ジャズ音楽の鑑賞 復刻版 日本初のジャズ評論集

日本初のジャズ評論集が、刊行70年を経て奇跡の復活! ジャズ誕生~モダン・ジャズ黎明期が鮮烈に感じられる一級資料 まだ日本にはジャズの情報があまり伝わってきていなかった1948年、日本のジャズ・ジャーナリストの先駆けだった野川香文が書き下ろした日本で初めてのジャズ評論集を、刊行70年を経て復刊。 この「伝説」の評論集には、当時の日本でのジャズの生々しい状況や捉えられ方が鮮やかな筆致で描かれており、日本のジャズ文化受容の貴重な資料となっている。また、ここで説かれるジャズへの視点は、現代のジャズ鑑賞にも直結する「ジャズの本質」を突いており、すべてのジャズ・ファン必読の一冊だ。また、映画ポスターのイラストで著名な野口久光(ジャズ評論でも知られる)によるイラストも23点掲載。 解説:村井康司 【CONTENTS】 一 ジャズ音楽の登場 二 ジャズの発達史 1 黎明期 ニグロ・スピリチュアルスと労働歌 ミンストレル・ショウの誕生 ステフェン・フォスター ヴァラエティ・ショウはクーン・ソングを生む ラグタイムの出現 2 ラグタイム時代(ニュー・オルリーンズ時代) 温床ニュー・オルリーンズ ラグタイム・ピアニストとバンド 〔註〕ディキシーランドの意 3 ブルースの誕生 人生の悲歌 ブルース歌手 ブーギ・ウーギ W・C・ハンディ 4 ジャズと改称(シカゴ時代) 中心地はシカゴに移る 淋れ行くニュー・オルリーンズ その他の都市の状況 白人楽手ようやく軌道に乗る キング・オリヴァ 5 世界の楽壇を驚かす歴史的演奏会 6 歴史を作った三音楽家 ポール・ホワイトマン 123 ファディ・グローフェ ジョージ・ガーシュイン 7 「ラプソディ・イン・ブルー」の影響 シンフォニック・ジャズの誕生 8 スイート・ジャズの勃興(紐育時代) ジャズの中心は紐育に移る 衰微するホット・ジャズ ホット・ジャズの三楽団 フレッチャー・ヘンダーソン楽団 デューク・エリントン楽団 カサ・ロマ・オーケストラ 9 スイング時代来る グッドマンの出現 白人の楽団 ニグロの楽団 小編成の楽団 10 欧州へ渡ったジャズ 三 スイング・ミュージックの鑑賞 ラグタイム形式とは ディキシーランド・スタイルから大編成のバンドへ スイングとイムプロヴィゼイション 編曲の重要性 アレンジャー(編曲者) 四 優れた独奏者 クラリネット サキソフォン トランペット トロンボーン ピアノ ギター ベース ドラム その他の独奏楽器 ヴォーカル 【復刻版解説】 熱い情熱と冷静な洞察——野川香文『ジャズ音楽の鑑賞』の先駆性 村井康司