music Video」というのが一般的、というか日本でも最近はそう言われるようになりましたね。あと、「ビデオクリップ」とか「ミュージッククリップ」も和製英語ですよ。
□ PVシューティング
「シュート」って撮影のことなので、これは文字通りプロモーション・ビデオ撮影のこと。なんでPV撮影って言わないんでしょうねえ・・・あ、言う人もいますね(笑)。
□ BPM
BPM(ビーピーエム)とは、ビート・パー・ミニッツ(Beat Per Minutes)の頭文字をとったもので、1分間に刻まれる拍の回数のこと。例えば、1分間に140拍を打つ場合は「BPM140」といった具合に、楽曲のテンポを数値化するときに使います。BPMの数字が上がるほど、その楽曲の速度が速いということです。
□ PPH(ピー・ピー・ピー・エイチ)
「パン、パパン」と手拍子して、「ヒュー!」と叫びながら上にジャンプする、アイドルのライヴでお馴染みの合いの手。あの一連の動作をアルファベット表記にして「PPPH」と言います。「ヒュー!」っていうか「フゥー!」って言ってる気がしなくもないですよね。Bメロのときに入ることが多いです。
□ ファンク
ファンクとは、1960年代のアメリカで、結果ポップスの現場の1ジャンルとなり、白人文化へ次第にとけ込むことになったソウルの、「グルーヴ」という一番コアな部分を先鋭化させた、1970年代に生まれた黒人音楽のことです。同じフレーズを延々繰り返し、お祭りのような祝祭空間を作り出します。このスタイルで一番わかりやすい例を出すとしたら、やはりジェームズ・ブラウン、でしょうか。余談ですが、2003年の今となっては、精神的な部分は、むしろ現在の黒人音楽であるヒップホップに受け継がれ、ソウル/ファンクは既に音楽の1ジャンルである、と言うことができます。ソウル/ファンクとはどんな音楽か? これ、一言で表わすと「踊れる音楽」なんです。バカっぽいですが、それが実は本当に重要な要素で。何故かと言えば、ソウルはそのルーツの一つにゴスペル(黒人聖歌=教会で歌われる)を持っています。社会的に貧しい立場の人間が音楽で心を慰める。そのためには美しいメロディーと心から踊る事の出来るビートが切実に必要とされるものだったのです。・・・という事を理解していただきたかったので、今回ちょっと前置き長めでした。すみません。
□ フォール
「しゃくり」は“下から上へ”でしたが、「フォール」は「落ちる」というその字のごとく、“上から下へ”なめらかにさげていく歌唱法のこと。歌う際にピッチを合わせることはとても大事ですが、ただ正しく歌っているだけではどこか味気ないものになってしまいます。いろいろな歌唱法をおぼえて、あなたの歌に彩りを与えてみましょう。
□ 俯瞰(ふかん)
「あおり」とは逆に、水平より上の位置からレンズを下に向けて撮ることを「俯瞰」と言います。ここで思い出してもらいたいのが自撮り写真。顔を正面から撮るよりも、ちょっと上から撮ると小顔効果が出て、キレイに撮れたりしますね。あれが俯瞰撮影です。あとは、真上から撮影する「真俯瞰」もあります。商品だったり、物を撮るときはこの撮り方が多いですね。

□ ブックレット
CDに入っている写真集やバイオグラフィーなどが書かれた「小冊子」のこと。なので、CDを買うときに「16Pブックレット付」と書いてあったら、16ページの小冊子が入っていますよ、ということです。
□ フットコントローラー
ギタリストやベーシストは様々なエフェクターを曲によって使い分けています。それを切り替えるために使っているのが、「フットコントローラー」。エフェクターは、それ単体で使うこともありますが、いろんな種類を混ぜて使うことがほとんどです。なので、切り替えようとイチから設定するとなると、かなり時間がかかります。もしこれがライヴだったら、そんなことをしている暇はないですよね。曲が止まらないように瞬時に切り替えなければいけません。なので、事前に作った音を登録しておいて、「フットコントローラー」のスイッチを押せば、音がすぐに呼び出せるようにしているんです。ライヴに行くと、ギタリストやベーシストが足で何かをスイッチみたいなものを踏んでいるのを見たことありませんか? あれはフットコントローラーを踏んでいるんです。
□ ブラスバンド
トランペットやトロンボーンなど、金管楽器を主体に編成された楽団のこと。日本では吹奏楽のことをブラスバンドと言うこともありますが(吹奏楽部=ブラバン部みたいな感じで)、実はこれ、厳密に言うと違うんですよね。吹奏楽というのは、オーケストラから弦楽器を除いた編成である「ウィンドオーケストラ」のこと。そして、このウィンドオーケストラから木管楽器を除いた編成のことを「ブラスバンド」と言うんです。だから違うというか、日本独特の呼び方といった感じです。
□ ブラストビート
ドラムビートのひとつ。これは、バスドラムとスネアドラムを交互(もしくは同時)に、ものすごい速く叩くというもの。文字で書くと「ズダダダダダダダダ」。メタルなどの激しい音楽でよく使われています。
□ ブリッジミュート
曲によってまちまちですが、ロック系の曲のAメロとかで、ギターの低音が「ズッズッズッズッ」って強めに鳴ってるときってありますよね。実はあれもミュートの一種なんです。ギターを思い浮かべてください。弦を弾く側の一番端っこに留め具みたいなものが付いてますが、あれを「ブリッジ」と言います。で、ブリッジのちょっと内側の弦を手の腹の部分で軽く押さえながら弦を弾くのが「ブリッジミュート」。それこそロック系には必須の奏法です。「パームミュート」とも言います。
□ プリプロ
プリプロダクションの略。「プリ」は事前、「プロダクション」は生産という意味です。映画だったり、様々な分野で行なわれるものですが、音楽の現場におけるプリプロは、レコーディングをスムーズに行なうために、事前にギターの音色や曲のアレンジなどを、細かく詰める作業のことを言います。
□ ブレイクビーツ
レコードに収められた楽曲の中で、ドラム・ソロがフィーチャーされる部分がドラム・ブレイク。サビの前とか、曲の転換部に使用されることが多い。ヒップホップなどで言われる「ブレイク・ビーツ」とは、そのブレイクの部分をターンテーブル2台で交互にプレイ、接続して作り出されたリズム・トラックのことです。まあ、これは1970年代後半に、ニューヨークで始まったことなので昔の話。ブレイクビーツはそこからかなりの進化を遂げ、ここ10年ほどで、ロックから歌謡曲から、すべてがこのブレイクビーツの影響下にあると言えるほど、ポピュラー・ミュージックになくてはならない存在に。
□ ブレス
「息継ぎ」のこと。ロングトーンをするときに、ブレスのタイミングを間違えるとしっかりと伸ばせないので呼吸を意識してみましょう。あと、息継ぎする音(ブレス音)を敢えて入れることで歌に生々しさを持たせることができます。
□ プレスキット
いろんな現場で出てくるのですが、大元は、記者会見を行なうときに、事前に配布される報道関係者向け資料のこと。音楽業界の場合は、新人さんがデビューするときに、レコードメーカーがプレスキットを作ることが多いです。これまでの経緯を話しているインタビューやディスコグラフィだったり、いろいろな情報が載っています。たまに、ものすご〜く凝ったものもあって、これは配布物じゃなくて、売り物なんじゃない!?って驚くこともしばしば。ちなみに、「プレス」は「新聞/新聞社」という意味です。
□ フレット
ネックに打ち付けられている細い金具のこと。ヘッド側から数えて1つ目のフレットのことを「1フレット」、その隣りを「2フレット」といい、ボディ側に行くにしたがって数字が大きくなります。フレットがひとつ上がっていくごとに、音が半音ずつ上がっていくようになっています。

□ フロウ
ラップにおける節回しのこと。歌心、みたいなもんです。韻の踏み方/場所、ラッパーのリズム感覚によって個性が出ます。「キックのLITTELEのフロウは、滑らかでビート感がある」・・・例えばこんな使い方。
□ プロデューサー
大まかに言ってしまえば、作品を大きな視点で捉え、OK、NGのジャッジをする人のこと。自分で作詞曲を行なう方もいれば、アレンジなどで共同作業をし、当時者が陥りがちな視野の狭まりを正しい方向へ持っていくなど、その役割は個人個人で違います。
□ プロモーター
訳すと「宣伝する人」。いろんな業界にいらっしゃいますが、例えばレコードメーカーの場合だったら、リリースされるCDを媒体に宣伝したり、こういう特集はどうですか?と企画を売り込んでみたり、その取材を申し込むときの窓口役として活躍していただいたりと、いろいろお世話になることが多いです。で、その売り込みをするときに、音源を大量に詰め込んだ紙袋を持って、あっちこっちに行ったりするので、気づかぬうちに筋力がついていたり、腰を痛めてしまったりと、なかなかの肉体労働でもあります。
□ ベタ打ち
人間が楽器を演奏するとき、音の強弱やリズムのズレが出てしまうもの。しかし、そういう部分がガチっとハマることでグルーヴが生まれ、心地よさだったり、高揚感を生み出します。しかし、音をパソコンに打ち込んだとき、この強弱やリズムはすべて一定になります。いわゆる機械らしい音といった感じですね。こういった生演奏のニュアンスを意識せずにとりあえず音を打ち込んでみることを「ベタ打ち」と言います。
□ ヘッドバンギング
通称:ヘドバン。メタルやヴィジュアル系のライヴでよく見る、首を勢いよく振る行為のこと。一番ベーシックで有名なのは上下に振るパターンですが、左右はもちろん、8の字や円を描くように振るパターンもあります。首はもちろんのこと、それを支えている背中や腰にもとんでもない負担がかかり痛めてしまうことが多いため、かなり危険です。ヘドバンする際は本当に気をつけてください。自己責任。やり過ぎ注意です。
□ ヘッドライナー
そのフェスやイベントの「主役」である出演者のこと。大抵はイベントの一番最後に出演することが多いです。また、一番最後に出演する人のことを「トリ」「大トリ」、もしくは「クロージングアクト」と言うこともあります。
□ ヘッド/ネック/ボディ
3つとも楽器のパーツ名称なのですが、人間の身体に当てはめると分かりやすいと思います。ギターを縦にした状態を思い浮かべてくださいね。まず、頭=「ヘッド」。チューニングをするために付いているペグや、フェンダーやギブソンといったブランドロゴが書いてあります。で、そこから下にいくと細長い部分がありますが、これが首=「ネック」です。ギターネックの大体は木でできているので、弦を張り続けていたり、温度や湿度によって曲がってしまうこともあるので注意! そして、ピックアップやボリュームが付いているところが体=「ボディ」です。
□ ヘビー・ローテーション
ラジオ番組、もしくは番組を飛び越えてラジオ局自体で、ある楽曲が繰り返しオンエアされる事。パワー・プレイとも言う。これの応用で、今自分が気に入っていて、家でも外でも繰り返し聴いている曲を、自分的なヘビー・ローテーション、と言ったりするわけです。略してヘビロー。これは色々応用が可能。あるCM曲の一節が耳にこびりついて頭から離れなくなり、繰り返し頭の中で再生される半ば幻想的な体験を、「あの曲が脳内ヘビローでマジやっべえ」と言ったりする人もいるはず!?
□ ヘリコプター
最近ライヴでよく見かける、タオルをグルグルと振り回す行為のこと。諸説いろいろあるのですが、レゲエが起源という説が多いですね。また、ヘリコプターをする曲のことを「プロペラチューン」と言ったりもします。
□ ベロシティ
コンピューターでも生演奏っぽくしたい!というときは、「ベロシティ」を調整します。「ベロシティ」とは音の強弱を表わす数値のこと。日本語に訳すと「速さ」という意味です。強弱=速さっていうイメージが沸きにくいかもしれませんが、例えば机を叩いて大きな音を出そうとするとき、速く手を振り下ろすことで大きな音が出ますよね? まさにあのイメージです。
□ 変拍子
昔、音楽の授業で4分の4拍子とか、4分の3拍子とか習いましたよね。1小節の中で、4分音符を4回打ちますっていうやつ。2拍子、3拍子、4拍子のことを標準拍子と言うのですが、それとは違って5拍子とか7拍子といった、ざっくり言うと、ちょっと変わった拍子のことを「変拍子」と言います。なんだか難しくてよく分かんないなぁと思った方、ご安心ください。単純に「曲の途中で拍子が変わる」ことも「変拍子」と呼んだりもするので(こっちの意味で使われることが最近は多いです)、曲を聴いていて「あ、なんか拍子が変わったな」と思ったら、「あそこの変拍子はさ〜」みたいな感じで言っちゃっても、全然問題ないですよ!
□ ベーシック・トラック&ウワモノ
ウワモノをかぶせて……なんていう表現がインタビュー中に時たま登場しますが、ウワモノ=上物。つまりドラムス、ベースなどで構成されるリズム隊の部分をベーシック・トラックといいまして、その上に被せるギターやキーボードをウワモノ、と呼びます。またウワモノという表現はヒップホップのアーティストがよく口にしますが、何故かと言うと、ヒップホップのトラックはリズムがメイン。要はベーシック・トラックというものの比重がロック、ポップスなどに比べてデカいのです。そこに曲のイメージを更に増幅させるため「おかず」としてピアノだったりストリングスのフレーズをループ(延々続く演奏)させた「ウワモノ」を入れたりする。あって当たり前だと普段はそれを気にしないものですが、なくても成立するヒップホップ系のアーティストが、インタビューなどで自曲を解説するときに、特徴として「ウワモノ」の事を話すのが、この言葉が一般に聞かれるようになったきっかけだと思われます。
□ ポップノイズ
ポップノイズとは、マイクに息を吹きかけてしまったことで発生したノイズのこと。「吹かれ」とも呼ばれます。ヴォーカルを録る際には、細かな息遣いなど繊細な部分までレコーディングするために、集音性の高いマイクを使用することが多いのですが、それゆえに意図していない音を拾ってしまう可能性があります。それを防止しなければいけないのですが、レコーディングの密着映像などで、ヴォーカルの人が歌を録っている場面で、マイクの前に何か丸い網みたいなやつが付いているのを観たことはありませんか? あれはポップノイズが入ること防ぐために、ポップガードというものを設置しているんです。あと、カラオケとかに行って、マイクのスイッチをオンにすると、「ポフッ」って音がしますよね。あれもポップノイズと呼ばれます。
□ ポリリズム
日本語で書くと「各声部異拍子」。「声部」というのはパートのこと。要するに、それぞれのパートが異なった拍子を演奏するということです。「ポリリズム」と聞くと、自然とあの3人組女性ユニットの名前とその曲が出てきますが、あの曲にも「ポリリズム」が使われていますよ。曲の途中で「ポリリズム」「ポリループ」と、メロディを5拍子で歌っているんですが、他のパートが全然違う拍子を演奏することで、すごく複雑に絡み合って聴こえてきて、最終的に全部が揃ってバーン!と開放感が出るっていう。変拍子/ポリリズムは、そういった効果もあったりします。