★ 1947年9月30日
ロンドンのハックニー病院で生まれる。本名、マーク・フェルド。15歳までロンドン東部のユダヤ人街のひとつ、ストーク・ニューイントンで、音楽とファッションに夢中の少年時代を過ごす。
★ 1962年〜65年
様々なアルバイトをしながら、スターになることを夢見てソーホーのクラブやディスコに出入りする。ボブ・ディランに傾倒し、トビー・タイラーと名乗って「風に吹かれて」を録音したこともあるが、契約には至らず。家にこもって魔法やロマン主義の本を読みふけったり、放浪の旅に出てパリで魔法使いと暮らした、というエピソードが伝わっている。
★ 1965年〜66年
デッカ・レコーズと契約。名前をマーク・ボランに改め「ザ・ウィザード」でデビュー。デッカから2枚のシングルを出したが不発に終わり、ヤードバーズのマネージャー、サイモン・ネピア・ベルにマネージメントを依頼。
★ 1967年
サイモン・ネピア・ベルの勧めでガレージバンド、ジョンズ・チルドレンにギタリストとして加入。多くの曲を書き、ツアーもこなしたが、約3カ月で脱退。偶然に見たラヴィ・シャンカール(シタール奏者)のステージに影響を受け、スティーヴ・ペレグリン・トゥックとヒッピー風のフォーク・デュオ、ティラノザウルス・レックスを結成。DJのジョン・ピール、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティと出会う。
★ 1968年
ロンドンのアンダーグラウンド・シーンで注目され、リーガル・ゾノフォンより「デボラ」でデビュー。ファースト・アルバム『ティラノザウルス・レックス登場!』とセカンド・アルバム『神秘の覇者』を立て続けにリリース。マークは所属事務所の社員、ジューン・チャイルドと恋に落ちる。
★ 1969年〜70年
マークの詩集「ザ・ウォーロック・オブ・ラブ」が出版される。アルバム『ユニコーン』発表後、スティーヴ・ペレグリン・トゥックが脱退。代わりにミッキー・フィンが加わり、アルバム『ベアード・オブ・スターズ』をリリース。
★ 1970年
1月、マークとジューンは結婚。バンド名をT.REXと短縮して初めてのシングル「ライド・ア・ホワイト・スワン」が、チャート2位まで昇る大ヒットとなる。アルバム「T.レックス」発表。ベーシストのスティーヴ・カーリーが加入。
★ 1971年
ドラムスのビル・レジェンド加入、4人編成のT.REXが完成。テレビの人気音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」にマークが顔にラメを塗って出演し話題になる。彼の化粧やサテンの衣裳、靴などは、他のバンドや多くのファンに影響を与え、グラムロック・スタイルを確立。シングル「ホット・ラブ」「ゲット・イット・オン」「ジープスター」、アルバム『電気の武者』をリリース。T.REX人気が爆発する。
★ 1972年
マークは自分のレコード・レーベルを設立。「テレグラム・サム」「メタル・グルー」「チルドレン・オブ・ザ・レヴォリューション」「イージー・アクション」のシングルと、アルバム『ザ・スライダー』をリリース。3月のウェンブリー・エンパイアでの昼夜2回のコンサートは、元ビートルズのリンゴ・スターが監督した映画「BORN TO BOOGIE」に収録され、イギリス国内で上映される。7月、鋤田正義氏とフォト・セッション。11月、初めての日本ツアー。
★ 1973年
シングルは「20センチュリー・ボーイ」「ザ・グルーヴァー」「トラック・オン」、アルバムは『タンクス』とベスト盤『グレイト・ヒッツ』がリリースされる。マークはT.REXのバック・コーラスに参加した黒人シンガー、グロリア・ジョーンズと恋に落ち、ジューンと別居する。2度目の来日公演。
★ 1974年
日本で見た仮面ライダーに想を得て“ズィンク・アロイ”という架空のキャラクターを創作、アルバム『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』を発表。シングルは「ティーンエイジ・ドリーム」「ライト・オブ・ラブ」「ジップ・ガン・ブギー」。この頃は人気も沈静化して、チャートのベストテンには入らなかった。
★ 1975年
マークが初めて単独でプロデュースしたアルバム『ブギーのアイドル』発表。ミッキー・フィン脱退。シングルは「ニューヨークの貴婦人」「夢見る夜の魔女」。グロリアとの間に息子のローラン・ボラン誕生。マークはテレビのインタビュアーの仕事なども積極的にこなすようになる。
★ 1976年
1月にアルバム『銀河系よりの使者』を発表。その後、5年ぶりに大がかりなイギリス国内ツアーに出る。シングルは「麗しのロンドン・ボーイ」「ラブ・トゥ・ブギー」「レーザー・ラブ」。旧友たちとの交流も復活し、ジャムセッションを通してロックンロールへ回帰していく。
★ 1977年
バンドのメンバーを入れ替え、新生T.REXとして再スタート。台頭してきたパンクロックを評価し、国内ツアーの前座にザ・ダムドを起用。“ゴッドファーザー・オブ・パンク”と呼ばれる。3月に生前最後のアルバムとなった『地下世界のダンディ』を発表。シングルは「心はいつもロックンロール」「地下世界のダンディ」「セレブレイト・サマー」。自分がホストを務めるテレビ番組の収録もすべて終え、順調に復活への兆しが見えていた9月16日の早朝。マークとグロリアの乗った車は、帰宅する途中で街路樹に激突。運転していたグロリアは重傷を負い、助手席のマークは30歳の誕生日を迎えることなく世を去った。
※英国でのオリジナル・リリースを基準として記載しています。ティラノザウルス・レックス時代は重要と思われる作品のみ掲載しています。
