
作家として、書店のフランス文学コーナーには全集も置かれているヴィアンだが、音楽家・音楽批評家としての横顔を持つことも有名。彼はジャズ黎明期、自国フランスで発売されたレコード盤に、執筆・翻訳含め多数のライナーノーツを寄せていた。
本書はそれを集め1冊にまとめたものだが、同時にヴィアンによるその盤の“批評”“アーティスト評”集でもある。ヴィアンによるジャズのなんたるか、没後50年に当たるこの 2009年にあっても、それは何ら色あせることはない。『うたかたの日々』だけにあらず、ヴィアン・ファンはもちろんジャズ・ファンも必読、異色のジャズ・エッセイ集。