クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル

1961年8月「スーダラ節」でレコードデビューを飾り、空前のブームを巻き起こし、1960年代の高度経済成長を駆け抜けた植木等、そしてハナ肇とクレイジーキャッツ。 彼らのミュージシャンとしてのキャリアを、戦後ジャズ・ブームからグループ結成、そしてテレビの黄金時代、映画などを通して振り返っていく、クレイジーキャッツの音楽史。 植木等、谷啓、ハナ肇、犬塚弘、安田伸、石橋エータロー、桜井センリ、7人のメンバーの足跡と、「スーダラ節」「無責任一代男」などのヒット曲で時代を切り取った青島幸男、独自のクレイジーサウンドを生み出した、初期メンバーにして作曲家の萩原哲晶、宮川泰たちの仕事を、豊富な資料と証言で検証。 今なお、1960年代のニッポンの元気の象徴として、アイコン的存在の植木等の歌手として、ミュージシャンとしての実力を、様々な証言を交えて綴ります。 完全ディスコグラフィーと詳細な解説。豊富な資料でヴィジュアルを構成。 【CONTENTS】 クレイジーキャッツ・サウンド・ギャラリー クレイジーキャッツ・シアター・ギャラリー   第1章 それはジャズ・ブームから始まった! 焼け跡と七人のネコたち 植木等の青春 ハナ肇の生き方 植木等とハナ肇 運命の出会い ジャズへの道 朝鮮戦争始まる “粗忽の人”萩原哲晶 クレイジーキャッツ、メンバーのジャズと青春 渡辺晋とシックス・ジョーズ 占領が終わって…… ジャズのメッカ横浜 原信夫とシャープス&フラッツ 幻のモカンボ・セッション 世界的声楽家の卵から発声を学んだ植木等 フランキー堺とシティ・スリッカーズ ジャズ・コンサート・ブーム 萩原哲晶とデューク・セプテット 渡辺プロダクション発足、ハナ肇とキューバン・キャッツ結成   第2章 クレイジーキャッツ草創期~テレビの黄金時代 フランキー堺とシティ・スリッカーズの快進撃 谷啓、キューバン・キャッツへ キューバン・キャッツのステージ・スタイル キューバン・キャッツからクレイジーキャッツへ 石橋エータローと植木等の友情 植木等、ようやくクレイジーへ ハナ肇とクレイジーキャッツ 本格始動! 日劇への進出 ジャズと放送 ラジオからテレビへ 日劇ウエスタンカーニバル ジャズ喫茶のクレイジー ミュージック・パラダイス 喜劇王エノケンとの舞台 おとなの漫画 ザ・ヒットパレード 「珍説ひつじ物語」ハナ肇とクレイジーキャッツ 石橋エータロー 倒れる! 桜井センリ ピンチヒッターに 幻のテレビ番組「どら猫キャプテン」顛末記   第3章 「スーダラ節」のインパクト~クレイジーキャッツの黄金時代 映画の音楽コントへの挑戦 シャボン玉ホリデー クレイジーキャッツ初のレコード 作曲家・萩原哲晶 「スーダラ節」誕生! 歴史的レコーディングの舞台裏 石橋エータロー復帰 クレージー映画前夜 東宝クレージー映画のスタート ちんじゃらボッサ・ノバ ハナ肇とクレイジーキャッツ   第4章 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル