さざなみ健児 最新情報

2022/11/11  ニュース原稿

 <歌は世につれ、世は歌につれ>と言いふるされた言葉が、まさに、「東京オリンピック」や「新幹線の着工」を中心とした戦後の高度成長時代に突入していたこの時期にこそ、見事にあてはまる。
それは≪ラジオ≫から≪テレビ≫へと、音楽の媒体伝播力が静かなうちにもしかし確実な産業革命の中にとりこまれていく一方で、レコードの形態の主客の座が78回転のアセテート盤から45回転のEP盤・33回転のLPレコードへと変化・変質しはじめていた背景をみすごせないことだ。
 それに伴う音響機器と再生機器の日進月歩の進化と発達も手伝って、否応もなく世は歌の世界を容赦なく変革させていく方向に向わせていったのだ。
加えて特筆しなければならないのはエレキ・ギターの爆発的な普及とカセット・テープの劇的変化と急激なマルチ化であろう。
 そんな背景の環境的変革や進歩のなかで、音楽マーケットの主役をつとめていたレコード会社も老舗だけではなく、新レコード会社や新レーベルが続々と登場しはじめ、新しいスターやヒット・ソングを世界中におくりはじめていた。
 日本でもアメリカン・ポップスが、コカ・コーラやハンバーグをひきつれて、アメリカン・カルチャーのシンボルとなり、「エデンの東」や「ドレミの歌」のように、そして或いは多くの主題歌を産んでくれた西部劇に代表されるハリウッドの名画とともに、なくてはならない青春時代の心の糧となっていったのである。